※このセリフ集は、しなのさんから提供していただきました。11/12/2006
補足です。
1.メインキャラ7人はご存知顔のグラフィックが出てますが
ここでは他の人たちと同じように、名前の後ろに:をつけて
その後に会話というようにしました。
2.暗転・回想シーン・バトルが入る所は一行あけました。
3.話し手が記載されていない箇所は
(アークデーモン):
のようにかっこでくくりました。
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4.音声が出てくるシーンがありますがそれは記載しておりません。
例:ヨシュアがチョンガラを助ける際の「うおりゃぁ」等
5.アイテム取得と選択したものには灰色文字にしました。
6.表記・行変えはすべてゲーム画面と同じです。
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スメリア1 |
精霊の山
村長:
さあ、この門から先は
おまえ達ワイト家の者しか入れない。
ククル:
約束どおり、
この村から出してくれるの?
本当に自由にしてくれるの?
村長:
ああ本当だとも。
でもその前に、シオン山の山頂にある
封印(ふういん)の炎を……。
ククル:
分かってる。
山頂の社
ククル:
もう3000年も燃え続けている
精霊(せいれい)の山
シオンの炎。
いったい
この炎にどんな意味が……?
そんなこと
気にしている場合じゃない!
年が明ければ
パレンシア城から むかえが来る
それがわが一族のおきて……。
そして
神の血をひく民の娘として
王子と結婚させられる。
そんなのは、ごめんだわ。
……ふぅ
何も起こらなかったじゃない。
(アークデーモン):
よくぞシオンの炎を消した!
3000年もの長きにわたり
われを封じ込めし炎を……。
ククル:
……?
精霊の山
村長:
神の血を引く一族しか入れない
結界(けっかい)に守られた
シオンの山の炎も
じゃじゃ馬娘のおかげで
ついに消えるか。
もどって来たようだな……。
おお、待ちかねたぞ。
ククル:
……。
村長:
どうした?
ククル:
声が……
とても恐ろしい声がした。
きっと、よくない事が
起きる気がする……。
村長:
ククルも意外とおくびょうだな。
さぁ、帰ろう。
フフフ……うまくいった。
アンデル大臣にたっぷりと
ほうびをもらわねば……。
その夜、シオン山は
10年ぶりのふぶきにみまわれた
アークの家
アーク:
父さんのかたみのよろいと剣
この中にあるのは
分かっているんだけど。
カギがかかってるなんて……。
……!
母さん、
あの日も、今夜みたいにすごい
ふぶきだったんだよね?
俺、今夜 山へ行けば
父さんが母さんと俺をおいて
消えたわけが分かる気がするんだ
アークの母:
あなたのお父さんはね、
死んだのよ……。
アーク:
父さんが死んだなんてうそだろ?
あの強かった父さんが
かんたんに死ぬはずない。
アークの母:
山にはきっと
恐ろしいモンスターがいて……。
アーク:
もしも、父さんが
モンスターに殺されたのなら
……俺が父さんの敵(かたき)を
討ってやる!
母さん……
俺、自分自身の目で
確かめたいんだよ。
アークの母:
アーク……。
アーク:
母さん……。
アークの母:
あの人が旅にでて10年
あの人の言葉通りになってしまった。
アークの母:
あなた……
どうしても行ってしまうの。
アークの父:
分かってくれ、ポルタ。
この世界の運命に
かかわることなのだ。
アークの母:
なんであなたが……
私とアークはどうすればいいの……?
アークの父:
……すまない。
だが私がやらなければ……。
アークの母:
いやです!
私はごくふつうの幸せがあれば…。
アークの父:
10年後の今日、封印(ふういん)が
解かれ、再び山が荒れる……。
その時アークは山へ向かう。
アークの母:
山が荒れる?
アークの父:
封印(ふういん)されていた
モンスターが現れる。
アークの母:
そんな所へ あの子が……。
やめて下さい!何もかも!
アークの父:
ポルタ……
その日まで我が子を
アークをたのんだぞ!
父のかたみのよろいと剣をみつけました。
アーク:
母さん、心配しないで……。
アークの母:
………アーク
これをもっていきなさい。
「カイザーグローブ」をもらいました。
「復活の薬」をもらいました。
「回復果物」をもらいました。
「聖水」をもらいました。
アークの母:
ヨシュア、アークを守って……。
アーク:
母さん……。
精霊の山
ククル:
炎が消えた事で、
いったい山の中で何が……。
私のせいなんだから、
自分でなんとかしなきゃ。
誰・・・何しにここへ?
アーク:
俺はアーク
おまえこそ誰なんだ?
ククル:
私はシオン山の封印(ふういん)
を守る一族のククル。
でもその運命にしばられたくなく
て、この山の封印の炎を消してし
まったの。
そうしたら急に山が荒れだして
私、もう一度炎をともそうと思っ
て……。
アーク:
そのたいまつを渡せよ。
俺がつけてきてやるよ。
ククル:
だめ!今恐ろしい声が山から聞こ
えたわ。
炎を消した事で何かが目をさまし
たのよ。
私のやった事であなたが危険な目
に……。
アーク:
もし、山に化け物がいるなら、そ
いつは10年前、父さんを殺した
やつに違いない。
誰が止めようと俺は行くぜ。
安心しろ
炎は俺がつけてきてやるよ。
ククル:
アーク…。
精霊の山
アーク:
……!
アークデーモン:
おまえが封印(ふういん)を
解いた勇者か?
アーク:
……父さんを殺したヤツだな!
アークデーモン:
何の事だかわからんな。
俺は封印(ふういん)を解いた
勇者を殺し……
3000年の呪い(のろ)いを
たち切るのだ!
かくごするがいい!
違う!こんなヤツじゃない!
どこにいる?
俺を呼びさましたヤツは!
アーク:
こんなところで
死んでしまうのか……。
ちくしょう……。
な、なんだ?
力がみなぎってくる!
(山の精霊):
立ちなさい。
アーク:
誰?
山の精霊:
私はこの山の精霊(せいれい)……。
ずっとここで「聖柩」(せいひつ)を
封印(ふういん)する
炎を見守って来ました。
山頂へ向かいなさい。
山頂の社(やしろ)に炎をともすと
モンスターは消えます。
アーク:
わかった。
火をつければ いいんだね?
山の精霊:
ええ
しかし、あなたはもう一度
炎を消しにくることになります。
アーク:
なぜ?
山の精霊:
それが、あなたの運命なのです。
アーク:
運命?
山の精霊:
人類は滅亡(めつぼう)に向かって
突き進んでいます。
あなたはそれを止める運命を
せおっているんです。
「聖柩」の力を
手に入れる事によって……。
アーク:
人が滅びる?
山の精霊:
あなたのお父さんが、われわれ精霊と
約束をしました。
滅亡をくい止めるために。
そして、あなたはやってきたのです。
約束に従い、モンスターと戦う力を
あなたに与えます。
アーク:
そんな事言われたって
何の事だか分かんないよ……。
山の精霊:
今にきっと分かります。
たのみましたよ。
アークは精霊の力を手に入れた。
アークデーモン:
おまえが封印(ふういん)の炎を
消してくれたのか?
ククル:
………。
アークデーモン:
礼を言いたいところだが
おまえを殺さない事には
自由になれんのでな。
我が3000年のいかりを受けて
死ぬがいい。
ククル:
きゃぁぁ。
アークデーモン:
なんだ!?
誰が再び炎を………。
それから数日後
うわさはパレンシアの都にまで伝わり
アークは城に呼びだされた
アークの家
アーク:
それじゃ母さん、行くからね。
アークの母:
………。
おまえも、いってしまうのかい?
アーク:
そんな、大した事じゃないよ。
王様に呼ばれて
パレンシアの都に行くだけ
じゃないか。
兵士にとりたてられれば
母さんにも楽してもらえる。
アークの母:
……体を大切にね。
つらくなったら
いつでも戻っておいで
アーク:
ああ
そんなに心配するなって。
アークの母:
アーク……。
村の門
アーク:
もう、ここでいいよ。
ククル:
私ね
あの後、一族のおきてとされてる
古文書(こもんじょ)を
よんでみたの。
それに書かれていたのはね……
スメリアは
和の力をもって働く国。
ワイト家は和するための
糸をつむぎおる家。
ワイト家の娘は
強きささえとなるよこ糸。
世落ちる時、
火のぼるいきおいのたて糸現れ、
これにつかえ
この世を正しきにみちびく。
つまり、世が終わりかけた時に
現れる勇者を助けて
はたらくってことだと思うの。
何だか、すごい話でしょ。
アーク:
そう言えば、あの夜会った精霊も
人が滅びるとか
俺の運命とか言ってたけど、
……そんな事より、俺
父さんに会いたいんだ。
とにかく俺は村を出て行く。
パレンシア城に行けば
何か分かるかもしれない。
ククル:
……アーク、あたし……
あなたのあとを
追いかけていくわ。
アーク:
ククル……。
ククル:
別に好きだからとか
そういうんじゃないの。
私には分かる。
あなたはたて糸で
私のしたがう道なのよ。
アーク:
道?
ククル:
そう、道。
あなたが進んでいく時
そこに道が出来る。
それがどこに続いているのか、
私には分からないけど……
私はその道を
歩いていくような気がするの。
古文書には、一族に伝わる
不思議な力についても
書いてあった。
今は一緒には行けないけど
かならず その力を手に入れて
あなたを追いかけるわ。
アーク:
……わかった。
じゃ行くから……。
ククル:
アーク、元気でね。
パレンシア城
アーク:
これが、パレンシア城か……。
何だ? 戦争が始まるのか?
ポコ:
おーい!
待ってくれよー!
兵士:
パレンシア城に何の用だ小僧(こぞう)。
ここは子供の遊び場ではないぞ!
アーク:
遊びに来たんじゃない。
俺はトウヴィルから来たアーク。
王様に呼ばれたんだ。
兵士:
トウヴィルのアーク。
こんな子供だったのか……。
話は聞いている。
通ってよし。
謁見の間
大臣:
トウヴィルのアーク、入るがよい。
国王:
おまえが、アークか?
アーク:
はい。
国王:
シオン山での活やく
わしの耳にも入っておる。
変わった力を持っているそうじゃな?
アーク:
山で精霊(せいれい)から力を
もらいました。
国王:
精霊とな?
それで、精霊はおまえに
なんと言った?
アーク:
はい
精霊は、人が滅びると
言っていました。
国王:
人類が滅びるとな。
それは……。
大臣:
アークと申したな。
めったな事を口にするものではない。
王よ、このような子供の話など………。
国王:
世界が滅びる……皇太子であった兄が
姿を消した時にもそんな事を……。
アークよ、お前にたのみがある。わが国に
伝わる「聖柩」(せいひつ)に関するもの
だ……。
大臣:
この者が伝説の勇者だと
決まったわけではないのですぞ。
まだその話は早いかと。
国王:
ではどうすれば良い。
大臣:
私におまかせを。
アークとやら、お前が本当に
精霊の力をさずかった者かどうかを
試させてもらおう。
ここから北に行くと
コルボ平原という場所がある。
そこのモンスターを退治して欲しいのだ。
すでに、討伐(とうばつ)部隊が
出発しておる。
すぐ行って彼らの前で
その力をみせてみるがよい。
アーク:
はい。
国王:
期待しておるぞ。
コルボ平原
アーク:
おかしいな……
モンスター討伐(とうばつ)部隊
はどこにいったんだろう?
!
ポコ:
どうか命だけは助けて下さい。
おねがいします。
助けて…助けて…助けて……。
死にたくないよぅ。
なんだ。
てっきりモンスターだと思って。
部隊のみんながいくら待っても
戻って来ないんだ。
きっとモンスターにやられちゃっ
たんだと思って一人でかくれてい
たんだけど……。
アーク:
だらしない兵隊だなぁ。
ポコ:
ぼくは、ポコ。
もともと兵隊なんて
向いてないんだ。
あらそい事よりも、楽器をならし
ている方が楽しいんだもん。
アーク:
俺はアーク。
トウヴィルからやってきて
とりあえずモンスター退治を
手伝うように王に命じられたんだ
ポコ:
早く逃げようよ。
モンスターが現れる前に……。
ゾンビ:
まだ生き残りがいたか!
ポコ:
あぁぁぁ、来ちゃった!
どうしよう!?
アーク:
ごちゃごちゃ言うなよ
戦うしかないだろ!
ポコ:
戦うったって、僕は楽隊だから
武器は持ってないよ。
アーク:
だったら楽器で戦え!
行くぞ!
アーク:
やればできるじゃないか。
ポコ:
アークって不思議だね。
君といると力がわいてくる
気がする。
アーク:
とにかく城に帰って、
王様に報告しなきゃ。
謁見の間
アーク:
コルボ平原の
モンスター討伐(とうばつ)の
報告に来ました。
大臣:
なぜ、討伐部隊の者がおらん?
ポコ:
それに関しては、ぼくが、
あの・・・その・・・
大臣:
おまえは?
ポコ:
はい、討伐部隊のポコです。
大臣:
お前が?
ポコ:
はい、それで、その……部隊は
ぼくをのぞいて全滅(ぜんめつ)
したんです。
国王:
なに?全滅とな!
大臣:
うそをつくな。
あの部隊は軍の中でも王をお守りする最高
の兵士達だぞ。
……
では、おまえ達は逃げ帰って来たのか?
アーク:
いいえ、ご命令どおり
退治してきました。
ただ、あそこのモンスターは
いくらでも出てきてますよ。
国王:
何、いくらでも!
大臣:
おまえ達のような子供だけで、あの部隊を
全滅させたモンスターを倒せるわけがない
だろう。
兵士:
報告いたします。モンスターがパレンシア
城に向かって来ております。
今にも城に達するかと。
国王:
今にもとな!
大臣:
兵達は何をしておる!
兵士:
それが、いっこうに歯が立たず……。
アーク:
じゃあ、俺の言ったことが、
うそかどうかお目にかけますよ。
行くぞポコ。
国王:
お目にかけるとな!
パレンシア城
ククル:
なんで、こんな街の中に
モンスターがいるの?
ポコ:
大変だ!
女の子がモンスターに
おそわれてる!
アーク:
ククル!
ククル:
アーク、どうなってるの?
アーク:
俺達が倒したモンスターが
仕返しにやってきたんだ。
今、助けるから待ってろ!
アーク:
ククル、大丈夫か?
ククル:
私だって
りっぱに戦えるでしょ?
アーク:
ククル……。
ククル:
約束どおり、力を手に入れて
来たんだけど
急に使いすぎたみたい。
大丈夫、ちょっと休めば……。
アーク:
しゃべるな。
ポコ:
休ませなきゃ。
謁見の間
国王:
よくぞ、モンスターを追いはらってくれた
アーク:
俺達の力が
わかってもらえましたか?
大臣:
わかったかだと!?
おまえの話しているお方を
どなただと思っているのだ。
国王:
やめないかアンデル!
いいではないか。
間違いなくこの者達の力で
救われたのだから。
つまらぬ事を言って悪かったな。
では、この間話しかけた
「聖柩」(せいひつ)を、おまえに
さがしてもらおうと思うのじゃが……。
その前に、この国に伝わる伝説と
わしの兄について話さなければならん。
この国の王家には
古(いにしえ)にスメリアに運ばれた
「聖柩」に関する伝説が
代々伝えられている。
それによると
かつて、人の王がおごりたかぶり
天界に登り、神をも支配しようとしたため
神の怒りをかい、
一度、人類は滅亡しているというのだ。
その時に、神から人の世の終わりを
知らされたわずかな人々が
人類の遺産(いさん)を「聖柩」につめ
神の定(さだ)めた地スメリアに旅をした
というのだ。
そして、その「聖柩」は、
再び人類が滅亡の危機(きき)に
ひんした時
勇者によりその封印をとかれ
ただひとつの救いとなるだろう。
と、伝えられている。
その伝説を信じる者などいなかった。
だが、わしの兄は信じておったのだ。
その兄は、20年前
わが国との戦争をやめさせるために
ミルマーナへ出かけて行き
トヨーケの森で行方不明になって
しまったのだが……。
その時、兄の残したのが
「人類が滅亡する」という言葉なのだ。
大臣:
王までそのような事をもうされては……。
国王:
モンスターがあばれ、異常なことが続く今
になって兄の言葉と、この伝説が思い起こ
されるのだ。
アークよ、ポコとふたりでミルマーナの
トヨーケの森に行き兄が何を見たか、
そして「聖柩」がこの国のどこにあるのか
どうすれば手に入れることができるのか
それを調べてきて欲しいのじゃ。
ククル:
王様、私も2人に同行させてくだ
さい。
国王:
おまえは?
ククル:
聖地シオン山を代々守る一族の娘
でククルともうします。
国王:
おまえが、トウヴィルのワイト家の娘か。
ククル:
私の力は、王家だけのためのもの
ではなく
勇者と力を合わせ人の未来をつく
るためのものと古文書で知りまし
た。
その事を証明したいのです。
大臣:
おまえのような小娘が……。
国王:
よかろう。
3人でゆくがよい。
空港に飛行船を用意させてある。
期待しておるぞ。
アーク:
まかせてください。
大臣の部屋
大臣:
スメリア王は、トウヴィルのアークという
少年に「聖柩」を探させるようです。
鏡:
おまえの小細工が、勇者を
めざめさせてしまったのではないのか?
大臣:
まだやつが勇者と決まったわけでは……。
やつはミルマーナに向かいます。
鏡:
よし、ヤグン将軍にやつの力を試させよう
もし、やつが本物の勇者だと知れた時の
考えはあるのだろうな?
大臣:
はっ、考えてございます。
スメリア空港
乗員:
アーク殿ですね。
これからミルマーナに出発しますが、
ミルマーナに入国後は
軍本部の許可がないと
他の国には行くことができません。
ミルマーナを荒らすモンスター達は
わが国より強力だといいます。
自信はありますか?
もちろん!
乗員:
では、お乗り下さい。
|
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ミルマーナ |
ミルマーナ空港
兵士:
スメリア国からの使者をかんげいします。
軍本部までご案内いたします。
将軍の部屋
兵士:
スメリアからの使者をおつれしました。
ヤグン:
こんな子供の相手をさせられるとは
わしもばかにされたものだな。
アーク:
スメリアから来たアークです。
ヤグン:
ミルマーナ国軍本部将軍のヤグンです。
トヨーケの森に行きたいんでしたな?
しかしながら、それは子供には無理だな
危険すぎる。
まあわざわざ来てもらって
ご苦労なことだが
お帰りいただくしかないですな。
ククル:
ちょっと、ずいぶんな言い草じゃ
ない。
子供、子供って
これでもスメリア王の命で来てい
るのよ。
きちんと対するのが
すじってもんじゃないの?
ヤグン:
これは失礼しましたな、お嬢さん。
ただ、私は精霊の国から不思議な力を持っ
た戦士がいらっしゃると聞いていたもので
すから……。
しかも今、森はモンスターだらけで大変
危険な場所なんですよ。
使者の方が命でも落とされたら
それこそスメリア王に申しわけが立たない
はっはっはっはっ。
アーク:
今言った、不思議な力を持つ戦士
が俺達です。
年は関係ないでしょう?
ククル:
そうよ。
あんたみたいに
腹が出た将軍より
りっぱに戦えるはずだわ!
ヤグン:
……いいでしょう。
あなたがたの力を見せてもらいましょう。
最近はこの付近でもモンスターが現われる。
そこで、その力とやらを使って
モンスターを倒していだたきましょう。
このあたりのモンスターも倒せないようで
は、森にはとうていいけませんからな。
この方達が、戦場を見学したいそうだ。
おまえが同行してお見せしろ。
もしもの事があったら一大事だぞ。
心してお守りするのだ。
みなさんを
「ルワジの森」、「センバラの沼」
の2か所に案内させます。
まずは、そこのモンスターと
戦ってみて下さい。
それでは、すばらしい戦果を期待して
おりますぞ。
お連れしろ。
兵士:
はっ。
準備ができたら声をかけて下さい。
出口のところでおまちしております。
ククル:
頭に来ちゃったわ。
はじめっから私達をモンスターと
戦えるわけないって思ってる
みたい。
ポコ:
でもどうするの?
アーク:
俺達が、モンスターを倒して見せ
るしかないだろう。
将軍が子供あつかいできないよう
に。
ポコ:
どんなモンスターかもわからない
のに……大丈夫かな?
アーク:
あれだけ言ったんだ。
やるしかないだろう、ククル?
ククル:
そうね。
兵士:
出発なさいますか?
出発する
兵士:
それではいきましょう。
ククル:
あなたは、行かなくていいわよ。
ここで眠ってなさい。
さぁ、いきましょ。
ポコ:
こんな事して大丈夫?
ククル:
私達だけで
モンスターを倒さなきゃ
意味ないでしょ?
アーク:
そうだな。
行こう。
将軍の部屋
ククル:
これでもう子供扱いできないでし
ょう?
ヤグン:
わかりました。
森までの列車の乗車を許可しましょう。
ただし、あそこは
我々でも手をやいている場所だ。
もしもの事があっても
我々は責任をもちませんぞ。
アーク:
わかっています。
その時は、スメリア王には
そう伝えて下さい。
じゃぁ。
ヤグン:
子供だと思っていたが
どうやら伝説の勇者かもしれん。
今のうちに始末したほうがよさそうだな。
モンスター:
私におまかせください。
ヤグン:
よし、お前がやつらを森まで案内してやれ
そして森で始末しろ。
モンスター:
承知しました。
トヨーケの森
兵士:
ここからはモンスターが出る危険な場所で
す。
離れずついて来てください。
アーク:
このあたりで
消えたんだけどなぁ……。
ククル:
なんてきれいな所なの。
アーク:
まるで別の森みたいだ。
(恵みの精霊):
かつては森全部がここと同じでした。
あなたたち人間が、あのようにして
しまったのです。
恵みの精霊:
まっていましたよアーク。
アーク:
まってた?
恵みの精霊:
そう、20年前あなたのお父さんを助けて
から、ずうっとこの日をね。
アーク:
父さんがここに?
恵みの精霊:
そう、スメリアの皇太子だった
ヨシュア王子、
あなたのお父さんよ。
ククル:
えー!!
アークのお父さんが、
王様だったかもしれないの?
アーク:
なぜ、父さんは王家を出たの?
恵みの精霊:
ヨシュアは、この国で殺されかけたの、
次の国王であるという理由でね。
ひどい傷をおってこの森に逃げ込んだ彼を
私が助けたの。
ところが、意識(いしき)を取り戻した
ヨシュアの口から出たのは、死を望む言葉
だった。
彼は人間同士の争いに
つかれていたのです。
そしてまた、それによってこの世界が
破壊(はかい)されてゆく事に絶望して
いたの。
アーク:
ちょっと待って!
人は本当に滅亡するの?
恵みの精霊:
人は、自らをこの世界の支配者と
思い込んでいます。
この世界に生まれ、文明を築き栄えるのを
当たり前のことだと思っているのです。
そして、世界を自らの欲望のままに破壊し
始めました。
アーク:
すべての人間が
悪い訳じゃないさ!
恵みの精霊:
ヨシュアも同じ事を言いました。
ですから、私は彼に最後の希望(きぼう)
と試練(しれん)をあたえたのです。
人の未来を無くさないための。
そして、彼はそのカギをあなたにたくして
戦っているのです
アーク:
そんな事言われたって、
どうすればいいのか……。
恵みの精霊:
あなたが、何をしなくてはならないかは、
あなたが決める事です。
あなたが何を見て、どう行動するかが
人類の運命を変えるのです
これを受け取りなさい。
あなたに渡してほしいと
ヨシュアからあずかっていたものです。
「勇者の証し」を手に入れた。
恵みの精霊:
さあ、
スメリアのトウヴィルに戻りなさい。
あなたのお父さんが、道標(みちしるべ)
を示すでしょう。
アーク:
待ってくれよ。
まだ聞きたい事が
たくさんあるのに……。
父さんは…、
父さんは生きているのかい?
ククル:
スメリアに戻りましょう。
お父さんが生きていれば、
きっと会えるよ。
ポコ:
でも、何か大変な話になって
来ちゃったね。
アーク:
よし、スメリアに戻るぞ!
ミルマーナ空港
乗員:
ご苦労さまでした。
スメリアに戻る、準備はできましたか?
もちろん!
乗員:
では、さっそく出発します。
|
|
スメリア2 |
スメリア空港
兵士:
国王がお待ちです。
城においで下さい。
パレンシア城
アーク:
もどってきたな。
ククル:
ひさしぶりな気がする。
ポコ:
いろいろあったしね。
アーク:
なんだろう……?
ポコ:
きっと罪人(ざいにん)だと
思うんだけど……。
ククル:
罪人?
きれいな目をしていたわよ。
兵士1:
アークか?
王との約束を果たしたのか?
アーク:
ああ。
ところで今のは?
兵士1:
あぁ、あれはダウンタウンの用心棒。
えらくうでが立つヤツらしいが……。
ククル:
何か悪いことしたの?
兵士1:
くわしくはしらんが
大臣の発令したパレンシア改造計画に
たてついたらしい。
アーク:
パレンシア改造計画?
兵士1:
パレンシアの安全のために住民を選び
軍の許可なく出入りできないように
するらしい。
追い出される住民が
反対してるようだが……。
兵士2:
こら、おしゃべりが過ぎるぞ!
アーク、王がお待ちかねだ。
早く行くがいい。
パレンシア城地下牢
兵士1:
パレンシアきっての用心棒も
ざまあねぇな。
兵士2:
おとなしくしてくれたんで
ホント助かったぜ。
トッシュ:
俺をどうする?
兵士1:
さあな。
トッシュ:
いったいお前等
この国をどうする気なんだ。
兵士2:
改造するのさ、住みやすくな。
はっはっはっは。
トッシュ:
何が改造だ。
住んでる人間を何だと
思ってやがる!
兵士1:
せいぜいほざいていればいいさ
じゃあな。
謁見の間
アーク:
ミルマーナの報告にきました
大臣:
ご苦労
だがあいにく国王はぐあいが悪いようだ
代わって私が話を聞こう
兵士:
大臣に報告いたします
謀反人(むほんにん)トッシュを
地下牢に捕らえました
大臣:
そうか、よしわかった
急用ができたようだ
話は後ほど聞くとしよう
下がるがよい
ククル:
謀反人ってさっきの人?
アーク:
多分。
ククル:
気になるなぁ。
ポコ:
何が?
ククル:
だってそんな人に見えなかった。
アーク:
あの大臣も何か怪しいしな。
ククル:
ポコ、地下牢の場所知ってる?
ポコ:
うん、そりゃ知ってるけど……。
アーク:
決まりだな。
ククル:
さっ、案内して。
ポコ:
いいのかなぁ……。
パレンシア城地下牢
兵士1:
おまえのあつかいが決まったぞ。
兵士2:
死刑だ。
大臣の進めているパレンシアの改造計画に
たてついた罪でな。
トッシュ:
おまえら、約束だけは守ってくれ
るんだろうな!
兵士1:
約束?なんだそりゃ?
トッシュ:
親分と弟分どもの命と
引き替えに
俺はこうしてるんだ。
兵士1:
あぁ、あのよぼよぼのじいさんとフヌケの
小僧共の事か?
今頃は仲良くあの世にいってるぜ。
兵士2:
しかし、よく燃えたなぁ。
兵士1:
あぁ。
トッシュ:
きさまらぁ……!!
兵士1:
怒った所でどうしようもねぇだろう。
決行は明日だ。
すぐにあいつらと一緒の所へ行けるさ。
兵士2:
それまでせいぜい、
くやしがってるがいいさ。
トッシュ:
親分………。
弟分たち………。
弟分:
兄貴は強ええなぁ。
俺、はなが高いっすよ。
親分:
トッシュ、俺達は社会のはみだしものだ。
だがそんな俺達じゃねぇと守れないヤツら
もいるって事を忘れるんじゃねぇぞ。
弟分:
兄貴、俺ここから見るパレンシアが一番好
きなんすよ。
俺達が住んでるダウンタウンだってりっぱ
にみえちまう。
親分:
そろそろ組をおまえにまかせて、
こんなところでよせいを過ごしてぇ
もんだ。
トッシュ:
ゆるせねぇ……!
絶対許せねぇ!
うぉおおおおお!!
パレンシア城地下倉庫
ポコ:
地下牢はこの下の階だよ。
アーク:
ちょっと待った。
何か様子が変だ。
兵士1:
大王が最も恐れていた国とは
とても思えんな。
兵士2:
ああ、王家の力も落ちている。
兵士3:
このままいけば、俺達が何もしなくても
内部からくさっていくさ。
兵士1:
まず、パレンシアの大掃除からだな。
トッシュ:
てめえらだけはゆるさねぇ!
兵士1:
どうやって出て来た、死にぞこないが。
トッシュ:
てめえらのような
人の命を何とも思わねぇヤツ等を
ぶっ殺すまでは、
殺されるわけには
いかねぇんだよ。
兵士2:
人の命?
おまえ等人間の時代はもう終わるんだ。
トッシュ:
つべこべぬかしてるんじゃねぇ!
かたっぱしから
ぶった斬ってやる!
兵士1:
よかろう!人間の非力さを
思い知らせてやろう!
トッシュ:
化け物がっ!
うげぇあ。
アーク:
どうなってるんだ?
兵士がモンスターだなんて……?
ポコ:
モンスター対罪人・・・
どっちが悪いやつなの?
ククル:
鏡が……光ってる……。
アーク:
鏡?
ククル:
一族に伝わるもので、勇者を導く
力があると言われているの。
彼にも精霊(せいれい)の力が
宿(やど)っているみたい……。
アーク:
戦う相手は決まったな。
いくぞ!
トッシュ:
何だか知らねぇが
力がみなぎってきた。
もうてめえらに負ける気が
しないぜ!
アーク:
この国を、
化け物にはわたさないぞ!
アーク:
城の兵隊にまでモンスターが
化けてるなんて……。
ククル:
ところであなた、
どうして捕まったの?
トッシュ:
おまえらには関係ない。
俺には関わらない方がいい。
一応、礼をいっとくぜ。
謁見の間
国王:
それでは、兄がお前の父だと
精霊が言ったのだな?
アーク:
はい。
大臣:
何を言うか!
おまえのような者が
王家の血をひくなどと…。
王よ、この者は王家乗っ取りをもくろんで
おるやも。
国王:
乗っ取りとな。
このような子供がそのような…。
アークとやら、
何かその話がまことであると
示すものはあるのか?
アーク:
精霊が、これを父からあずかった
と……。
国王:
これはまさしく、
スメリア王家に伝わる「勇者の証し」。
そうか、
兄が生きているかもしれんのか……。
「聖柩」(せいひつ)と精霊と兄との間に
どんな関係があるというのだ?
アーク:
わかりません。
精霊は、父さんと、人の未来を
かけた約束をしたと言っていまし
た。
国王:
なぜ、我々の未来が……。
いったい我々が何をしたというのだ?
ククル:
自らの欲望のために自然を
そしてこの世界を破壊し、作り変
えていく……。
わたしたちは、本当はやってはい
けない事に手をつけているのかも
知れません。
国王:
精霊の国と呼ばれるスメリアも
例外ではないわけか……。
兄が王家から飛び出したのも
そんなスメリアの姿がたまらなかったから
かもしれん。
で、いったいどうすればいいのじゃ?
アーク:
わかりません。
ただ、精霊はトウヴィルに戻れば
父からのメッセージがあると
言っていました。
そしてそれにしたがえと。
国王:
わかった、お前は兄のメッセージに
したがって行動してくれ。
できる事は何でもしよう。
それが兄に代わってこの位についた私の
せめてもの役目だ。
アーク:
ありがとうございます。
兵士:
謀反人トッシュが
牢をやぶり逃亡しました。
大臣:
なに!
討伐隊をだし、すぐに捕まえよ!
兵士:
はっ!
大臣の部屋
大臣:
アークがミルマーナより戻ってまいり
ました。
鏡:
ヤグン将軍より聞いておる。
大臣:
やつの精霊力はどんどん成長しています。
鏡:
わかった、
アークの存在を将軍達に伝えよう。
「聖柩」をおろかな人間どもに
渡してはならん。
大臣:
承知しました。
まず、ヤツの父親からのメッセージが届く
トウヴィルをてってい的に調べます。
鏡:
良い報告を待っておるぞ。
大臣:
はっ!
村の門
ククル:
なんか様子が変ね……。
アーク:
俺、家を見てくる。
アークの家
アーク:
一体どうしちまったんだ……?
母さん・・・
どこにいったんだ……?
ククル:
アーク、なにが……
一体何が……?
アーク:
村の様子は?
ポコ:
だれもいない。
もぬけのカラだよ。
ククル:
何かとっても大きな力が動いてる
みたいね。
アーク:
ちくしょう!
俺は・・・
俺はどうしたらいいんだ!
配達人:
あんたがアークさん?
あんたあての手紙だよ。
アーク:
父さんからだ……。
アーク
おまえのうわさが私のもとにとどいた。
あれからもう10年、早いものだ。
ミルマーナの精霊から聞いているだろう
人の歴史が終ろうとしているのだ。
我々を救う「聖柩」はスメリアにある。
しかし、その力を手に入れる為には
この世界を形作るさまざまな精霊達の
了解を得なくてはならないのだ。
しかし彼らの多くは人に裏切られ
心をとざしている。
おまえには、精霊を欲望にみちた者達から
救い出し
精霊にもう一度心を開かせる役目を
果たして欲しい。
確かに私は一度は人間というものに
失望したが、
やはりそれでも
人間はすばらしいものだと思っている。
おまえのこれからの旅の助けになる
古の伝記は、トウヴィルのおくの
オルニス丘のストーンサークルに残され
ている。
突然、死んだものとばかり思っていた父親
からこのような手紙が届くことで
おまえ自身もとまどうであろう。
これが手紙などではなく、じっさいにおま
えを目の前にして伝え、共に行動できれば
どれほどすばらしいことだろう、と私は思
う。
しかし、私には私の役目があり
これはお前にたくされた運命なのだ。
自らの力で道をきり開いてくれ。
愛する我が子へ。
父より
アーク:
この事に関ると
無事にはすみそうもない……。
ククル、ポコ
それでも付いて来てくれるかい?
ポコ:
僕は弱虫で何も出来ないけど
アークといると勇気が出て来るん
だ。
ここで逃げ出したら、
昔に逆戻りだ。
ついていくよ。
ククル:
あなたが旅立つ時に言ったはずよ
これは私の道でもあるの。
アーク:
母さんをさがすための手がかりは
何もない。
ただ分かってるのは、
多分 全てが一つに
つながってることだ。
父さんを信じて前に進む
しかないな。
よし!
まず伝記を手に入れよう。
オルニスの丘はこっちだ。
オルニスの丘
アーク:
ここが、父さんの手紙に書いてあ
った場所だ。
ポコ:
ぼく、もうつかれちゃったよ。
ククル:
これは何かしら?
アーク:
表面に何かあるぞ。
石に眠りし記憶を求めし者
その力をもって我が意にこたえよ。
ゴーゲン:
みかけによらず強いのぅ。
おまえたち。
ポコ:
さっきのモンスターに捕らえられ
ていたおじいさんだ。
アーク:
じいさん、あんた誰だい?
ゴーゲン:
わしの名はゴーゲン。
おまえらの望み通り
3000年の時をこえて再び現れ
てやったぞ。
ポコ:
現れてやったぞって……。
ゴーゲン:
おまえたち、古の「伝記」を
求めてきたんじゃろうが。
アーク:
じゃぁあんたが……?
ゴーゲン:
いかにも。
わしがおまえらをみちびく生きた
伝記じゃ。
ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ
ふぉっ
アーク:
じゃぁ、改めて聞くけど
「聖柩」の力を手に入れるには
どうすればいいんだい?
ゴーゲン:
わしが再びめざめたという事は、
精霊達に異変が起こっているのじ
ゃろう。
まずこの世界を形成する5大精霊
を救わねばのぅ。
アーク:
5大精霊?
ゴーゲン:
そうじゃ。
この世界を形作り、動かしている
全ての精霊達の代表
それが、地 水 火 風 光 の
5要素をつかさどる精霊じゃ。
精霊達は、おまえをみとめれば
石、すなわち意志をおまえに
たくす。
その石を5つ集め、シオン山の
封印を解くのだ。
ククル:
じゃあ、どうやってその精霊達を
さがしだすの?
ゴーゲン:
それは、精霊からのみちびきがあ
れば会える。
おまえらをこの地にみちびいたも
のは何じゃ?
アーク:
みちびいたもの・・・?
父さんからの手紙か!
ゴーゲン:
それはどこから来たものかのぅ?
アーク:
アララトスからだ!
ククル:
ずいぶん遠いところからね。
ポコ:
飛行船が必要だなぁ。
アーク:
よし
スメリア王の力を借りよう。
ゴーゲン:
話は決まったようじゃのぅ。
では行くとしようか。
ポコ:
えっ?
おじいさんもついて来るの!?
ゴーゲン:
ばかもん!!
古の大魔導師ゴーゲン様が、力に
なってやろうというに。
ポコ:
じゃぁ、ものすごい魔法が使える
んだ。
ゴーゲン:
いかにも、そのはずじゃが……?
ククル:
なんか頼りないわね……。
アーク:
とにかくパレンシアに戻ろう!
ゴーゲン:
ひさしぶりに
大暴れできそうじゃわい。
はて?
この石はなんだったじゃろう……
ロマンシングストーンをもっていた!
謁見の間
国王:
5大精霊の石か……。
アーク:
はい、おそらく世界かくちに
ちらばっているかと。
国王:
よし、わしの飛行船を
今後自由に使ってよいぞ。
それと、これも持っていくがよい。
「荒獅子太鼓」を手に入れた。
ポコ:
この太鼓は?
国王:
この城に伝わる不思議な力をもつ太鼓だ
何かの役に立つじゃろう。
ポコ:
あ、ありがとうございます。
国王:
一刻も早く5つの石を集めて戻るのだ。
アーク:
はい。
パレンシアを見おろす丘
トッシュ:
親父、やすらかに眠ってくれ。
こんな住みにくい国
出ちまうか……。
くそっ!
あの時、宿った力が
いつでも出せれば、
やつらを全てたたき殺して、
敵(かたき)をとって
やれるのに。
(かたなの精霊):
おまえの力は、
さだめられし目的のために使うもの。
トッシュ:
だ、だれだ!?
(かたなの精霊):
おまえのかたなに宿る精霊。
おまえの技には「怒り」しかない。
トッシュ:
ゆるせねぇやつがいるから
たたき斬るだけだ。
何がいけねぇ?
かたなの精霊:
その先になにがあるというのだ?
トッシュ:
ぐっ……。
かたなの精霊:
城で出会った少年と行動を共にしろ。
そこにおまえと私の
運命が見えてくるはず。
彼らはこの国を出てしまう、急げ……。
トッシュ:
こら、まだ話は終わってねぇぞ!
運命か……。
スメリア空港
チョピン:
王から話は聞いております。
私はチョピン。
みまさまの旅のお手伝いをするよう
王より命じられております。
なにかわからないことがあれば、
聞いてみて下さい。
アーク様
今後ともよろしくおねがいいたします。
では、お乗り下さい。
トッシュ:
チョットまった!
ククル:
あなた、この間の……。
トッシュ:
理由ははっきりしないが
おまえ等について行こうと思う。
この間の力があれば
足手まといにはならないはずだ。
ゴーゲン:
来たか来たか
待っておったぞ。
おぬしがいないとこれから先
つらいからのぅ。
トッシュ:
何だこのじじいはっ!
ゴーゲン:
ふんっ!
まだ心の鍛錬(たんれん)が
なっておらん。
アーク、心配せんでいい。
こやつも定められた仲間の1人。
アーク:
定められた?
ゴーゲン:
そうじゃ、わしの古の旅から
定められた魂じゃ。
ポコ:
じゃあ、ぼくらは昔いっしょに
旅をしたことがあるの?
ゴーゲン:
そうじゃ、魂はめぐる。
かつてスメリアに「聖柩」を運ん
できた仲間が再び集まるのじゃ。
アーク:
そう言われても……。
ククル:
いいじゃない。
これからの旅はきっと大変なんだ
から。
トッシュ:
じゃあ決まりだな。
俺はトッシュ。よろしく頼むぜ。
|
|
アララトス |
アララトス空港
チョンガラ:
待ってたよ、
東方からの人。
アーク:
待ってたって?
チョンガラ:
精霊(せいれい)に会いにきたん
だろ?
アーク:
何でそれを?
チョンガラ:
こっちも商売だからねェ。
トッシュ:
商売とは何だ、てめぇ!
痛い目あいてぇか、こらぁ!
チョンガラ:
ひゃひゃひゃっ!
こりゃ強そうだわ。
とにかくわしの店にきて話を
聞いてくれ。
こっちじゃ、こっちじゃ、
早う、早う。
ククル:
どうする?
アーク:
みちびかれるままにか・・・。
行くしかないなぁ。
チョンガラの店
チョンガラ:
おまたせ、おまたせ。
何から話そうかい?
アーク:
俺達が知りたいのはこの国の精霊
のいる場所だけだ。
チョンガラ:
まあまあ、
おまえさん、ここがどういう国か
知ってるのか?
ここは3000年前
大崩壊(だいほうかい)の後
人が最初に街を作り
それが大きくなりできたところ。
つまり、わしら人間の歴史が
始まった場所ということだ。
だから遺跡(いせき)も多い。
わしはそこで、
宝物を探し出しては
商売にしておる冒険家
なんじゃ。
トッシュ:
てめぇの商売の話を
聞いてるんじゃねぇぞ。
チョンガラ:
わかっとる
わかっとる。
で、おまえさんの知りたがって
いる事だが、
人があらたに歴史を始めた
最初の場所には光の精霊が今もい
るといわれているんじゃ。
アーク:
その場所は、
この国のどこなんだ?
チョンガラ:
それは、そうかんたんには
教えられんなぁ。
ククル:
ここからが、
商売の話ってわけね?
チョンガラ:
お譲ちゃん、察しが早いね。
で、話は遺跡に戻るんだが
遺跡の宝はいい物ほど強い
モンスターが守っている。
だから、わし一人では手に入れ
たくても手に入れられないもの
ばかりなんじゃ。
ある遺跡に案内するから
そこでわしの欲しい宝を取って
きてくれ。
それと引きかえに光の精霊の
居場所を教えよう。
トッシュ:
なんか信用できねぇな。
チョンガラ:
うそなどつかんわい。
ククル:
この男の話、信用できるの?
ゴーゲン:
うむ、言っている事は間違って
おらん。
アーク:
信用しよう。
他に手がかりが
あるわけじゃないし。
父さんもこの地にいたんだ。
無関係じゃないだろう。
チョンガラ:
父さん……?
ククル:
何か?
チョンガラ:
……いやいや。
では、さっそく遺跡の場所を教え
よう。
そこの地下5階にある
「召喚のつぼ」を取って来て
欲しいんじゃ。
この遺跡は深くもっと下の階層が
あるが、
深い階層ほど強いモンスターがお
るようじゃ。
調子にのってどんどん下に行くと
2度と登ってこれなくなるぞ。
ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ
明日にでも出発するとして
今夜はここにとまっていいぞ。
宿代はサービスじゃ。
トッシュ:
いちいち気にくわねぇやつだぜ。
チョンガラの店
チョンガラ:
見事、「召喚のつぼ」を
手に入れたようだな。
アーク:
ああ
約束を果たしてもらおうか。
チョンガラ:
まず、ものを見せてもらおう。
たしかに「召喚のつぼ」だ。
しかし、なんで、精霊なんぞに
会いたいんじゃ?
何か金になる話か?
ゴーゲン:
まあ、お前にわかるように言えば
人間の未来の為という事かのぅ?
アーク:
うん、自分でもよくわからないん
だ。
ただ会わなきゃならないって気が
する。
ククル:
損得ずくでばかりで
人は動くものではないわ。
チョンガラ:
損得ばかりで
人は動かん、か……?
遺跡ダンジョン
チョンガラ:
こりゃすごい!
し、しまった!
いや助かった、助かった
礼を言うぞ
礼は言うが宝はわけんぞ
言うだけならただだからな
ヨシュア:
人は欲望の為だけに生きるのではない
近いうちにおまえの前に、
欲望の為でなく戦う少年が現れるだろう
いま助けた命、その者の為に使っては
くれまいか?
その少年は、光の精霊を探して東の
スメリア国からやってくるはずだ
チョンガラ:
欲のない人間なぞおらんと思うが
のう
まあいい、約束はできんぞ
トッシュ:
何黙ってんだ。
話が進まねぇだろう。
チョンガラ:
あ?ああ……。
よし
じゃ明日出発するとしよう。
アゼンダ高地洞窟
アーク:
ここが出口だな
行くぞ!
アゼンダ高地外
光の精霊:
やはりここまできてくれたね。
人間の代表として君に聞いて欲しい。
人間は僕等の存在を忘れ、自然を破壊し
ねじまげ、
自分達の王国を築き上げていった。
そして、僕等の力が弱まり
モンスターが現れだした。
でもまだ人間は過ちに気がつかない。
アーク、他の精霊達を封じ込めている
モンスターを倒して、彼らを開放し、
その声に耳をかたむけて欲しいんだ。
自分達人間が何をやって来たかを。
僕は君達とも出会えたし
人間を信じてる。
その証しとして「光の石」と「王様の像」
を渡すよ。
「光の石」を手に入れた。
「王様の像」を手に入れた。
光の精霊:
アーク、たのんだよ……。
チョンガラ:
それは、家来のてがらを自分のも
のにできるという「王様の像」で
はないか。
わしのじゃぞ!
「王様の像」はわしのじゃぞ!!
アゼンダ高地洞窟
アーク:
世話になった。ここからは自分達
でいける。
チョンガラ:
そうか、それではさらばじゃ。
わしも帰ろう。
チョンガラの店
チョンガラ:
……これでいいんじゃろうか?
確かに宝は手に入ったけど……。
アララトス空港
チョピン:
出発なさいますか?
出発する
チョピン:
では、お乗り下さい。
チョンガラ:
まってくれぇ!
わしも連れてってくれぇ!
アーク:
なぜ?
損得でしか動かないんじゃ
ないのか?
チョンガラ:
おまえらと一緒に
精霊の話を聞いてるうちに
考えが変わってな。
まあいいじゃろうが。
わしのつぼのモンスター達は
頼りになるぞ。
アーク:
ゴーゲン、次の目的地は?
ゴーゲン:
石は次の石に我々を導く……。
光の石:
・・・東方の・ラマダの・地に
・大地の力が・眠る。
チョンガラ:
そういえば
グレイシーヌのラマダには
不思議な力を持つ一団が
いると言う話だ。
アーク:
よし、次はグレイシーヌを目指し
て出発だ!
|
|
グレイシーヌ |
グレイシーヌ空港
アーク:
チョンガラ、例の不思議な一団に
関して教えてくれないか?
チョンガラ:
わしも人から聞いた話なので
詳しくは知らんが・・・。
この国に2000年間
うけつがれている拳法を使う集団で
ラマダ教という教えのもとで
修行にはげむ僧達らしい。
そこでの修練にたえた者は
はがねのように強じんな体と
「気」というものを使って
離れた者にダメージを
与えることができるらしい。
なんでも、人間兵器として
恐れられているっていう話じゃ。
ポコ:
なんだか、おっかないなぁ。
ゴーゲン:
なーに
どこにでも味方はおるもんじゃよ
ククル:
じゃ、おじいさんの言う古の魂の
仲間が拳法使いの中にいるの?
ゴーゲン:
それはどうじゃろうな。
ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。
トッシュ:
このつぼオヤジさえ
魂の仲間だっていってるんだ、
じじいの言ってる事も
あてになんねぇな。
チョンガラ:
つぼオヤジとはわしの事か!?
トッシュ:
なんだぁ、やるんかこらぁ!
アーク:
とにかく、
その寺に行ってみよう。
ラマダ寺僧正の部屋
僧正:
例のヤツらが、こちらに向かって
いるようです。
大僧正:
目的はラマダ山の精霊の救出か
・・・・・。
僧正:
しょせん生身の人間
恐るるに足らんじゃろう。
僧正:
やつらをあまくみない方がいい
なにやら大きな力を感じる。
大僧正:
イーガを呼べ。
イーガ:
お呼びでしょうか大僧正様。
大僧正:
イーガよ、我々の守りつづけるラマダ山頂
の大教典(だいきょうてん)を奪いにくる
ものがいる。
おまえの拳で消し去ってはくれぬか。
イーガ:
我々でさえ登ったことのない
ラマダ山に入ろうとは。
大僧正:
大教典を持ち出されれば
封印の技が明らかになり
恐ろしい事になる。
頼んだぞ。
イーガ:
承知。
ラマダ寺
アーク:
これがラマダ寺か……。
チョンガラ:
話ではここを通る以外に
ラマダ山への入り口は
ないという事だ。
イーガ:
ラマダ山の経典を欲しいらしいが
山の中には一歩も入れるわけには
いかん。
アーク:
経典?
我々は山に住む精霊と話をしたい
だけだ。
イーガ:
この期に及んでまだ嘘をつくのか
こちらは大僧正様が
何もかもお見通しだ。
ククル:
何を言ってもむだのようね。
ゴーゲン:
我々も、ちとわけありでのぅ
ゆずるわけにはいかんのじゃ。
しかし
ここで闘えばわしらも必死じゃ
おそらく多くの死人が出る
じゃろう。
イーガ:
我が僧兵は死など恐れん!
ゴーゲン:
まあそうあつくなるな。
この少年とお主で一対一の勝負を
するというのはどうじゃ?
彼が負ければ我々はおとなしく
帰ろう。
しかし我々が勝った場合は
わしらの話を聞いてもらおう。
イーガ:
よかろう
小ざかしい事を考えるでないぞ。
ゴーゲン:
わかったか、この我々に封印の技
など必要ではない。
山に登るのは別の用じゃ。
イーガ:
ひたすら拳を鍛(きた)え続けた
私が……。
私はただ教えの通り修行をしてき
た……。
ゴーゲン:
その教えが、いつの間にかゆがめ
られてしまったようだのぅ。
大僧正とやらと話がしたい。
かまわんじゃろう。
イーガ:
待ってくれ、
私も話がしたい。
案内しよう。
ラマダ寺僧正の部屋
イーガ:
大僧正様、お話がございます。
大僧正:
何を言っておるのだ!
その者達が何者かはお前に伝えたはず。
そヤツらを連れてこの部屋に入ってくると
いう事は、我らを裏切る事ととるが、
よいか!?
イーガ:
何をおっしゃいますか?
ただ私はこの寺の教えが……。
ククル:
何もみえてないと思っているの?
みっともないまねは
およしなさい。
鏡に映るあなたの姿は
大僧正でもなんでもない
ただのモンスターよ!
大僧正:
ギャー!
イーガ:
この下は道場だ!
ラマダ寺道場
ポコ:
みてみて
「向き直りの笛」を手にいれちゃ
った
イーガ:
こんな化け物にいいように利用さ
れていたなんて・・・
ククル:
目的を忘れ、鍛えて強くなる事だ
けに執着した心に、モンスターが
つけこんだのね。
ゴーゲン:
では、まずラマダ山まで案内して
もらおうかのぅ
ラマダ山頂
イーガ:
これが、
本山の姿なのか……。
ククル:
きっと大僧正がモンスターに
取って代わられた時に、
荒らされたんでしょうね。
イーガ:
経典も無いのか。
(地の精霊):
そんなもんに頼っとるからいかんのだ!
地の精霊:
ラマダの技は
大地と大気の力を「気」として出す技
大地への感謝によって可能になるものだ。
それを、小手先ばかりまねて
継承(けいしょう)するからこうなって
しまう。
アーク:
あなたは地の精霊?
地の精霊:
いかにも
この技は、人間同士の争い事のために
授けたのではない。
自分達がすう空気、食べる物と同じ様に
いつの間にか、当然自分達が得られるもの
と思い込むからゆがみ始める。
おまえら人間だけのためのものなど
何もないんじゃ。
あるのは、
この世界に生きるもの全てが
分かちあうものばかりじゃ。
この事を、忘れるでないぞ
その約束のもとに「地の石」を渡そう。
「地の石」を手に入れた。
地の精霊:
わしらはいつでも見ているぞ。
ラマダ寺
イーガ:
私も、同行させては
もらえまいか?
自分が30年間で、失ってしまっ
たものを、あなたがたと旅するこ
とで取り戻せそうな気がする。
アーク:
こっちとしても頼もしいんだけど
・・・。
イーガ:
よろしくたのむ。
私はこの方達と
同行することにした。
ここはいつの間にか、いまわしい
寺となってしまった。
もうここで教えることは
何もない。
これからは、それぞれ自分達の道
を探していくといい。
弟子:
イーガ師範(しはん)。
我らの中にあるのは邪悪な教えだけではあ
りません。
弟子:
あなたは我らに
自分の間違いを正す事を恐れない
勇気を教えてくれました。
弟子:
師範がお戻りになるまで
この寺は我らが守っております。
イーガ:
ありがとう・・・。
私はこの人達との旅の後
再びここに戻り
一からやり直したいと思う。
後を頼む!
グレイシーヌ空港
チョピン:
出発なさいますか?
出発する
チョピン:
では、お乗り下さい。
チョンガラ:
やっと、魂でつながった戦士が
7人そろったわけじゃ。
何じゃ?
トッシュ:
何も言ってねーじゃねぇか!
アーク:
ゴーゲン、次の目的地は?
ゴーゲン:
石は次の石に我々を導く……。
地の石:
・・・西方の・ニーデルの・地に
・封じ込められし・風の力。
イーガ:
ニーデルなら、毎年武闘大会があ
って、そこの賞品が
「風のオーブ」というものだった
ように記憶しておるが?
チョンガラ:
「風のオーブ」?古のものではな
いな・・・。
聞いたことがない。
アーク:
よし、とにかくその武闘大会に行
ってみよう。
ラマダ僧:
以後、寺は修行の場として
広く開放してゆくつもりです。
機会があったならば、
ぜひお立ちより下さい。
|
|
ニーデル |
ニーデル空港
ただいまコロシアムでは、
武闘大会を開さいしております。
まもなく開会のあいさつが始まります。
お急ぎ下さい。
コロシアムひかえ室
アナウンス:
まもなく、大会の主さい者である
ロクトール様からの
あいさつが始まります。
ロクトール:
お集まりのみなさん。
この武闘大会の賞品は
あの「風のオーブ」です。
古くはキンダム王国で造られ、
その後王位を継いで
その持ち主になる者は
必ず非業(ひごう)の死をとげ、
王家滅亡後も権力者や富豪(ふごう)の間
にその美しさと恐怖でかたり継がれてきた
ものです。
まさに、この血で血を争う
武闘大会の勝者にふさわしい
ものではないでしょうか?
しかし、この大会の勝者にはもう一つの
試練(しれん)が待っている!。
前回のチャンピオン
「トルノ・デ・バンコ」を倒さなくてはな
らないのです。
さあ、それでは生と死をかけた戦いの火ぶ
たを斬って落とそうではありませんか!。
ロクトール:
おめでとう、あなたが真の勇者だ。
さあ、賞品の「風のオーブ」を渡そう。
ポコさんはよくがんばってくれましたので
これもさしあげましょう。
「おもちゃのゆびわ」を手に入れた
チャンピオンに大きなはく手を……。
コロシアムひかえ室
アーク:
よくやったな。
ククル:
あなたがここまでやるとはね。
イーガ:
お前を見直したぞ。
ロクトール:
本当に強かったですねぇ。
しかし、オーブはこのまま
渡すわけにはいかないですよ。
ククル:
こうして
毎回優勝者を後から殺しては
賞品のオーブを奪い返して
モンスターをチャンピオンに
化けさせていたのね。
ロクトール:
お嬢さん、お察しのとおりですよ。
では、死んでもらいましょう。
ポコ:
とんでもない大会だったね。
ククル:
でも私達の精霊に会うって用は
全然済んでないのよ。
アーク:
ああ
一体このオーブと精霊にどんな
関係があるんだろう?
ゴーゲン:
どれ、
わしにも見せてくれんかのぅ。
きれいなもんじゃのぅ。
おっととととと
しもたぁー!
風の精霊:
やっと出られたぞい。
風を自由にあやつろうと思った商人が
モンスターと取り引きして、
わしを封じ込めおった。
風が吹くのには理由がある、
勝手な欲望で変えてはならんのにのう。
ククル:
あなたは風の精霊?
風の精霊:
いかにも。封じ込められた600年の間、
ずっと人間の殺しあいの中でやりとりされ
ておった。
お前らがオーブを壊してくれなければ、
これがずっと続いたかと思うとさすがに
ぞっとするぞ。
イーガ:
人の無知は時として多くの悲劇を
生む。しかし、人は学び知る事が
できる。
そして知ろうとする気持ちを支え
ているのもまた欲ではなかろうか。
風の精霊:
このオーブを壊したおまえらが言うんじゃ
信じるけどのう。
おまえらを信じた証として「風の石」を渡そ
う。
「風の石」を手に入れた
「悲劇の眼鏡」を手に入れた
風の精霊:
そうそう、わたしの分身を水と火の精霊に
あずけてあるんじゃ。
受け取るがいいじゃろう。
せっかく信じたんじゃ、
裏切らんでくれよ。
ニーデル空港
チョピン:
出発なさいますか?
出発する
チョピン:
では、お乗り下さい。
トッシュ:
まったく、爺いのぼけにも
冷や冷やさせられるぜ。
ククル:
わかってるんだか
わかってないんだか
区別がつかない所が
困るのよね。
ゴーゲン:
ふおっ、ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ
アーク:
ゴーゲン、次の目的地は?
ゴーゲン:
石は次の石に我々を導く……。
風の石:
・・・砂漠の・アリバーシャの・地で
・忘れられし・水の力。
アーク:
今回は、国しかわからないか・・
とにかく行ってみてから考えよう。
|
|
アリバーシャ |
アリバーシャ空港
男:
スメリアのアークさんですね。
アーク:
はい。
あなたは?
男:
私は、この国に古くから住んで
ずっと水の精霊様を守っている
サリュ族の者です。
ヨシュア様からあなたを
我々の村へ御案内するように
と言われております。
アーク:
父さんから!?
男:
はい、ヨシュア様には
大変お世話になりました。
さ、こちらへどうぞ。
サリュ族の男:
あれが我々の村です。
アゼンダ高地から来た我々の祖先が
最初に住んだ場所です。
そのころは、ここは水とみどりの豊かな
それは住みやすい土地だった
と聞いております。
ククル:
この砂漠の国が?
急には信じられない話ね。
サリュ族の男:
空港から大きな建物が見えたでしょう。
チョンガラ:
えらく無骨(ぶこつ)な
建物だったが、あれは何じゃ?
サリュ族の男:
あれは動力石の採掘場(さいくつじょう)
です。
動力石は、今ではあらゆる国で
機械を動かす源となっているものです。
1000年前に、ロマリアから来た男が
動力石を掘って、
他の国へ売りつける商売を始めました。
動力石は、高値で売れ
国はにわかに富みました。
ところが急な採掘は自然に
くるいを生じさせたのです。
少しずつ、国はかわきはじめました。
そして今では、
国はすっかり砂漠化してしまいました。
しかし、その男の子孫が
この国を治めているのです。
アーク:
なんてことだ。
サリュ族の男:
まいりましょう。
長老から聞いて頂きたい話があります。
む・村が、村が……。
アーク:
何が起きたんだ!?
サリュ族の村
サリュ族の男:
な、なんてことだ!?
長老……。
ククル:
ひどい……。
ひどすぎる……。
アーク:
どうしてこんなことに……。
生き残った人はいないのか?
マッドバトラー:
水の神殿のカギは手に入ったか?
レッドスケルトン:
うがー!
マッドバトラー:
よし、カサドール様がお待ちかねだ。
引きあげるぞ。
アーク:
待て!
マッドバトラー:
なんだ、きさまは!?
アーク:
おまえらがこんな事をしたのか?
マッドバトラー:
だとしたらどうなんだ、小僧!
アーク:
ゆるすわけにはいかない!
サリュ族の男:
長老、お気を確かに。
長老:
その方が、ヨシュア殿の
おっしゃっていた方か?
サリュ族の男:
はい、スメリアのアーク殿です。
アーク:
あまり話をしないほうが……。
長老:
我々は、時代に取り残された民。
忘れられて、ほろぶならば
それもまた運命。
ただこれだけは
お伝えしておきたいのです。
精霊達はみな痛みをかかえております。
それはこの世界の痛みなのです。
ヨシュア殿からあなたさまは
人の未来への希望だとお聞きしました。
まだ終わらせてはいけないのです。
これは、この村に伝わるお守りです。
何かのお役に立てて下さい。
「長老の盾」を手に入れた。
長老:
カサドールは忘れ去られた
水の神殿に 向かっております。
水の精霊をまもっ・て・・くだ・・・
サリュ族の男:
ちょ、長老!
ククル:
カサドールっていうのは
何者なの?
サリュ族の男:
アリバーシャ国王の配下の将軍です。
人の命など何とも思わない
モンスターよりもひどい男です。
ヤツは、ヤツだけは許せない!
ククル:
水の精霊が危ない。
アーク早く神殿へ向かわなきゃ!
アーク・・・・?
アーク:
何かを知っても、学んでも
俺の目の前から悲劇は消えない……。
おれはなんて無力なんだ……。
水の神殿
アーク:
待て!
お前をその神殿に
入れるわけにはいかない!
カサドール:
きさまが噂のスメリアの戦士か。
あちこちで我々の邪魔を
してくれているようだな。
ククル:
邪魔?
あなた達のやっている事が
この世界を
どんどん悪くしているのよ。
カサドール:
世界が悪くなってるだと?
何様のつもりだ!
利用できるものをとことん利用し
生きる価値もないようなクズを
消し去って何が悪い?
アーク:
何て事を………
許さん!
カサドール:
きさまの相手は
我がモンスター
グラ・アピスとコ・アピス達だ!
俺と勝負がしたくば
勝って神殿まで来い!
来られればの話だがな。
ポコ:
んっ、何か落ちてる
ククル:
モンスターのおなかの中にあった
のね
ポコ:
こっ、これは・・・
「へろへろラッパ」だ!
こんなところにあったなんて
「へろへろラッパ」を手に入れました
水の神殿
アーク:
なぜ、サリュ族の村を破壊した?
カサドール:
しつこいやつめ!
まあいい、
神殿のカギが欲しかったのでな。
なかなかおもしろい見世物だったろう。
クズどもを殺すのに、
それ以上の理由などない。
アーク:
きさまら、くさってる!
くさりきってる!!
カサドール:
ふっ!
弱いやつほどよくほえる。
よかろう、望みどおり始末してやる。
水の神殿
アーク:
砂漠の地下にこんな水を
たたえた場所があるなんて……。
ククル:
すずしくて気持ちいい。
水の恵みが体に伝わってくるよう
だわ。
(水の精霊):
なんだいあんたたちは。
助けてくれたのはありがたいけど
許可もなく入らないで欲しいわね。
ククル:
あなたが、水の精霊ね。
水の精霊:
そうとも、水の恵みをつかさどるね。
それが、こんな地下深くでひっそりと
誰にもありがたがられずにねぇ。
わらっちゃうじゃないの。
この国はもともと
ゆたかな国だったんだよ。
警告をしても聞きやしない。
自分達のやっている事が
どういう結果をうむのか
わかってるのかい?
アーク:
人はそれを
学ぶ時がくるはずです。
現に俺達もこうして……。
水の精霊:
わかったわよ。
助けてもらったんだ、感謝しなくちゃね。
「水の石」を手に入れた。
水の精霊:
その子は
風の精霊からあずかった「フウジン」
役に立つ奴だから連れていきな。
私の言った事忘れないでおくれよ。
それがわかんないヤツ等に
私の力はかさないよ!
ついでにこの国の
モンスター退治をしていっておくれよ!
その分お礼はするからさ。
どうせだったら、
どーんと100ぐらい退治しとくれ。
アリバーシャ空港
チョピン:出発なさいますか?
出発する
チョピン:では、お乗り下さい
アーク:
さあ、残りはあと1つだ。
ゴーゲン、次の目的地は?
ゴーゲン:
石は次の石に我々を導く……。
水の石:
・・・精霊の国スメリアの・地の
・城の下に嘆きし・火の力。
アーク:
パレンシア城の地下に
最後の火の石があったなんて。
ククル:
何か邪悪なものを感じる。
ポコ:
「嘆きし」なんて言ってるしね。
トッシュ:
あの城にはびこっている
ヤツ等を一掃するチャンスだ。
俺はのったぜ!
イーガ:
引けぬ戦いは承知の上。
|
|
スメリア3 |
アーク:
みんな、ちょっと待ってくれ。
俺達は今から
パレンシア城に戻るけど
もうここに戻ってこられないかも
しれないんだ。
今までどうもありがとう。
チョピン:
私は、国王の命に従っただけです。
別段お礼には及びません。
アーク:
ありがとう。
トッシュ:
ちっ
愛想のねえ野郎どもだぜ。
アーク:
待たせた、行こう。
トッシュ:
あばよ。
パレンシア城
アーク:
最後の石がまさかこの城の地下に
あるとはな……。
ククル:
王も知らないんでしょう。
私は大臣が怪しいと思うな。
アーク:
誰が信用できるかわからない。
まともに行っても邪魔される
だけだろうしな。
トッシュ:
強行突破(きょうこうとっぱ)
しかねぇだろうが!
ゴーゲン:
でもどこから石のある
地下に行くんじゃ?
ポコ:
地下へ通じる道なら
倉庫か牢屋しか
考えられないなぁ。
ククル:
そう言えば、前にモンスターが
いたのは地下倉庫だった。
アーク:
よし、地下倉庫に行ってみよう!
兵士1:
アーク殿か。
王の任を終えたのか?
アーク:
いや
そうじゃないんだけど……。
ポコ:
ちょっとその事で
城の地下倉庫に行きたいんだ。
兵士2:
それならアンデル様の
許可をとればいいではないか。
ククル:
それができないから
頼んでるのに……。
ゴーゲン:
手荒な事をしおる。
チョンガラ:
もう後にはひけんな。
パレンシア城地下倉庫
アーク:
きっと何かあるはずだ。
よし、行くぞ!
地下エレベータ
アーク:
みんな、いくぞ!
地下バイオ研究室
所長:
きさまらどうやって入った!?
急いで、大臣様に連らくしろ!
ははぁ、トウヴィルから
来たとかいう小僧だな。
炎の精霊を取り返しにきたのか?
よし、ここで始末してやる。
アーク:
これは一体!?
タンクの中のもの:
私は炎の精霊。
この研究所に捕らえられ
ずっと力をすい取られ続けていた。
ククル:
力をすい取られる?
炎の精霊:
そう、この研究所はあたらしい
エネルギーの研究をしている。
つまり生命力エネルギーだ。
炎の精霊である私を捕らえ
エネルギーをとり続けてきた。
この国が急げきに
はん栄しだしたのはそのせいだ。
エネルギーはたがいに分け与え
高めてゆくもので
相手から無理に奪いとるものではない。
頼む、助けてくれ。
このタンクを壊してくれ。
ありがとう。
(火の精霊):
私からも礼を言おう。
火の精霊:
私は火の精霊。私の下位精霊である
炎の精霊を解放してくれた
礼を言わなくてはなるまい。
ただ、私はこのようなことを始めた
人間を許すわけにはいかない。
人間達は、自然を自分勝手に
作りかえるばかりではなく、
生き物の持っている生命をエネルギーに
かえることを考えはじめた。
そして、ついに世界の命の源である
精霊に目をつけたのだ。
このとどまるところを知らぬ欲望は
なんなのだ!?
自分では何も産み出さず
我々の産み出した生命をもて遊び
世界の支配者気取りだ。
アーク:
……確かに人間達の欲望は
多くの悲劇(ひげき)を
生み続けている。
そして、俺はどの悲劇も
止める事はできなかった……。
ゴーゲン:
火の精霊よ。
人間は何も産み出さないと言った
が
ひとつだけ
産み出せるものがある。
それは人間だ。
この少年の涙にいつわりはない。
子供達は親達の誤りを
正す勇気と力を持っているのだ。
何もかも無に戻す
という以外に
解決する方法があれば
わしはそのほうに
賭けてみたいと思うがのぅ。
火の精霊:
このわしに説教をするとはな・・・。
よかろう。お主の言葉、少年の涙。
そして炎の精霊を開放してくれた
勇気を信じて
お主達に賭けてみよう!
いでよ、「ライジン」!
お主等の手助けをする「ライジン」だ。
持っていくがよい。
さあ「火の石」を受け取れ。
「火の石」を手に入れた。
火の精霊:
少年よ、その涙を流した時の気持ち
忘れるでないぞ!
所長:
このままですむと思うなよ。
お前等もろとも
ここをふき飛ばしてくれる。
警告
爆破装置が
作動しました。
この研究所は間もなく爆発します。
ただちに避難して下さい。
トッシュ:
やばい事になってきやがったぜ。
アーク:
脱出しよう。
地下エレベータ
アーク:
よし、引き上げよう!
ククル:
待って!!
あれを見て。
デス:
そう簡単に逃がすわけにはいかない。
エレベータのロープを切って
まとめて始末してやる。
アーク:
そんな事させるか!。
やつらは俺が引き受ける。
先に行っててくれ。
ククル:
待って!私もいく。
アーク:
何だ!?
(カッパードラゴン):
逃げ切れたと思っているのか!
アーク:
しつこいやつらだぜ!
ポコ:
無事だったんだね。
よかった!
トッシュ:
かっこつけやがって。
チョンガラ:
心配したぞ。
アーク:
城が崩れるかも知れない。
王を助けださなきゃ。
大臣:
フンッ
少し計画はくるったが、
おまえらのおかげで手間がはぶけたわ。
王がお待ちだ。早くいってやれ
アーク:
スメリア王、大丈夫ですか?!
スメリア王:
大臣に・・、アンデルにやられた……。
奴はロマリアが、
送り込んだ男だった……。
この国にモンスターを呼び起こし
国を混乱させていたのも、
ロマリアの
世界支配のためだったのだ……。
アーク:
王様、しっかりしてください。
スメリア王:
やつらは「聖柩」(せいひつ)をねらって
いる。
「聖柩」の力を渡してはならん。
アーク:
わかりました
もうしゃべらないで。
スメリア王:
アーク、おまえに最後に言って
おかなくてはならない事がある。
おまえの父ヨシュアを
ミルマーナに送り込んだのは
大臣のアンデルに
そそのかされたわしなのだ。
私は王になりたかった。
人気の高かった
兄さえいなければと思い……
あんな事を……。
しかし、世界をうれう兄こそが
王にふさわしかった……。
兄に・・一言あやまりたかった・・・・。
アーク:
スメリア王!
チョンガラ:
早ようせんかい!
こんな所で
死ぬのはいやじゃぞい!
ポコ:
だめだ!
下の階段がくずれちゃった!
アーク:
くそっ!
チョピン:
屋上に飛行船が待っております。
さあ、急いで上へ!
アーク:
みんな急げ!
特別番組
アナウンサー:
大変悲しいお知らせをしなくては
なりません。
本日未明
スメリア国王が暗殺されました。
さらに
賊はパレンシア城を爆破の末に
逃走しました。
賊はトウヴィル村出身の
アーク・エダ・リコルヌを
首謀者とする7人で、
現在、
国王専用飛行船を奪って逃走中です。
それでは、
臨時国家安全委員会の
アンデル大臣からの言葉です。
アンデル大臣:
この混乱が落ち着くまで
臨時安全委員会を設立し
国家運営を行います。
運営には委員長として私があたります。
今後は現在建設中のパレンシアタワーより
国民に指示を行います。
まず本日より
パレンシアに戒厳令をしきます。
大変、不幸な事態ですが
国民には冷静な対処を求めます。
アナウンサー:
続きまして……
スメリア空港
トッシュ
このまま戻れば捕まっちまうぞ。
ククル:
じゃあ、どうするの?
チョンガラ:
このわしに、
いい考えがあるんじゃが。
アーク:
どうするんだ?
チョンガラ:
まあまあ、
このチョンガラ様にまかせなさい
。
じいさん、
ちょっと耳をかせ……。
ゴーゲン:
ほお……
なんと………
そりゃいいわい!
ポコ:
大丈夫かなぁ。
(チョンガラ):
いやー着いた。着いたぞー!!
ごほっ・ごほっ・ごほ・ごほっ
空気のきたない国であるな。
(ゴーゲン):
全くですなぁ。
兵士:
何だなんだ、
入国の連らくは受けていないぞ。
(チョンガラ):
アイヤー、
失礼をばつかまつった!!
連らくを入れようと思ったンじゃがねぇ、
飛行船の通信機の調子が悪うてのぉ。
いやー、まいったまいった!
兵士:
いいから身分証明書になるものを見せなさ
い!
(チョンガラ):
はて?身分証明書とな?
ソレハ、ナンデスカイナ?
(ゴーゲン):
ナンデショウナ?
兵士:
パスポートだよ、パスポート!
まさか持ってないのか?
あやしい奴め。
(ゴーゲン):
な、何と無礼な!
こちらの方をどなたと心得る。
兵士:
???
(チョンガラ):
爺、言ってやって、言ってやって。
(ゴーゲン):
このお方はな、クラーフ王国王子ドン・ガ
バ・ヘモチョン様なるぞ!!
兵士:
クラーフ王国?王子?
あんたが??
(チョンガラ):
うん、そうなのよ、これが。
兵士:
はあ、しかしクラーフ王国などという国は
聞いた事も……。
(ゴーゲン):
ぶぁっかもん!!なんようにうかぶこの世
の楽えん、クラーフ島を知らんてか、おぬ
し!
兵士:
いや、聞いた事があるような、ないような
……。
(ゴーゲン):
その島をおさめてらっしゃるのが
この方のお父上、王の中の王!!
ドン・シラン・ノデスケド様なのだべさ。
兵士:
こ、これは失礼しました。すると、後ろの
方々は?
(チョンガラ):
我が国の大臣達だがねぇー
(ヘモジー):
ヘモ ヘモーーーー!!
兵士:
それで、今回の入国の目的は……?
(チョンガラ):
なーにを言っとるのかねチミィ?
おたくの王様が死んだゆうから遠ろはるば
る飛んできたさアルよ、まったく
あーつかれたわ、うーーー。
兵士:
しかし、王のそうぎは3日前に終わりまし
たよ
(チョンガラ):
え?
終わっちゃったとな!?
兵士:
ええ。
(チョンガラ):
うがあぁぁぁ!
どないひょーーー!!
(ゴーゲン):
こまりましたな、このままじゃ帰れませんわ
兵士:
あの、それならば、王のはかにお参りして
いってくれませんか?
(ゴーゲン):
なに?
(チョンガラ):
はかとな!?
兵士:
はい、それならばきっと亡き王もお喜びに
なられますよ。
(チョンガラ):
そ、そりゃー良い考えであるな。さっそく
参るとしようぞ!
(ゴーゲン):
そうですな、行くぞお前達!
(ヘモジー):
ヘモ ヘモーーーー!!
兵士:
?
村の門
アーク:
封印を解きにいくぞ。
ククル:
自分の生まれた村に入るのに
こんな話になるなんてね。
ポコ:
もう僕たちだけのもんだいじゃ
なくなってると思うんだ。
トッシュ:
お前がそんな事言うように
なるたぁな。
ポコ:
デヘヘ……。
イーガ:
避けて通れぬ道もある。
ゴーゲン:
いっぱしの事を言うように
なってきたわい。
ふぉっふぉっふぉっ。
精霊の山
アーク:
ここから先は俺達しか入れない。
ククル、行こう。
ククル:
みんな、待ってて。
ポコ:
心配だなぁ……。
ククル:
何かあったら
みんな助けに来てくれるでしょ?
トッシュ:
ちげぇねぇや。
アーク:
行ってくる。
山頂の社
ククル:
……すべては
このシオンの炎を消した
あの時から始まった。
だから、この炎を
もう一度消すと
終わってしまう気がする。
アーク:
ククル……。
ククル:
離れたくない……。
アーク:
ククル、頼む。
アークデーモン:
今度こそ、「聖柩」の封印を
解く気のようだな
勇者よ!
貴様を俺の手で殺す事によって
俺は初めて3000年の呪いから
解放される。
「聖柩」はサルバシオの滝に
置いてある。
貴様とは そこで決着をつけよう。
精霊の山
トッシュ:
封印の炎が消えた!
奴等が心配だぜ。
ポコ:
急いで助けに行かなくっちゃ!
チョンガラ:
わしらもいくぞぃ。
イーガ:
承知。
ゴーゲン:
さて、わしも行くかのぅ。
精霊の山
アーク:
くそ、山にも
モンスターがあふれてる。
ククル:
モンスターは
精霊力の強い所に集まるのよ。
アーク:
早く「聖柩」の所へ
行かなくちゃならないのに……。
トッシュ:
来てやったぜ。
約束通りな!
ポコ:
二人とも大丈夫?
アーク:
早く山を下りよう。
「聖柩」はサルバシオの滝だ!
聖柩封印の滝外
アーク:
先に進めば
もう戻れなくなるかも知れない。
それでもいいか?
もちろん
アーク:
ゴーゲン頼む。
聖柩封印の滝内
聖柩:
われの力を求めし者よ
その時が来たというならば力をかそう。
しかし、そのためにはおまえ達人間が
おのれをたち切る強さを
持たねばならない。
さぁ、我が試練を受けるがいい。おのれ達
自身の暗分身と戦うのだ。
(天の声):
アーク、おまえたちの気持ちは
確かに受け取った。
天の声:
滅亡を防ぐための最後の力などない。
ここにあるのは、かつておまえたちが
持っていた力。
全てを愛しいつくしむ心。
そして全てを守る力だ。
しかしおまえたち人間は
歴史をかさねるうちに
その心を忘れ力を失ってしまった。
「聖柩」の中にある宝とはすなわち
ここまでの苦難を乗りこえ
見聞き、そして悲しみ、苦しみ
成長してきたアーク、お前自身だ。
そして全ての愛する心を持った
人間たちなのだ。
さあ自らが持つべき力を手にするがよい。
アークは「勇者の力」を手に入れた。
ククルは「聖母の力」を手に入れた。
天の声:
おまえ達の未来は自らの欲望にしばられ
おのれを見失っている人間達と
そこにつけ込むモンスター達によって
滅亡にむけて進んでいる。
このままではモンスターと共に
人間もこの世界から消え去るであろう。
アークよ、得た力を使い
他の仲間と力をあわせ
人々を気付かせみちびくのだ。
そしてククルよ
おまえはこれより、世界からとじる
トウヴィルに残り
目ざめた民の力を集め
アークを守り支えるのだ。
地の精霊:
学んでおるようじゃな。
わきまえた者には自然も力を与える。
わしら精霊とて例外ではない。
水の精霊:
あんた達を見てて人間を少し見直したよ
がんばんなさいよ。
風の精霊:
さて、これからが本当の正ねん場じゃ。
わしらも全面的に手をかす。
存分に暴れてこい。
火の精霊:
今こそ、お前達の言葉である、
「人間の自らの過ちを正す勇気」
を見せてもらうときじゃ。
光の精霊:
アーク、君は僕の信じた通りの人間だった
でも間違った道を進んでいる人達もいる。
それを正せるのは君たちしかいない。
すばらしい未来を期待してるよ。
天の声:
さあ、ゆくがよい。
未来はお前達が切り開くのだ。
ポコ:
これは……。
アーク:
……
大臣:
どうやら「聖柩」を手に入れたようだな
ご苦労、ご苦労。
トッシュ:
きさまっ!
大臣:
洞窟を調べろ!
「聖柩」があるはずだ。
兵士:
はっ。
ありました。
大臣:
よし、こいつらを引き立てろ!
トッシュ:
やれるもんならやってみやがれ!
てめえらもただじゃ済まねぇぞ!
アーク:
みんなやめるんだ!
大臣:
それがよかろう。
われらはトウヴィルの村人の命を
どうにでもできるのだからな。
勇者とて、母親の命は大切だろう。
はっはっはっはっはっ。
トウヴィルがんぺき
トッシュ:
一体何だってんだ!
ポコ:
ひぇぇぇ!
ゴーゲン:
始まったか。
ポコ:
えっ?
アーク:
ククル!
ククル:
アーク!
(天の声):
さぁ、それぞれの役目を果たすのだ。
アークはうみへ向かい、世界へ飛び立て。
ククルはとじるトウヴィルに入り、
勇者アークをささえるのだ。
トッシュ:
このままじゃ俺達も飲み込まれち
まうぜ!
アーク:
ククルーーーーーー!
討伐兵:
報告いたします。
アークとその一味は
その後の捜索にもかかわらず
行方がわかりません。
なにぶん、大きく地形が
変わってしまっており……。
アンデル:
わかった。
捜査を打ち切るように指示をだせ。
・・・まあよい
どうせこの国にもうヤツ等の
いられる場所などないのだからな。
フフフフ。
ワハハハハハハハ!!
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