黄昏のリレー小説第3部


第1話「少し前の話」、tani
とある仕事でやってきた街はかなり大きく、それ以上ににぎやかな印象を受けた。
この町に着いたのは深夜1時、普通ならもうとっくにハンター以外の人間は寝静まっているものだ。
石造りの町並みを楽器の音や歌声が包む。
街の中にいる人々も奇妙ないでたちの人が多い。
何かのヒーローらしきお面におもちゃの剣を持った子供、
サンバにでも出てくるかのような格好の女性、
あたりには露店が並び、食べ物はもちろんゲームやアクセサリーも売っている。
その光景はまさしく「祭り」だった。
ようやく一仕事を終えたカーグ一行もこの町並みを歩いていた。
カーグ「ずいぶんにぎやかだなぁこの街は。」
ポコ「疲れたからとりあえず宿を探そうよ」
ルッツ「えぇーー!祭りなんてめったにないぜ!遊ぶだろカーグ!!」
カーグ「宿を決めてからにしようぜ。さすがに今回は俺も疲れたしポコも辛いだろう。
    それにどこに行くか分からない奴を探すのはもっと辛いからな」
ルッツ「わかったよ。ちぇっ!」

そして宿を決め、2人での街中探索となった。
ポコは着くなり疲れて寝てしまったのだった。
カーグ「それにしてもこんな時期に祭りなんてなんなんだろうな」
ルッツ「宿のおばさんに聞いたけどこれは前夜祭なんだってさ。」
カーグ「前夜祭?」
ルッツ「ポスターがいろんな所にあるって言ってたけど・・・あ、あれだ!」
街角の掲示板らしきものにそれは貼られていた。この祭りの告知のポスターらしい。
それによると、明日の正午からこの街の真ん中にある広場で魔術で特殊なステージを作りそこで闘技大会をするらしかった。
面白いのはその方式で、1試合づつルールが違い力だけで決まる大会ではないことだった。
カーグ「前回行われた試合例が、トラップ迷宮脱出競争に制限時間内にモンスター掃除、大食いまであるぜ。」
ルッツ「なんか面白そうだな」
カーグ「よし、決定!!これに出るぞ!!」
ルッツ「え!?ちょっと、俺は見るのは面白そうっていったんであって・・・」
カーグ「問答無用!!受付まで時間がないんだから急ぐぞ!!」
受付に向かって走り出すカーグ。そして引きずられるルッツ。
さて大会の結果はどうなるんでしょう。(続く)
第2話、軽犯罪組織
次の日。参加者数百人が巨大な広場に集った。
ポコ「何で僕まで?」ルッツ「勝手に登録したカーグに聞けよ」
キャッチー「それでは皆さん!第一試合を始めるにあたり、
まず適当に三人のグループを作ってください!」
たちまち、辺りでは強そうな参加者の取り合いが始まった。
ルッツ「誰も誘いに来ないぜ!まあ、俺達のチームワークを
見ちゃ、当然のことだぜー!」
ポコ「強そうに見えなかっただけかもね」
カーグ「それは言わないお約束だ」
マママン「ハイ、それでは第一試合。数ブロックに分かれての、
三人一組!サバイバルクイズ大会でーーーーーす!」
一同「えーーーーーーーー!?」「闘技大会じゃなかったのか?」
ルッツ「うっ・・・なんか苦手な予感・・」
カーグ「大丈夫だ!闘技を制すものはクイズを制するのだ!」
ポコ「出た・・・ムダに熱血モード・・・・・」

しばらくして・・・・・・近くの湖畔。
ポコ「なーんか高校生クイズみたいな会場だなあ。
一度出てみたかったんだけど、僕中卒で就職しちゃったし」
ルッツ「高校生クイズってなんだ?」
キャッチー「では、第一ブロックスタート!」
カーグ「俺らは・・・第3ブロック。多分すぐだな」

次回、誤答者に次々と襲いかかるキレた罰ゲーム!
カーグたちの運命は?
第3話、B−Co
かくして、第1ブロックの戦いが始まった!!!
マママン「第1ブロックは、チョンガラチーム対グダンチームの対戦で〜す!!!」
チョンガラ「ウヒャヒャヒャ!!!優勝商品はワシのモノじゃ!!!」
ヂーク「なんどモこりナいじじいジャのー・・・。」
ちょこ「は〜い!!!ちょこ、がんばるー!!!」
グダン「野郎共!優勝商品はなんとしても頂いてくぞ!!!」
残りの2人「分かってますぜ、アニキ!!!」

ポコ「・・・なんか、どっちもどっち、って感じだね・・・。」
ルッツ「・・・だな・・・。」
カーグ「そんなことよりも、内容をよく見ておけ。実際に
    やる時の参考になるかもしれないからな。」

マママン「では、第1問!チョンガラチームの回答です!!!
    トッシュさんが紋次親分さんの最期に伝授された技は、
    桜花雷爆斬である?マルだと思ったら○へ、バツだと
    思ったら×に飛び込んでくださ〜い!!!」
ヂーク「こンナの、かンたンジャぞ!!バツがせイか・・・。」
チョンガラ「ずばり、マルじゃあーー!!!行くぞ!ヂーク、
      ちょこ!!!」
チョンガラは、ヂークとちょこを無理矢理抱えて、○に飛び込んだ!!!

ドボーン!!!
チョンガラ「なんじゃこりゃ〜!?」
ちょこ「わ〜い!どろんこ遊びなのー!!!」
ヂーク「ぼデーがヨゴれル・・・。」

その後、グダンチームはあっさり(?)正解し、チョンガラチームは
見事に初戦で敗退した・・・。(続く)
第4話、軽犯罪組織
程なくして第三ブロック。第二ブロックは日*人の質問風の
特殊四択だった。どうやらブロックごとに形式が違うようだ。
キャッチー「では第3ブロック!四択に正解するたびポイントが
倍になっていきます!いつでも降りられますが、間違えたら0です!
では、まずカルカド忍者十人衆チームさん、どうぞ!」
ポコ「ミリオネアか!」 ルッツ「億万長者って何のことだ?」
その後、忍者十人衆代表三人は順当に勝ち進み、256点をマーク。
次に順番が回ってきたのは、カーグ達だった!
キャッチー「第一問です!ヨーグルトの原料は?」

〈牛乳〉 〈朝鮮人参〉 〈白絵の具〉 〈半分はやさしさ〉

ポコ「牛乳・・・・・だよねえ?」
ルッツ「いや待った!引っ掛けかも知れないぜ、案外絵の具・・」
ポコ「ええ!?じゃあ僕今まで絵の具を食べてたの!?」
ルッツ「・・・絵の具だったら確かに嫌だな。よし、朝鮮人参だ!」
キャッチー「では、ファイナルアンサー?」
カーグ「牛乳です」
ポコ&ルッツ「あーーーーーーーーーーーーっ!!!?」
キャッチー「正解!2ポイント獲得です!」
ポコ「た、助かった・・・」 ルッツ「何勝手に答えてんだよ!」
カーグ「もういい・・・お前ら、少し、黙ってろ・・・」

カーグ孤立無援の大ピンチ!
第5話、tani
マママン「では次の問題!!
      『バ○ァリンの半分は優しさ』が消えた理由は!?
      (残りの半分は厳しさだから)(いらないから半額にしろと言われたから)
      (ただなんとなく)(正直わかんない)」
ポコ「何なのこの問題・・・」
ルッツ「作者の思い付きだろ」
ポコ「安易だね・・・」
カーグ「どーでも良いだろ。それより答え分かるか?」
ポコ「全部正解だったりして。」
ルッツ「さすがにそれはないだろ!いくらなんでも・・・」
ポコ「じゃあ全部不正解!!」
カーグ「じゃあって・・・」
ルッツ「わかんね−事だし4番にしとくか。」
カーグ「それで良いのか!?」
ルッツ「仕方ね−じゃん。4番です!!」
マママン「ファイナルアンサー?」
ルッツ「ファイナルアンサー!」
「・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

マママン「正解!!」
カーグ「わかんねーっていう正解って・・・」
第6話、グエンワイヴァー
その後、まったく戦力にならない二人を尻目に、カーグが連続正解。
得点は64にまで増大した。しかし・・・・・
十人衆その1「むむ・・このままでは追いつかれるぞ!」
その2「よく見ればあっちのマヌケ面は風の珠の時の!ぬうう・・!」
その3「待て!頭脳派の拙者に考えがある!見ておれ!」

キャッチー「正解!128ポイント獲得です!」
ポコ「やったー!あと一問でトップに並ぶよ!」
カーグ「よし、気を抜かずにいくぞ。お前らは茶でもすすって・・うッ!?」
ルッツ「おい、どうした?・・・おい、何倒れてんだよ!」
ポコ「これは・・・吹き矢!?」ルッツ「なにぃぃぃ!?」

その3「ふふふ、見たか私の腕前!実力行使一番!」
その1「なあ・・・三番の・・・おまえさっき頭脳がどうとか・・・」
その2「まあいい、これで奴等も終わり・・・・」

「問題!アイテムの効果範囲を上げる合成材料は!?」
ルッツ「テムの根!」 「正解!」
「問題!モーツァルトの生年月日は!?」
ポコ「1756年・・・の一月27日!」「正解!」
キャッチー「おめでとう!トップです!続けますか!?」
ルッツ「もちろん続け・・むがっ」ポコ「じゃなくて、やめときます!」
キャッチー「はい、記録更新!512点ですー!」
十人衆「ば、馬鹿なああああ!?運が良過ぎる!?」
その一「やっぱ悪いことはできないなあ・・・」

その後カーグたちの記録を超えるものはおらず、二回戦進出!
第7話、B−Co
二回戦目は、再び場所を移して、スタジアムでの大運動会となった!

ポコ「うぇ〜・・・僕、走るの苦手なのに〜・・・。」
ルッツ「足の速さなら、俺様に任せとけって!!」
カーグ「確かに、種目の中には単純な競走もあるみたいだが、
    そうでないのもあるらしい。プログラムを見てみろ。
    3種目中2種目勝てば、3回戦目に進めれるんだが、
    このうち、1種目目の100m走以外は、種目が
    明かされていないんだ。」
ポコ「じゃあ、僕でも勝てる種目があるかもしれないってこと?」
カーグ「ああ。そういうことになるな。」
マママン「100m走に出場する選手の方々は、今すぐ集合場所に
     集まってくださ〜い!!!」
ルッツ「おっ!?いよいよ、俺様の出番だぜ〜!!!
    じゃあ、行ってくるぜ!!」
カーグ「ああ。負けんなよ。」

程なくして、ルッツはスタート地点に並んだ。

ルッツ「へへっ!素早さなら、俺様が1番だぜ〜!!」
???「そいつは、どうかな?」
ルッツ「うへっ!?シュ、シュウさん!!?
シュウ「俺もこの競走に出場する。チームはアレクとエルクで
    組んでいる。」
ルッツ「ハ、ハンターチームなのね・・・。
    おっと、それでもこの競走には負けないぜ〜!!!」
シュウ「フッ・・・面白い・・・。この勝負、受けて立とう!!」

マママン「準備はいいですか〜?それでは、位置について〜!
     よ〜い・・・バーン!!!!」
2人の勝負の行方は・・・?(続く)
第8話、tani
ピストルの轟音とともに、一斉にスタート。一部の者はピストルの音に愕いて、多少遅れた様子だがルッツはスタートダッシュを決めていた。
『今のところ、一位はルッツ選手、二位はシュウ選手、三位はラリュウキ選手!!!』
ルッツ「この勝負もらった!!」
シュウ「そうはいかん!!」
シュウはスピードアップを使った!!
一気に差を縮め、ついにトップになる!!
ルッツ「負けるものかー!!イクサイトメント!!」

『おおっと!!あと30メートルという所で2人が独走態勢!!ほとんど差がありません!!
 あと20m!!10m!!ゴーーーーール!!!!!』(続く)
第9話、B−Co
結局、ルッツとシュウは同着1位という結果に終わった。

第2ラウンドの相撲では、ポコが自慢の体重と隠れ持っていた腕力
を活かして順当に勝ち進むも、途中でエルクに敗れてしまった。

そして、第3ラウンドは、無差別異種格闘技戦であった。
カーグもこれまた順当に勝ち進み、決勝はイーガ、グルガ、アレク
でのバトルロイヤルとなった!!!

カーグ「1番弱そうなのは、あのゴーグルの奴だな・・・
    よし・・・!!!」
カーグはアレクを狙って、格闘技を繰り出した!!
カーグ「行くぞッ!!!テコンドーフリッカージャアアブッ!!!」
アレク「でッ!!!」
アレクに強烈な一撃がヒットした!
更に、幸か不幸かイーガとグルガもアレク狙いであった。
イーガ「うぉりゃあーー!!!」
グルガ「うぃやぁーー!!!」
アレク「うわッ!!!・・・力が出ない・・・。」
ラマダ真拳とグルガチャージ×5攻撃を喰らい、アレクはあえなく撃沈した。
カーグ「よしッ!まず1人片付いたな!!・・・しかし、ここからが
    厄介だな・・・。相手も、相当格闘技が出来る奴らだし
    ・・・。」
しばらくの間、お互い様子見のために、牽制が続いた。

だが、意外な形で、牽制は終了した。
マママン「グルガ選手、ラインから出ていますよ!!
     場外により失格です!!!」
グルガ「な、何ぃー!?・・・済まん、エレナ・・・。」
どうやら、グルガは1対1の闘技しか経験したことがないらしく、
バトルロイヤルという慣れない形式から、ラインへの注意を
怠ったようだ。

イーガ「これで、私とお前の一騎打ちのようだな・・・!!」
カーグ「遠慮なく実力が発揮できるって訳だ!!!
    行くぞ!!!」(続く)
第10話、tani
カーグ「ふふふ・・・こんな強そうな相手が来るとは。丁度いい!
    新たな奥義の練習もかねてやってやろうじゃないか!」
誰にも聞こえない程度の声でカーグはつぶやき、そして・・・
マママン「おや?カーグ選手どうした?
     構えを解いて無防備な状態になりました!なにかねらってるのかー?」
まさしくそれは無防備な状態だった。足を肩幅に開き腕を脱力しているのである。
いや、こんな場でなければむしろ『普通』なのだが。
イーガ「なんだ?戦うための構えとは思えんが・・・いいだろう!!」
マママン「イーガ選手、無防備なカーグ選手に向かっていきます!!
     この一瞬で決まるのかー!??」
カーグ「・・・今だ!!テコンドー・・・ストリーム!!」
マママン「おおっとカーグ選手!イーガ選手が自分の射程内に入るのを待っていたのか!?射程内に入ったと同時に
     様々な物を投げつけてきた−!!どこにこんなものを持っていたんだー!!?」
カーグの投げているものは間違いなく質量を無視していた。
石、りんごなどはもちろんレンガ、掃除機、植木鉢、ビデオデッキ、PS2、冷蔵庫などまであった。
その時だった。

ごすっ!!

マママン「イーガ選手、顔面に何かを食らったー!一体なんだ−!?
     ・・・マグロです!!重さ300キロはあろうかという冷凍マグロです!!
     顔に突き刺さっています!これは痛い!!
     耐えられるか!?耐えられるか!?耐えられるか!?
     耐えられません!!ダウンです!!
     テコンドー冷凍マグロFINISH!!!KO!!!
     勝者!カーグ選手です!!!」
ポコ「・・・勝てたのはいいんだけれどさぁ、あの技は・・・?」
ルッツ「まぁいいんじゃないの?どうせ分かんねぇって元ネタ。」
第11話、B−Co
準々決勝に勝ち進んだ8チームが決まった!
この8チームで再び抽選が行われ、カーグチームとレジェンドハンターチームは、
別のブロックになった。

ポコ「次の対戦相手のチームはどんなチームかな?」
カーグ「どんなチームだろうと関係ない!粉砕あるのみ!!!」
ルッツ「また、無駄に熱血モードかよ・・・。」

マママン「それでは、カーグチームとトッシュ組チームは指定の会場     に集まってくださ〜い!!」
カーグ「おっ!?やっと試合が始まるみたいだな!!」
ポコ「それより、トッシュ組チームってことは・・・。」
トッシュ「お前ら!?辻斬りの話は、よくも騙しやがったな!!」
ルッツ「うひぇ〜!!?ご勘弁を〜!!!」
トッシュ「ケッ!!まあいい。試合でボロボロに負かしてやるぜ
     ・・・!!!行くぞ!お前ら!!」
組員「へい!親分!!」

マママン「準々決勝第1試合は、人間スゴロクです!!!
     この戦いで重要なのは、まさに運のみ!!!!!
     日頃の行いが問われることでしょう〜!!!」

ルッツ「人間スゴロクだぁ〜!!?」
ポコ「何かヤな予感・・・。」
マママン「ルールを説明します!チーム3人、1丸となって行動して
     もらいます!サイコロを振るのは誰でもOK!!
     止まったマスに応じて、様々なイベントが発生します!
     先にゴールにあがった方が勝利です!!!
     では、先行カーグチームどうぞ〜!!!!!」
カーグ「よし!まずは俺がサイコロを振る!!!」

カーグは40cm四方のサイを投げた。

・・・・・出た目は1であった・・・。

ルッツ&ポコ「・・・・・。」
カーグ「な、何だよその目は!!?前進してることに変わりはない!
    行くぞ!!!」
3人が最初のマスに入った瞬間!!!

ドサッ!!!

ポコ「ヤな予感、的中したね・・・。」
ルッツ「ああ・・・。」
1マス目から、いきなり落とし穴が設置されていたのだった!!!

トッシュ「へッ!!あのザマじゃあ、俺達の余裕勝ちだな!!!
     それじゃあ、行くぜ!!!」

この後、トッシュ達も1を出して、落とし穴にハマったのは、
言うまでもない・・・。(続く)
第12話、智幸
組員「親分!こっちも1じゃないっすか!まさか親分も日頃の行いが悪いとか・・・」
トッシュ「なんだとっっ!それはおまえ達じゃねえのか?」
組員「と、とにかく次は6を出してくださいね」
トッシュ「おう!まかせとけ」

ポコ「やった!トッシュ達も僕達と同じマスにいるから一気に次で引き離してよ!」
ルッツ「よし!今度はおれがやる!!」
そしてルッツがさいを投げた・・・

カーグ・ポコ「・・・1だ・・・・・」
ルッツ「え?ま、まあこういうこともあるだろ?」
そして次のマスに進んだが何も起きなかった。

トッシュ「よし!今度こそ引きはなすぜ!」
トッシュがさいを勢い良く投げた!・・・

組員「やった!親分、6ですよ、6」
トッシュ「やったぜ!(ったくひやひやさせやがって)おい、お前ら!くやしいか?」
ルッツ「くっそー、あいつらー」
しかし、スタートから7マス目に乗った途端・・・
マママン「おっとそこは!モンスター大量発生のマスだーーーーーー!!」
何処からか100匹ほどのヌエが猛スピードではしってきた!
マママン「尚、そのマスから5メートル以上はなれると1回休みになります。また、全員が全滅した場合はその場で失格です!」
組員二人がおびえる中、トッシュは
「上等だ!」と意気込み、鞘からすばやく、そして静かに紅蓮を抜刀した。
「たたっきってやるぜ!!」(続く)
第13話、tani
マママン「さあトッシュ組、この会はモンスターと戦っているため休みとなります。カーグチームかなり有利です!!」
カーグ「あんな恐ろしいマスもあるのか・・・」
ルッツ「俺たちは慎重に行こうぜ。5以外ならまあどうでも良いだろ。」
ポコ「よし!僕の番だよ!!」
そしてよりにもよって5を出す結果となるのだった・・・

マママン「おおっとカーグチームよりにもよって5を出してしまいました!
     よってトッシュ組みと同じますになります!!」
トッシュチームは何とか頑張っていた。いや、正確にはトッシュが頑張っていたのだった。
ヌエを30体ほど片付けたあたりだが、他のメンバーはすでに倒れていた。
マママン「同じマスになった為、再びモンスターが現れます!!
     当然モンスターは無差別に襲いかかりますので170体をトッシュ組チームさんと戦っていただきます!!」
出てきたモンスターはサラマンダーだった。当然ながら100体である。
トッシュ「なんでお前らよりにもよってここへ来るんだよ!!」
カーグ「うるせぇ!!俺たちだってこのマスだけは嫌だったんだ!!」
ポコ「どうでも良いけどトッシュ傷だらけだね」
トッシュ「回復手段がねぇから」
ルッツ「なぁ・・・確かむこうのチームが全滅しても勝ちなんだったよな??」
カーグ「そうか。ポコが回復できるけどトッシュだけ回復しなければかなり有利になるな。」
トッシュ「話してる余裕はないぜ!!来るぞ!!」(続く)
第14話、B−Co
カーグ達は、迫り来るモンスターの集団を蹴散らしていった。
もっとも、トッシュにほとんどの攻撃を受けさせて、カーグ達は
遠距離攻撃に徹していた。

トッシュ「・・・ゼーゼー・・・クソッ、手前ら後で覚えてろよ!!
     ・・・うぉぉぉーーー!桜花雷爆斬ッッッ!!!!」
カーグ「結構、粘るな・・・。」
ルッツ「というか、疲労はしてるみたいだけど、全然倒れる気配が
    感じられないぜ・・・。」
ポコ「う〜〜ん・・・作戦失敗かなぁ〜・・・?」

なんだかんだ言って、結局トッシュは最後まで戦い抜いたので
あった。

トッシュ「・・・ハァハァ・・・やったか・・・!?」
カーグ「よし!被害はゼロだな!!皆、無事でよかった!!!」
ポコ「約3名を除いてね・・・。」
ルッツ「というか、組員弱すぎじゃねーか?」
マママン「両チーム、見事モンスターを蹴散らしました〜!!!
     それでは、次はカーグチームの番です!!!」

カーグ「よし!今度はまた俺の番だな!!!」

カーグはサイを振った・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・出た目は4であった。

ポコ「まぁまぁ、無難な数字だね。」
ルッツ「よっしゃ、行こうぜ〜!」

カーグ達がマスに乗ったその時であった!
なんと、地面から爆弾が出てきたのである!!!

ルッツ「う、うわわわ・・・・!!?最強爆弾じゃん!!!?」
ポコ「あ、あと5分で爆発するみたいだよ!?」
マママン「おお〜っと、カーグチームが爆弾解体マスに入った
     模様〜!!!ご心配なく!解体しないでも、OKです!」
カーグ「どういうことだ・・・!?」
マママン「爆弾解体を拒否すれば、そのまま爆弾は消え、そのマス
     では、何もイベントが起きなかったことになります!
     しかし、解体を実行し、見事成功すれば連続でサイを
     振ることができます!失敗した場合は、1回休みと
     なります!」

ルッツ「冗談じゃないぜ〜!!こんな選択はもちろん・・・」
カーグ「解体を実行します。」
マママン「了解〜!カーグチームは解体の実行を選択しました〜!」
ポコ&ルッツ「えぇ〜〜!!!!」
カーグ「大丈夫だ!高校で習った爆弾解体の実習を思い出すんだ!」
ルッツ「そんな実習するのは、お前の高校だけだっての!!!」
ポコ「と言うか、僕、中卒・・・。」
カーグ「よし!導火線を切るぞ!!!」(続く)
第15話、軽犯罪組織
解体開始から3分。カーグは爆弾内部の配線と睨めっこしていた。
・・・・・・手は動かさずに。
カーグ「あのさあ・・・」  ポコ「ん?」
カーグ「ブキミちゃんって知ってるか?学校のトイレでさあ、
『赤い線と青い線、どっちを切る?』って声がしてさあ、
それで赤い線を選ぶと・・・」
ポコ「やめてぇぇ!!僕そういう話ダメなんだよぉ!・・・あれ?
それって赤い紙じゃなかったっけ?」
ルッツ「・・なあ。もしかしてカーグ、解体ダメそうなのか?」
カーグ「(ギクッ)そ、そんなことはない!テコンドーは最強だ!
ひやむぎは麺類だ!決して現実逃避なんかしてないからな!」
ポコ「・・目が泳いでるよ、カーグ・・・・・」
カーグ「と、とにかく後は赤い線と青い線のどっちかを切れば
いいとこまで来たんだ!問題はどの線を切るかなんだよ!」
ポコ「・・・結局ダメなんじゃん・・そんな気はしたけど。」
ルッツ「でも確かにあと一歩か。よっしゃ!青い線の方切れ!」
ポコ「ちょ・・ええええぇっ!?大丈夫なの!?」
ルッツ「どっちか判るわけじゃなし、スパっと決めちまおうぜ!
どっちみち5割方は平気なんだしよ!」
ポコ「・・そっか。そぉだよね。わかった!僕も腹くくるよ!」
カーグ「みんな・・ありがとう!俺は今猛烈に感動している!」
ルッツ「さ、早いとこやっちゃおうぜ、カーグ。」

カーグ「よし!・・それじゃ、どの青い線を切るかなーっと。」
ポコ&ルッツ「・・・・・『どの』?」
カーグ「いや、青い線は全部で20本くらいあるんだが・・・」
二人「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ちっ・・ちっ・・ちっ・・ちっ・・カチッ。

カーグ「ふっ・・・燃え尽きたぜ・・・真っ白によぉ・・・」
ポコ「・・・・カーグ、残念だけどまっ黒に焦げてるよ。」

・・・カーグチーム、気まずい雰囲気のまま一回休み。
第16話、tani
マママン「カーグチーム、爆弾を食らってしまいHPが半分になります!そしてさらに1回休み!!
     トッシュ組チーム圧倒的に有利です!」
トッシュ「おっしゃあぁぁーー!!」
マママン「ただしチームですのでほかの選手を棄権させると負けになりますので残りの2人を連れて行ってください!」
トッシュ「は!?マジかよ・・・お前ら覚えてろよ・・・」
気絶した組員を担ぎ出した目は・・・3!!

カーグ「となりのマスか・・・」
ルッツ「このままだと抜かされるな・・・」
ポコ「まだ分かんないよ。マス次第ではいけるかも・・・」

どっかーーん!!!

マママン「おおっとそこは解体不可能のトラップゾーンだー!!
     地雷です!問答無用でHPが半分になります!!
     一応一回休みはありません。」
モンスターとの死闘の後の地雷はさすがにこたえた様だ。足元がふらついている。
マママン「さあ、カーグチームは一回休みです。もう一回サイを振ってください!!」
第17話、B−Co
トッシュはボロボロになりながらも、再びサイを振った。

・・・・・・・・・・・・・・・3が出た。

トッシュ「ふぅ〜・・・。何とか、抜かすことはできたみてぇだな。」

そう言って、カーグ達の横を組員を担ぎながら通り過ぎて行った。

トッシュがマスに乗ると、そこには屋台が設置されていた。
マママン「おぉ〜っと、トッシュ組チームがわんこそば大食いマスに
     乗りました!!!そのマスでは、10分以内にわんこそば
     を100杯食べないと失格です!!!」
トッシュ「何ィィーーッ!!!?」
マママン「更に、トッシュ組チームは、仲間のお2人が気絶している
     ようなので、トッシュさんが仲間の分の200杯を
     同じ10分に食べなくてはなりません!つまり、10分
     以内にトッシュさんがわんこそばを300杯食べられ
     なければ、トッシュ組チームは失格となります!!!」
トッシュ「さ、300杯だぁぁ〜〜!!!?」

さすがのトッシュも、空いた口がふさがらない様子である。
しばらく呆然とした後、再び威勢よく切り出した。

トッシュ「へッ!面白ぇ!!300杯食べてやろうじゃねぇか!!」
マママン「準備はよろしいんですね?それでは、レディー・・・
     GO!!!!」(続く)
第18話、軽犯罪組織
乱戦は続いていた。トッシュが食べ始める前にサイを振る
ことになったカーグ達。出た目は・・2である。
キャッチー「あーっと特別ルール発動です!
バーリトゥードフードファイト、開始!相手の妨害に耐えながら
10分でわんこそばを完食した方が勝ちです!」
カーグ「なんだとぉぉ!?」ポコ「負けたら失格!?」
キャッチー「フードふぁいとぉぉ、レディィィ、ゴォォッ!!!」
カーグ「くっ、仕方ない。テコンドー流強飯バトルで勝負だ!」

テコンドー流強飯バトル心得の一
・・・・変な顔で相手を笑わせるべし

カーグ「びろーん」 トッシュ「ぶふっ!?き、汚ぇぞ!」
ポコ「もぐもぐ・・吹き出すのも十分汚いよ」トッシュ「何ぃ!?」
ルッツ「ぼよーん」トッシュ「ぶふぉっ!?て、てめえらぁぁ!!」

ルール無用の残虐ファイト開始!
第19話、tani
マママン「今7分が経過し以前混戦の展開です。トッシュ選手笑に耐えながらも
     なんと後100杯という所までこぎつけました!!
     カーグチームは全員相変わらず変な顔作戦を展開中。カーグ選手はもうすぐ
     90杯を完食しようとしています!!
     おっとポコ選手どうした?60杯という所で食べる勢いが落ち始めました!
     ルッツ選手70杯を完食!
     さあトッシュ選手巻き返せるか以前ペースが落ちません!!
     まだまだ分からない!!
     おやついにカーグ選手100杯を完食しました!!
     カーグチーム以前有利!!
     さすがにもうおかしくなくなったのかトッシュ選手人間とは思えない
     勢いで食べ始めました!!
     さっきまで地雷などでふらふらしていたのが嘘のようです!!
     カーグ焦ってポコ選手とルッツ選手に加勢しました!
     時間はあと1分!さあ完食できるのか!?
     両者ついに変な顔もやめて真剣な戦いになっております!!
     残り30秒!!トッシュ組チームあと30杯!
     カーグチームあと20杯!!ほとんど互角です!!
     さあどっちだ!?3、2、1、終了ーーー!!!」
第20話、軽犯罪組織
キャッチー「さて、両者共に時間内に食べ終えてしまいましたね」
カーグ「くっ・・テコンドー流強飯バトルが通用しないとは!」
ポコ「・・もしかして、笑わせる以外に技ないの?」
カーグ「ない!」  ルッツ「・・・・・・・・」
キャッチー「仕方ありません、両者で話し合い、納得のいく方法で
決着をつけてください!それではどうぞ!」
トッシュ「よし、てめえら、何で勝負するんだ?」
カーグ「究極奥義!テコンドーと炎のゴブレット!!!!!」
トッシュ「ぎゃああああーーーーーー!!!?」
カーグ「よし、俺達の勝ちだな。異存は?」トッシュ「・・・・」
カーグ「審判さん、ないみたいなんで俺達の勝ちです。」
ルッツ「ひでえ・・・・」
ポコ「あいかわらず魔法には弱いんだね・・・」
第21話、tani
先ほどまで晴天だった天気も徐々に雲行きが怪しくなり、
すぐにでも夕立が来そうな天気になりつつも
朝から始まっていた大会はいよいよ準決勝戦となった。
カーグチームはただなんとなくの参加だったのにもかかわらずいまだ好調、決勝戦まで駒を進められるだろうか・・・


マママン「さあいよいよ準決勝戦です!!カーグチーム、ヒロインチーム前へどうぞ!!」
ルッツ「ヒロインチーム??」
ポコ「なんかすごいネーミング・・・」
カーグ「どんな相手でも油断しないようにしようぜ!」
???「あら、あなた達が相手??」
そこに並んでいたのは、アンリエッタ、シェリル、リーザだった。
ポコ「リーザ!?君も出てたの??」
リーザ「出ようとしてたんじゃないけどこの人が無理やり・・・」
ルッツ「アンリエッタ・・・チーム名もお前らしいな・・・」
シェリル「私は嫌だったけど言い出したら聞かないし他にいいのも無いし・・・」
アンリエッタ「何であろうと優勝はいただきよ!!」
マママン「では次の対決方法を説明させていただきます!試合名は・・・演劇対決です!!」
カーグ「はぁ!??演劇!!??」
マママン「ルールは簡単!これから出てくる映像のワンシーンは1部の言葉が抜けています。
     そこの中にそれぞれのアドリブで言葉を入れて内容を作ってください。
     3回行い1回戦づつ1人でやってもらいます!
     ここで審査員としてゲストを紹介させていただきます。
     『虹色の橋 劇団』団長、副団長、団員代表の3人です!!」
団長「どうも。団長のアギトです。」
マママン「それでは審査員も集まったところで第1問の映像を見てもらいましょう。」

薄暗い古城のような所で金髪の男が4人を相手に戦っている。
金髪の男はその4人をとても人間とは思えない強さで襲いかかり、1人、また1人と倒れていく・・・
???「天光満つる所我は在り・・・」
???「黄泉の門、開きし所汝在り・・・」
???「出でよ、神のいかずち・・・!」

金髪の男「なに!?それは・・・!!?」
???「これで最後だ!!●●●●」
金髪の男「そんな・・・そんな馬鹿な!?うわあぁぁーー!!」
まばゆい光と共に落雷が襲いかかる。
その金髪の男は大きく吹っ飛ばされた。
そこでその映像は終わっていた。

マママン「さあそれでは1回戦誰にこの物語を作ってもらえるんでしょうか?
     1人選んで下さい!」(続く)
第22話、軽犯罪組織
ポコ「ぼく、この場面とセリフ知ってる・・・」
カーグ「いや、こういう場合、実際に使われていた文句は
得点が低い。なにしろアドリブ対決だからな」
ポコ「え、知ってるの?ちょっと意外・・・」
カーグ「当たり前だ!『科学忍法火の鳥!!』といえば、
ガッチャマン最高の必殺技だろう!」
ポコ「いや、おもいっきり間違ってるってば!」

キャッチー「それではヒロインチーム、どうぞ!」

金髪の男「なに!?それは・・・!!?」
リーザ・D・モリスン「えーと、その、これで、さいごだ、
(ボソボソ・・・・・・・)」
金髪の男「そんな・・・そんな馬鹿なッ!?ぐわあぁぁーーっ!!」

キャッチー「はい、時間切れです!次、カーグチーム!」
カーグ「アイデアは任せる。」ポコ「判ったよ。こんなのどう?」
ルッツ「なるほどな。うっしゃあ、ここは俺が行くぜぇ!」

金髪の男「なに!?それは・・!?」サ*シ君『これで最後だ!
ピカ*ュウ、君に決めたァっ!』ピ*チュウ『びがー!!!』
金髪の男「そんな・・・そんな馬鹿なッ!?ぐわあぁぁーーっ!!」

ポコ「うん、よし!」カーグ「相手はあれだし、勝利確定だな!」
団長「判定!かわいいのでヒロインチームの勝ち!」
カーグチーム一同「な、何ィィィーーーーーッ!!!?」
ルッツ「しまった・・審査員があいつらだったんだ・・・
いや、でも、残り二人じゃこの手はもう使えないぜぇ!」
シェリル「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)どういう意味だい・・・?」
ルッツ「げげっ!?き、聞こえてやがった!?」
シェリル「これで最後だ!ダブルイリュージョン!!」
アンリエッタ「ダイヤモンドシャワー!!」
ルッツ「そんな・・・そんなバカな!?ぎゃああああーー!!」
まばゆい光とともに女二人が襲いかかる。
ルッツはそのまま大きく吹き飛んで山の向こうに消えた。

キャッチー「あーっと!ルッツ選手、自ら問題の場面を再現です!」
ポコ「そこまでしなくてもいいのに・・・」
第23話、tani
マママン「さあ行ってみましょう第2問!!映像をどうぞ!!」

さっきとはうって変わって場面は雪山。
2人の男が登山中に吹雪に遭って遭難している。
片方の男は今にも寝てしまいそうである。
言うまでもなく雪山で寝てしまうのは死を意味する。
その為もう一人の男は必死で起こそうとしていた。
起きている男「しっかりしろー!寝ちゃだめだー!!」
ばしっ!!ばしっ!!
眠りそうな男の両頬に思い切り平手を加える。
そして・・・

その男は目を覚ました。
しかしなんだか怒っているようだ。
寝そうだった男「●●●●●●●●●●●●!!」
伏字となる部分は画面が真っ暗になって文字で出ている映像だったらしい。
モザイクにされているが黒の画面に白い文字が出ている。
最後の一行だけモザイクにされておらず「byア○ロ・○イ」と書かれている。
映像はそこで終わっていた。

マママン「さあどなたがこの話を作ってくれますか?どうぞ!!」

ポコ「このお話も知ってる!」
カーグ「さっきも言ったろ。アドリブだからそれじゃ点数低いって。」
ポコ「それなんだけどさあ。審査員この話知ってるのかなぁ?」
カーグ「・・・ま、まさか。知らないはずないだろ。」
ルッツ「でもあいつらじゃぁ・・・。ねえ・・・
    それに俺も知らないぜ。」
ポコ「話それるけど、いつの間に戻ってきたの??」
カーグ「そうか、それも1つの手なのか・・・
    よし、ポコ行ってみろ!!」
ポコ「しかと・・・??」

マママン「おおっと、両者とも早速出来たようです。では同時にどうぞ!!」
ポコ「殴ったね!親父にもぶたれた事無いのに!!」
アンリエッタ「ぶちましたわね!!お父様にさえぶたれた事無いのに!!」
ポコ&アンリエッタ「えーーー!!???」
マママン「なんと!?両者ほとんど同じ答えです!これは予想外!!
     判定でどうなるのでしょうか?どうぞ!!」
団長「判定!!どっちも面白いので引き分け!!」
ルッツ「同じだからじゃないのね。」
第24話、B−Co
マママン「それでは、第3問行ってみましょう!!!」

また映像が映し出された。
・・・そこには、青い狸のような丸い物体が、
数人の少年少女と一緒にいる映像が映っていた。
メロディーが流れている所から判断するに、
どうやら主題歌の場面のようである。
実際に、画面の下部に歌詞と思われるものが
伏せられていながらも、映し出されていた。
メロディーが途切れると、画面も真っ暗になって消えた。
どうやら、歌詞をセリフとする設問のようだ。

ポコ「・・・僕、このシーンも見たことが」
カーグ「ちょっと待て!?さっきの2つといい、お前はどこで
    こういうシーンを見たんだよ!!?」
ポコ「え・・・!?・・・ははは・・・。どこでだろう・・・(汗)」
ルッツ「で、カーグ、台詞の方は大丈夫なのか?」
カーグ「ん?ああ。とっておきのがあるから心配するな。
    テコンドーに不可能は無い!!!」

マママン「それでは、両者台詞の方をお願いしまーす!!!
なお、この設問の結果で両者の得点が引き分けの場合、
     この設問で勝ったチームを決勝進出とします!!!」
(続く)
第25話、tani
先攻はヒロインチームだった。
内容はと言うと悪くは無い。しかしあまりにも型にはまったと言うかなんと言うか・・・
つまりチープすぎるのだ。
終わった所での審査員はやはりそこを気にしてるのか、あまり良い評価はしていないようだ。
逆転のチャンスである。
マママン「それではカーグチーム、そちらの答えをどうぞ!!」

『こんな秘孔いいな できたらいいな
 あんな下衆 こんな悪党
 いっぱいいるけど
 みんなみんなみんな 殺してくれる
 不思議な拳法で 本当の恐怖を教えてくれる
 空を自由に 飛びたいな
 お前が飛ぶんだ あたぁ!!
 アン アン アン
 とっても大好き
 ケン●ロウえもん』

ポコ「こ、これは・・・」
ルッツ「なんだなんだなんだ!??」
マママン「おおっと一体何なんだこの血なまぐさい歌は!!?
     審査員の反応はどうなんだ!!?
     判定をどうぞ!!」
アギト「判定!面白いのでカーグチーム!!」
マママン「カーグチームです!!これで1対1です!!
     しかし、最後の試合の前にいいました通り
     引き分けの場合は最後の設問で勝ったチームを
     勝利チームとさせていただきます。
     よって、この戦いカーグチームの勝利!!決勝進出です!!」(続く)
第26話、B−Co
マママン「さて!数々の激戦が繰り広げられてきた闘技大会も、
     いよいよ決勝を残すのみとなりました!!!
     決勝のルールは至って単純!力と力のぶつかり合いと
     なります!!!!!
     詳細を説明いたしますと、基本的には勝ち抜き戦です!
     先鋒、中堅、大将の3者を決めてもらい、
     相手の3人を全て倒した時点で勝利となります!!
     例外的に相打ちの可能性もありますが、
     大将どうしの試合でこのケースが発生した場合は、
     こちらが用意している特別ルールを採用させて頂きます!
     それでは、両チームの入場で〜〜す!!!!!」


ルッツ「・・・凄い声援だな・・・。」
カーグ「まぁ、決勝戦だしな。こっちとしても、気合いが入って
    丁度いい・・・!!!」
ポコ「・・・何だか、僕、緊張してきた・・・。」


マママン「青コーナー!カァァァーーーグチィィーーム!!!
     リーダーのカーグ選手のテコンドー技をはじめ、
     ルッツ選手の素早さと、ポコ選手の音楽技の
     活躍が期待されます!!
     なおポコ選手は、かつてニーデルの闘技大会で優勝した
     実績を持っております!!!」
カーグ&ルッツ「何ぃーーー!!!」
ポコ「あれは・・・アークがおもちゃの指輪を取るために出ろ
   って・・・。」
カーグ「信じられん・・・。」
ルッツ「人は見かけによらないんだな〜・・・。」
ポコ「・・・それって、ほめてるの・・・?」

マママン「続いて、赤コーナー!レジェンドハンタァァーーー
     チィィーーーム!!!!
     言わずと知れた、伝説のハンター3人組です!!
     リーダーで炎使いのエルク選手をはじめ、
     特殊な技で相手を翻弄するシュウ選手!!
     そして、パルトスの武闘大会で優勝したアレク選手!!
     彼ら3人の強さは、最早言うまでもないでしょう!!!」

選手入場も終了し、いよいよ試合開始である!!!

マママン「それでは、先鋒の方どうぞ〜〜!!!」
(続く)
第27話、軽犯罪組織
ポコ「やっぱり順当に勝ち上がってきたね・・・」
カーグ「実戦なら俺も負ける気はしない。誰が行く?」
ルッツ「向こうはアレクか・・・ここは俺様にまかせてもらうぜ!」

・・・・・第一回戦 アレクVSルッツ、親友対決
アレク「ルッツ・・こっちは手加減しない。来るなら来い!」
ルッツ「ふふふ・・・じゃ、容赦なくいかせてもらうぜ!」
キャッチー『あーっとルッツ選手、素早い動きで大胆に
間合いを詰めます!対するアレク選手、剣で迎撃の構えです!』
シュウ「苦手なレンジに飛び込んだ!?どう来る・・?」
アレク「たっ!」ルッツ「なんの!」アレク「しまった、懐に!!」
ルッツ「ぬっはっはっはっは!お宝ちょうだーい!!」
言うが早いかルッツは、アレクの手から剣をもぎとった。
・・・・・・唖然とする場内。
ルッツ「うら!必殺!真剣無刀取り!!」アレク「おっと!」
『ルッツ選手、奪った刀で攻撃!たまらず間合いを取ります!』
ルッツ「武器を取っちまったら、もう戦えねえだろ!」
アレク「・・・あまいな。これを見ろ!」 ルッツ「何ッ!?」
『あっとアレク選手、背中から槍を取り出しました!!』
カーグ「奴は剣以外の武器も使えるのか!?」
ポコ「聞いたとこだと、大体のものは・・・」
ルッツ「なんのぉ!取っちまえば同じだぜ!お宝ちょうだーい!」
アレク「ぬっ!」ルッツ「どうだ!?」 アレク「まだまだっ!」
カーグ「マントの裏から猟銃だと!?やるな。」
ルッツ「お宝ちょうだーい!!」 アレク「甘く見るなよ!」
エルク「髪の毛の中から短剣!?あいつあんなところに武器を?」
ルッツ「お宝ちょうだーい!!」 アレク「終わったと思うか!?」
『今度はズボンのポケットから身長ほどもある大剣を
取り出しました!もはや人間技ではありません!』
ルッツ「い、いつのまにそんな手品を覚えやがった!?」
アレク「僕は何でも一流にこなすハンター!手品も例外じゃない!」
ルッツ「し、しばらく会わない間に変な特技覚えやがって・・」
アレク「さらに!こんな事もできるようになったんだ!」
シルクハットを取り出すアレク。たちまち鳩が飛び出してくる。
ルッツ「ま・・負けるかぁ!!お、俺は青汁ジョッキ一気飲みだ!
んぐっ、んぐ・・・・まずーい!もう1杯!」
アレク「うっ・・やるな!ならば、このカードから一枚引いて・・」
ルッツ「うお!?ならば俺は女装して一曲歌ってやるぅ!!」
ポコ「ねえ・・。なんか勝負の方向が脱線してるような・・」
カーグ「無粋な事を言うな!男二人が互いの芸をぶつけ合っての
真剣勝負・・・すでに外野の口出しは無用だ!!」

十数分後

観客A「うおお、すげえ、縦じまのハンカチが一瞬で国旗に・・・」
観客B「いや、今度はあっちの奴、頭突きで瓦を割ったぜ!」
アレク「はあ、はあ・・・」 ルッツ「ゼエ、ゼエ・・・」
エルク「な、なんて気迫だ・・ルッツの奴、互角に戦ってやがる!」
シュウ「・・いや、このままいけばアレクの方が有利だ!」
エルク「どういうことだ?」
シュウ「ルッツの芸はただ体を張っていくだけの突貫勝負・・
このままいけば、アレクより先に体力が尽きるはず・・・!」
アレク「そろそろ、とっておきを出させてもらうぞ・・・!」
ルッツ「おう・・・・どんと来い!!」
・・・・アレクは大きな布を何枚か宙に放り投げた。
アレク「・・・・いくぞ!!クリスタルダスト!!」
空中に舞う布。それが徐々に固まり、折り重なり・・・・
ルッツ「!!・・・・・・こ、これは!?」
キャッチー「あーーーーっと!白鳥です!信じられません!
落ちてきた布が白鳥の形に凍りついてます!まさに芸術!!」
ポコ「・・・!! そんな・・ダメだ、ルッツじゃ勝てない・・」
キャッチー「対するルッツ選手、動きません!圧倒されています!」
ルッツ(・・・・駄目だ・・もう疲れてネタが思いつかない!!)
キャッチー「・・勝負は決まったようですね。では、この勝負、
アレク選手の勝ちという事で・・・」

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・

カーグ「異議あり!!!!!!!!!」
『あーーーーーっと!?ここで、いきなり異議が出ました!!?』
ルッツ「・・・・・・!? か、カーグ!?」
カーグ「お前はそれでいいのか!?ここで負けたら、お前は自分の
芸人としての人生すべての負けを認めることになるんだぞ!?」
ルッツ「・・・俺の・・・・人生・・・・!?」
ポコ(体張ったギャグの人生って・・もっと他に言いようが・・)
ルッツ「・・そうだな。そうだった。俺・・負けられないんだな。」
ポコ(!?バカにされてるの気付かずに発奮してる!?)
ルッツ「・・俺の最後の芸・・ヒモなしバンジーいきます!!!」
アレク「な・・・・・・何ィィィィィィィィィッ!!!!?
正気か!?命の保障はない・・いやむしろ死ぬぞ!?」
ルッツ「止めるな!!男にはどうしても引けない時があるんだ!!」
ポコ「そんな事言ったって、もっと他にやり様が・・・」
ルッツ「・・審判のおっちゃん、準備を頼む・・・。」
ポコ「・・・ルッツ!!駄目だよ!・・死んじゃうよ・・・!!」
そのとき既にルッツは、建物の階段を上り始めていた。

・・・・全観客の目が彼に注がれていた。一世一代の大舞台。
思えば長い旅だったが、もしかするとその全てはこの為だったのか。
カーグが、エルクが、そしてアレクが下にいる。
ルッツ「・・死んでたまるかよ。そうだ・・・俺は死なない!!
うおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!!!」
ルッツの体が宙に舞った。誰もがその瞬間を何時間にも感じた。
・・・・そして、彼は落ちていった。


ルッツ「・・・・・うぅ・・・・・」
ポコ「・・・・あ!よかった・・・、気が付いた!」
ルッツ「・・・・ここは?・・俺、どうなったんだ?・・勝負は?」
ポコ「・・勝負は・・・君の勝ちだよ。落ちる瞬間、アレクが君を 
受け止めたんだ。それで・・自分の負けだって。」
ルッツ「・・・・アレクが・・・・。じゃあ、次の試合は?」
ポコ「・・・もう終わったよ。いま、優勝式の準備中。
結局あの後、勝ったのは・・・・」

キャッチー『ルッツ選手、勝利しましたが、戦闘続行不能です!
相打ちと見なして、次の試合に進ませていただきます!』
カーグ「次はお前の番だな。相手はあの黒装束か。」
ポコ「シュウとか・・・うわぁ緊張する・・なんか苦手で・・」
カーグ「・・・さあ、行って来い!!」


今回の新技・・・・テコンドー・異議あり
効果・・・精神波で相手を強制的にムダに熱血モードにする恐ろしい技。
第28話、ミカ
ポコ(ルッツが命懸けで戦ったんだ。ぼくも頑張らなきゃ!)

・・・・・第二回戦 シュウVSポコ 
          
         ―開始!!―

シュウ「…相手はおまえか…」
ポコ「そ、そうだっ!」
シュウ「ふっ…」

カーグ「すごい気迫だな…。一体何をしかけてくるんだ…?」
キャッチー『おーっとポコ選手!!早くも相手の気迫で固まっております!大丈夫でしょうか!?
      対する余裕のシュウ選手はまだ行動に移りません!
      ……ってあーー!!?シュウ選手いません!!どこに!?
      一体どこに行ったのでしょう!?』

シュウ「ここだ!」
ポコ「うわっっ!?」
キャッチー『あぁっ!?後ろに!』
シュウ「死ねっ!」
ポコ「うあーっ!」

キャッチー『シュウ選手銃を乱射です!!しかしポコ選手、なんとかガードしましたっ!』
ポコ「っしびれたぁ〜〜!ライトシンバルじゃ危なかったかもね…」
キャッチー『なんと言うシンバルなのですか?』
ポコ「へへへ〜、秘密〜」
カーグ「ポコっ!!上だ!」 
ポコ「えっ!?」
シュウ「今度は受け止めさせん!!」
ポコ「!?」

爆弾が雨のようにリングに降り注いだ。

ポコ・キャッチー「『うわああああああ〜」』

もはやリング上では爆弾の間を逃げ回るだけで精一杯だ。

エルク(…攻撃は相手だけにしとけよ…)

シュウ「…やりすぎたか」
キャッチー『す…すごい攻撃ですが、私を攻撃範囲に入れるのはやめて下さい!!
      以降やった場合は失格にいたします!!(怒)』
ポコ「カーグ〜〜…。これ以上やったらぼく死んじゃうよぉ〜〜(泣)」
カーグ「(必殺!気休め!!)大丈夫だ!フリーバトルで死んだ奴はいない!!」
ポコ「そ、そんなぁ〜」
キャッチー『先ほどの攻撃でもうぼろぼろのポコ選手。
      しかしカーグ選手はリタイアを認めません!』
カーグ「1回くらい攻めてみろ!!やってみなきゃわかんないだろ!?」
ポコ「…わかった…やってみる!!」
カーグ(…洗脳完了!)

キャッチー『シュウ選手!攻撃の手を休めません!正面から突っ込んで行きます!!
      ポコ選手の懐に入りました!!』

シュウ「終わりだ」
ポコ「…今だっ!!《向き直りの笛》ーー♪!!」
シュウ「何っ!?」
ポコ「《荒獅子太鼓》ー!!」
シュウ「ぐっっ!!」
キャッチー『おぉーー!まともにくらったぁーー!これはキツイ!立てるかー!?』

カーグ「やればできるじゃないか!!」
ポコ「はぁはぁ…ぼ、ぼくにも…できた……」

シュウ「ふっ…やるな…。だがこれで最後にしてやる!!」
ポコ「えっ?まだ…動けるなんて…」
シュウ「やられはせん!!」
ポコ「くっそー…」
キャッチー『どうやら両者とも体力の限界が近いようです!!』

ポコ(…っこれでっ最後!)

シュウ「食らえっ!!」
キャッチー『シュウ選手、再び上空から攻撃ー!最強爆弾を出してきましたー!
      対するポコ選手は!!?』
ポコ「き、《気合ラッパ》−−−♪♪!!」

2人の爆弾が宙に現れ爆発した。両者にガードする隙を与えずに。
爆風が2人を飲みこむ。

選手を包んでいた灰色の風が消えた。

キャッチー『立っているのは…、シュウ選手です!!
      ポコ選手!惜しくも敗れました!!』
シュウ「我ながら情けない姿だ…」

いつのまにかカーグはリングにあがっていた。

カーグ「ポコ!大丈夫か!?」
ポコ「うん…なんとか…。へへへ…負けちゃった…」
カーグ「でもよくやった!!あとは俺が頑張るさ!」

キャッチー『第二回戦はシュウ選手の勝利ー!!しかし、シュウ選手の体力も限界の様ですが…試合続行はー?』
エルク「…無理だな…」
キャッチー『シュウ選手戦闘不能!!
      残るはラスト一戦エルク選手対カーグ選手の試合のみとなりました!!』
第29話、MH.
 『さあ、いよいよ第3戦目!果たして最後に生き残るのは誰か!』
ポコ「なんか殺し合いみたいな言い方だなぁ。」
カーグ「戦いに死はつき物だ!いくぞ!」

 そう言い放つとカーグはリングへと上がっていった。

カーグ「よし!テコンドーの真義をみろ!」
エルク「素手の格闘術か・・・触るとやけどするぜ!」「炎よ熱く燃え  ろ!!」
カーグ「くっ・・・なんて熱風だ。だがテコンドーに不可能は無い!」

 猛然と殴りかかるカーグ、しかしエルクはそれを周知していた

エルク「甘い!!」「炎よ全てを打ち消す力となれ!」
カーグ「何!」

 弾き飛ばされ、しばし呆然とするカーグしかしエルクはそんな時を見逃さなかった。

エルク「いくぜ!」
ポコ「まずいよ、インビシブルは無敵だしエルクは何気にロマンシングストーンを持っているし・・・魔法も使えないカーグはステータス異常にも出来ないよ!」
カーグ「テコンドーに不可能は無い!相手が炎ならこちらは風だ!」

 そう言うとカーグは一枚のカードを取り出した。

マママン「おおーっとカーグ選手そんなカードで何をしようというのでしょうか?」「うわぁ!か・・・風です強烈な突風が辺りを包んでいます!」

 その風に翻弄されるエルクたち・・・いや周囲の・・会場にまでその被害がありつつある。

ポコ「も・・もしかしてそのカードって!」

『サバイブ!!』

 一面にその音声が轟くとともにカーグの服がガラスの破片のようなものに包まれたと思うと一瞬にして風がやんだ。

『おおぉーーー!!?』
カーグ「テコンドーライダーサバイブ!!」
 会場がざわめく・・・が、しかしポコだけは不満げだ

ポコ「姿はほとんど変わってないね。」
カーグ「何を言う!腕の紋章が大きくなっているじゃないか。」
エルク「邪魔だぁ!」

 隙ありとエルクが斬りかかる!!しかしカーグはどこからとも無く剣を取り出し受け止める。

カーグ「例え無敵でもファイナルテコンドーを決めれば一撃だ!」
外伝 親分のその後、B−Co
決勝戦が盛り上がっていた頃、トッシュは会場の離れを、1人
うろついていた。

トッシュ「チキショウ・・・。この俺が、あんな無茶苦茶な
     連中に負けるなんて・・・ブツブツ・・・。」

と、ぼやきながら通路を歩いていると、ある部屋が視界に入った。

トッシュ「ん?景品保管室・・・?・・・面白そうだな・・・。
     テスタからもスポンサーとして資金提供してるわけだし、
     少しくらい覗いてもいいよな・・・。」

そう独り言をつぶやくと、トッシュはドアを開けて部屋に入った。
施錠されておらず、警備員もいなかったので、トッシュはあっさり
侵入できてしまった。

部屋に入ると、様々な景品が目に付いた。
明らかに残念賞と思われる「ぬるぬる」や「ねばねば」から、
上位景品であろう、幻の剣やルビー等、色々と保管されている
ようである。

トッシュ「へぇ・・・結構あるじゃねぇか。俺が提供した鬼真紅も
     あるみたいだな。」

トッシュが見て廻っていると、突然奥から物音がした。

トッシュ「誰だ!!!泥棒なら容赦しねぇぜ・・・!!!」

自分も半ば泥棒状態であることを忘れ、奥へと進むトッシュ。
そこにいたのは・・・・・・・・・・・・・・・

・・・
・・・・・
・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・オドンであった・・・。

トッシュ「何でぇ・・・オドンじゃねぇか・・・。ったく、
     あの壷オヤジ、自分の召喚獣の管理くらいしろっての
     ・・・・・。」


・・・この時トッシュは気がついていなかった・・・。
オドンの目が、普通の状態でなかったことに・・・。

トッシュ「さてと、戻るか・・・。・・・ん?何だそれは?」

オドンは手に石を持っていた。
石・・・・・・・。
・・・・そう、その石は優勝商品であり、後にサニアの魔力を
覚醒させる、精霊石であった。

トッシュ「なかなか綺麗な石だな。どれ、もっと間近で見てみるか
     ・・・。」

そう言って、トッシュは精霊石に触れてしまった。
次の瞬間、

トッシュ「・・・!!?うおおぉぉぉぉぉぉ!!!?何だ、この
     溢れてくる力は!!!?
     ・・・そうだ・・・この力さえあればアイツらにも・・・
     そうだ、絶対に負けねぇ!!!!!
     絶対に負けんのだぁぁぁーーーー!!!!」

トッシュの力は覚醒、いや暴走していた・・・。
更に、側にいたオドンが、銀色の甲冑に細剣を持った人型の物体に
変身した。もはや、2人とも、理性を失ってしまっているようである。

そして、トッシュとオドンは景品保管室を後にし、
決勝リングへと向かっていった・・・・。(完)
第30話、軽犯罪組織
カーグ「行くぞ!ファイナルテコンドー!!」
腕に現れたスロットに紋章の描かれたカードを挿入するカーグ。
・・・・・・・しかし、何も起こらない。
ポコ「カーグ!モンスターと契約しないと技を使えないよ!」
カーグ「!? し・・・しまった、忘れていた!!」
何が起こっているのか把握できず再び静まり返る場内。
その時、地面に落ちていたガラスの破片の中から男が現れた。
カーグ「あ、あいつは・・このカードを作った男!?」
男「カードデッキを持つ者は戦うのが宿命だ。これを使って
モンスターを捕まえるがいい。」
男はカーグに虫取り網を渡すと、再び鏡に消えていった。

ポコ「・・ちょ、ちょっと・・・契約のカードじゃないの!?」
カーグ「良し!!これさえあれば百人力だ!!」 ポコ「うそ!?」
キャッチー『お待ちください!どんな理由にせよ今どこかへ行けば
試合放棄でチームは敗北になりますよ!!』
エルク「何がなんだかわからねえが・・・要するにそのカードは
使えないみたいだな!」
テオ「カード!?カードがどうしたんですか!!!!?」


ポコ「わわわわわわ!?て、テオ、いつの間に!?」
テオ「それはもう、カードのためなら物理的に不可能でも
どこにでも現れるくらいの気持ちでないと!で、カードが一体・・」
ポコ「(電球)・・!  ねえ、後で好きなだけカーグのデッキ
見せてあげるから、モンスターカードを一枚くれないかな?」
テオ「は、はい、喜んで! いいんですね、やったあ!」
ポコ「カーグ、これを!!」カードを飛ばすポコ。
カーグ「よし、モンスターカード、アドテコンドー!!」
光と共にモンスターが召喚される。 カーグ「今度こそ勝負だ!!」

エルク「・・で、その野生ヘモジーで俺を倒す気か?」

カーグ「な、何!?」・・見ると召喚されたのはやる気なさげな
ヘモジーであった。大きなあくびをしながら尻を掻いている。
カーグ「おいポコ、一体なんだよこのカードは!?」
ポコ「ぼ、ぼくのせいなの!?・・テオ、なんか他にないかな?」
テオ「わかりました!!じゃあこれを!!」
ポコ「ふ・・・ふくろリス?もっと他にこう・・・」
テオ「じゃあ、来る途中捕まえた笑いダケとスライムを・・」
ポコ「・・・・いやいやいや、カーグが勝てるような強いカードじゃないとダメなんだ!頼むよ、後でケーキ焼いてあげるから!」
テオ「え・・・・でも僕が今もってるの、これだけなんです・・」
ポコは目の前が真っ暗になってくる気がした。

「・・・・ダメだ、こうなったらもう本当に虫取りアミしか・・」
カーグ「テオ!!それでいい!そのカード、全部こっちに寄越せ!」
テオ「え・・・・!?わ、わかりました!!」
カーグはモンスターカード数枚を手元に構えた。
エルク「・・・・おいおい、何をする気だよ・・?」
カーグ「・・・見ていれば判る。行くぞ!ユナイトテコンドー!!」
カーグが取り出したカード。磁石の紋章が描かれている。
すると、彼の手のモンスターカードが輝き、一つになりだした。
ポコ「・・そうか、弱いモンスターでも合体させれば!!」
光が収まっていく。・・現れたモンスターは、四種類のモンスターが
溶けてくっつき合ったような異様なものだった。
カーグ「行くぞ、野生笑いふくろスライム!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


エルク「ちょっと待て、一体なんだそのネーミングセンスは!!」
カーグ「問答無用!!行くぞ、ファイナルテコンドー!!必殺!」
キャッチー「あーっと!い、一体、どんな技なんでしょう!?』
カーグ「テコンドー!!コズミックスライサァァァーーッ!!!!」
ポコ(ま、前と同じ技だーーー!?変身は一体何だったの!?)
エルク「くっ・・・・インビシブル!!」
シュウ(勝った!あの技をやり過ごせば、確実に流れが変わる!)

その時。異様なモンスターが放つ怪異なオーラが、カーグの技に
絡みついた。なんとインビシブルが、徐々に侵食されていく。
エルク「ば・・・馬鹿なッ!?う、うわああああーーーーっ!!」
バリアがついに破れ、究極奥義がエルクに直撃する。
・・・そして彼は、そのまま山の向こうまで飛んで行った。
カーグ「はぁ、はぁ、はぁ・・」
カーグはカードデッキをテオに向けて放り投げた。
「・・・・ありがとうよ、お前のおかげだ!」
第31話、tani
準決勝前から漂っていた怪しげな黒い雲はついに空を覆い、ぱらぱらと雨を降らせ始めた。
見えないシールドのような何かによって会場は全く雨が入らないようになっているものの、
この天気はまるでこの試合の結果を呪っている様にさえ感じられた・・・

マママン「ついに永きにわたって繰り広げられた試合が終わり、真の王者が決定しました!!
     優勝はカーグチームです!!
     カーグ選手!!ポコ選手!!ルッツ選手!!前にどうぞ!!」
ルッツとポコの試合での怪我はそれほどでもなかったが、治療するためにこの場にはいなくなっていた。
そのため結局、優勝台にはリーダーという扱いでカーグのみが上っていた。
カーグ「そういえば1つ聞きたいのだけど・・・
    この大会って1人でではなかったのか?」
マママン「(町のあちこちに貼られているポスターに書いてあったはずですが?
     3人でのチームバトルでしたよ。3人集まらなかった人の為に
     見ず知らずの人とチームを組むことも出来る様にしてましたがね。)
     優勝賞品には持つ者に力と権力!富と名声!そして口に出すことすら恐ろしい死を与えるとされるいわくつきの品!
     精霊石が渡されます!!」
その時だった。

【ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ】

タイミングを合わせたかのように地震が起きた。
ほとばしる稲光。荒れ狂う雷鳴。
轟音とともに会場からそう離れていないところに落雷。

マママン「なんだ!?この異変は!??」
スタッフらしき人「マママンさん!大変です!精霊石が盗まれた模様です!!」
マママン「なんだって!?じゃぁ、この地震と天候は・・・!」
「な、なんだ!?あれは・・・!?」

観客の一人が落雷の落ちた場所を指差すと同時に、全員が一斉に視線を向ける。
大きなクレーターのような真ん中に2つの人影らしきものを見つけたのだ。
それは・・・今までの彼を知る者ならこの禍々しい威圧感に気付かない者もいたかもしれない。
それは、紛れもなくトッシュだった。(続く)
第32話、B−Co
シュウ「トッシュ・・・!?一体、どうしたんだ・・・!!?」
カーグ「何だ・・・この禍々しいオーラは・・・!?」

トッシュは圧倒的な気配で、カーグの下へと近づいていった。

トッシュ「・・・・・俺は・・・・俺は・・・・・・・・・
     ・・・俺は、絶対に負けなぁぁぁぁーーーーーい!!!」
カーグ「何ッ!?」

突然、トッシュはカーグに斬りかかってきた!
間一髪で、回避するカーグ。
マママン「あ〜っと!トッシュ選手がカーグ選手に攻撃しています!
     一体何が起きたというのでしょう!!?」

あわや、やられる!という所に、シュウが乱入してきた!

シュウ「トッシュ!!!一体、どうしたと言うんだ・・・!!?
    お前ほどの男が、理由も無く刀を振るうとは・・・。」
トッシュ「・・・俺は強い・・・。俺は最強だ・・・。
     ・・・俺は、俺は、俺は絶ッッッッッッッッ対に
     負けんのだぁぁぁあぁぁぁーーーーーーーーー!!!!」

トッシュの理性は、もはや崩壊していた。
かつての相棒であったシュウの説得も通じなかった。
トッシュの刃が、シュウに襲い掛かる!

マママン「シュ、シュウ選手がやられました!!!
     トッシュ選手の親友であるはずのシュウ選手を
     トッシュ選手、倒してしまいました〜!!!
     これは一体、どうしたことでしょう〜!!!!」
シュウ「ぐぅ・・・負けは負けだ・・・・・。
    後は頼んだぞ、カーグ・・・。」

シュウ、あえなくKOである。

カーグ「・・・どういうつもりか知らないが、売られた喧嘩は
    買うまでだ!!!いくぞ!テコンドー掌底!!!!!」
トッシュ「ぐぉッ・・・。やるな・・・。
     ・・・だが、今ので覚えたッ・・・!!!」
カーグ(何!?たった1発で見切っただと・・・!!?)
トッシュ「今度はこっちの番だ・・・
     いくぜッ・・・!!!」

そう言った瞬間、トッシュとオドンが2人掛かりで剣撃の猛ラッシュ
を仕掛けてきた!!!

マママン「トッシュ選手、物凄いラッシュです!!
     一緒に攻撃している銀色の甲冑の人の攻撃と
     相まって、凄まじい連撃を繰り出していま〜す!!!」
カーグ「クッ・・・!!ふ、防ぎきれない・・・!!?」
トッシュ「絶ッッッッッッッッッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
     対に、負けんのだぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!」
カーグ「うぉぉ!?テコンドォーフィールドォォーー!!」

テコンドーフィールドで仕切りなおしたが、
カーグは今の猛ラッシュで、幾分傷を負った。

カーグ「こちらから仕掛けないとやられる・・・!!!
    ていっ!テコンドー掌底×2だッ!!!」
トッシュ「・・・フッ・・・その技は覚えたと言ったはずだ・・・!」
カーグ「な・・・!?1発で、×2をも見切ったというのか・・・!!?」
マママン「ト、トッシュ選手、本当に掌底を
     見切ってしまいました!!!
     信じられません!!!
     1回の攻撃で、技を見切ってしまってます!!!」
トッシュはカーグのW掌底を、いとも簡単に受け止めた!
すかさず、間合いを放すカーグ!!

カーグ「チッ・・・ならば、全ての技を放つのみ!!!
    いくぞ!!!!!」


「テコンドーフリッカージャァァブ!!!」
「覚えた・・・!」
「テコンドーバースト!!!」
「覚えた・・・!!」
「テコンドーブーメラン!!!」
「覚えた・・・!!!」
「テコンドー最強爆弾!!!」
「覚えた・・・!!!!」
「テコンドースモーク!!!」
「覚えた・・・!!!!!」
「テコンドーストリーム&冷凍マグロ!!!」
「覚えた・・・!!!!!!」
「テコンドーと炎のゴブレット!!!」
「覚えた・・・!!!!!!!」
「テコンドー異議あり!!!」
「覚えた・・・!!!!!!!!」
「テコンドーサバイブ!!!」
「覚えた・・・!!!!!!!!!」
「テコンドォォォーーーコズミックスライサァァァーーー!!!!!」
「覚えたッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

マママン「す、凄い攻防です!!!
     カーグ選手が1度放った技は、トッシュ選手には
     全く通用していません!!!!!」
カーグ「・・・ハァ、ハァ・・・今までの技は、通用しないということか・・・。」
トッシュ「・・・お前の技は全て覚えたッ・・・!!!
     ここまでだな・・・!!!」
カーグ「・・・・・とうとう、この日が来たか・・・。
    ・・・裏テコンドーを発動させる時が・・・!!!」
マママン「おおっと!!カーグ選手のテコンドーには、どうやら
     裏が存在する模様です!!!!
     一体、これはどういうことでしょう!!?」

カーグ「・・・あまりの強力さゆえ、今日までその技を封印
    していたが・・・・・こうなっては仕方が無い!!!
    喰らえ!!テコンドー・オラオラ・ラァァーーッシュ!
    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッッ!!」
トッシュ「何ッ!?ぐぉぁぁぁーーー!!!?」

さすがの暴走トッシュも、これにはたまらずノックバックした!
気がつくと、カーグの背後に妙な筋肉質の物体がいて、
一緒にラッシュを繰り出していた!!

カーグ「・・・これでどうだ・・・!?」
トッシュ「・・・ゲ、ゲフッ・・・。や、やるな・・・。
     だが、それも、今ので覚えたッ・・・!!!
     今度はこっちからいくぞ!!!」
(続く)
第33話、ヤマモト
トッシュ「うっしゃああああああーーー!!」

 ズババババババッ!! トッシュと銀の戦車と化したオドンが激しいラッシュを繰り出す

カーグ「くくっ!」トッシュ「とどめだああー!」

 ズシャ!!

マママン「おーっと!トッシュ選手の剣がカーグ選手の腹部に刺さったああっ!」カーグ「ぐはあ!お、押し込むつもりか!?」
オドン「ああ、押し込むともッ!DIO様も喜ぶぜー!!」

もはやカーグは絶体絶命かと思われた、だが

カーグ「うおおおおおおー!!」

 バキバキバキ!!

マママン「こ、これは!カーグ選手、殴りながら剣を砕いているうう!!」トッシュ「な、なにいいいいー!!」
カーグ「完全に刺さる前にたたき折ってやるぜ!!オラオラオラオラオラオラァーー!!!!」

 バッキイイイイン!!

刀は砕け散りトッシュとオドンは吹き飛ばされた、と同時に精霊石がトッシュの手から離れた

トッシュ「はっ!!お、おれはいったいなにを・・・?」オドン「・・・・・」カーグ「はあはあ・・・や、やったのか?、・・・強敵だった、こんなに疲れたのは久しぶりだ・・・」

しかしカーグは背後から迫る殺気を見逃さなかった

マママン「ふふふふ、今度はこの私が相手だ!!」カーグ「!!」
マママン「死ねえー!!カーグう!!」

マママンが剣へと変化した精霊石を振り上げた、その時

 ガシッ

マママンの足をボストンテリアがひっかけた

マママン「にゃにいいい!!!!!」

精霊石は場外に飛び、川に浮いている船の方へ向かっていった

 ズシャ!!

精霊石は船の上にいたロバにささった

ロバ「ブヒヒヒヒイーン!!」精霊石「こうなったらこのロバを操ってやる、うわ!!」

操ろうとするもロバは剣が刺さった痛さで暴れている

精霊石「こ、こいつあばれるな!」男「ああ!これは私のロバです!」

クレニアの闘技場の横にいた男が駆けつけてきたがどうにもなりそうになかった、そして精霊石はロバが暴れた拍子に川に落ちた

 ボチャン 精霊石「うわ、こんなところじゃ誰も来ないじゃないか、助けてくれー孤独だよー」

一方会場では・・・

ルッツ&ポコ「カーグ!!」カーグ「二人とも治療が済んだんだな!」ルッツ「それよりどうなったんだ、決勝は」
カーグ「優勝だ!・・・だが・・・」ポコ「だが?」
マママン「えー会場の皆様とんだ失礼をしました、これより優勝したカーグチームに優勝賞品の授与といきたいところなのですが・・・」
ルッツ「?」マママン「大会側の不注意により優勝賞品の「精霊石」を紛失してしまいました、まことに申し訳ございません」
ポコ「えーそんなあ」ルッツ「なんだよせっかくここまできたのによお」カーグ「いいんだ」ルッツ「え?」
カーグ「精霊石は人の心に取り入り力を増幅させる、取り入れられた人間は我を忘れる・・・俺はそこまでして力を手に入れようとは思わないさ」
ポコ「カーグ・・・」ルッツ「へっ、かっこつけちゃってよ」
マママン「えーですから代わりの賞品をご用意させていただきました」ルッツ「おっ、なんだ準備いいじゃん♪」
マママン「熟練した職人、歴史を重ねた作り、これこそまさに究極の一品、その賞品とは!!」

 ・・・・・・

カーグ&ルッツ&ポコ「・・・・・・」
マママン「ぬるぬるSS&ねばねばSSでーす!!」
一同「いらねえー!!」

会場にいた全員がずっこけた、・・・しかしそのなかに一人の酔っ払いがいた、酔っ払いは酒を飲みながらこういった

ヤマモト「欲しい!!!」  (続く)
第34話、tani
マママン「とまぁ冗談はこれくらいにして本当の優勝賞品の発表です!」
カーグ「今度は何だ?冗談抜きで痛烈な針SSとか眠り玉SSとかそんなんだったらマジで暴れるぞ?」
マママン「そんなものではありませんよ!発表します!!真の優勝賞品は!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・

何処からともなくドラムロールの音。
じっくり10秒ほど待って遂に発表された。
マママン「南の楽園!クラーフ島への旅行券!!4泊5日の旅です!!」
観客席からとてつもない拍手が起こった。
ポコ「すごい!!旅行だってさ!!」
ルッツ「南の島かぁー!久しぶりに羽根伸ばしに行けそうだな!!」
カーグ「うーん・・・。俺は帝国へ急ぎたいんだが・・・。
    又と無いチャンスかもしれないな!遊びに行くか!!」
マママン「それではお受け取りください。出発は明日の飛行機です。○○時に空港にお願いします。
     みなさん、優勝者に向けてもう一度盛大な拍手をお願いします!!
     なお、大会参加者には参加賞としてこの町の宿の無料券が配布されます。
     1泊して疲れを癒してからこの町を後にしてもらいたいと思います。
     この大会の司会はキャッチー・マママンでした!」(続く)
第35話、B−Co
カーグはじめ、アーク一家が全員集合し(サニア除く)
宿で宴会を開いていた。

トッシュ「うぃ〜・・・おい、ポコ。酒持って来い。」
ポコ「何で僕がそんなこと・・・。」
トッシュ「・・・何か言ったか・・・?」
紅蓮を鞘から抜くトッシュ
ポコ「分かりました!取ってきます!!!」
ポコは大慌てで酒を取りに行った。

シャンテ「ふふ・・・。皆で集まって飲むのも久しぶりね。」
シュウ「・・・サボテンの花が・・・咲いている・・・。」
グルガ「うおぉぉ〜〜!!エレナ!済まない!!!
    私が不注意なばかりに、失格にぃぃ〜(号泣)」
シャンテ「・・・・・。」

カーグ「何だか、凄い盛り上がりだな・・・。
    お前ら、昔もこんな状態だったのか?」
ポコ「え?ま、まぁ・・・。
   (お酒が入ると危険な人ばっかり・・・。」
トッシュ「うぃ〜・・・。お?
     カーグ・・・? ・・・丁度いい!
     俺と飲み比べしろ!!!」
カーグ「何・・・? ・・・・・・・・フッ、面白い!
    その勝負受けて立ってやる!!!」
ポコ「あ〜あ、無駄に熱血モードが始まった・・・。
   僕、知〜らないっと・・・。」
(続く)
第36話、ヤマモト
かくしてトッシュVSカーグの飲み比べ対決が始まった、
トッシュはさすが酒飲み王の名をほしいままにした男、順調なペースで進んでいく
一方カーグは意外といけるクチだった
両者まさに互角の勝負!だが・・・
カーグ「うい〜ひっく!!トッシュおめえけっこうやるじゃねえか〜」
トッシュ「あったりめよ、おりゃまだ酔っちゃいねえぞお〜」
これは飲み比べ対決、勝負が長引けば当然こうなるのだった
ポコ「あ〜あ二人とももうやめときなよ」
カーグ「手助けは無用だ、ポコ・・・ひっく」
トッシュ「俺はまだ酔っちゃいねえ・・・ひっく」
ポコ「・・・もうだめだ」
二人の飲んでるところへ一人の酔っ払いが来た、その男もかなり酔っている
ヤマモト「おっ、お二人さん飲んでるねえ〜」
カーグ「あ〜ん、あんだおまえ」
トッシュ「俺はまだ酔っちゃいねえぞ〜」
ヤマモト「ひっく、いや〜だんな決勝戦見事だったぜ〜、なんであれを受け取らなかったんだ〜ひっく」
カーグ「ああ〜、ぬるぬるSSとねばねばSSなんていらねえよ」
ヤマモト「そこでだ、お二人さんこの俺と勝負しねえか」
カーグ「はあ〜」
ヤマモト「ここにあるジュークボックスから曲が流れる、何の曲か分かるかを早押しで答えるんだ、どうだね〜、ひっく!」
カーグ「おっしゃ!トッシュこの勝負これでつけようぜ!ひっく」
トッシュ「おお!俺はまだ酔っちゃいねえぞ!」
かくして酒飲み勝負はうってかわって曲あてクイズに変わってしまった、ジュークボックスを操作する係はポコがやらされた
ポコ「え〜じゃあいくよ〜」
もうすべてを諦めた顔でポコは言った
ポコ「第1問!!」
(イントロ)・・・・・男な 
 ピンポン!! 早い!酔っ払いは外見から想像できない速さで回答ボタンを押した(回答ボタンは何故か酔っ払いが持参していた)
ヤマモト「○宙刑事ギャバン!!」
ポコ「正解」
カーグ「な、なにい!!やるな酔っ払い・・・ひっく」
ポコ「第2問!!」
(イントロ)・・・・・Come on
 ピンポン!! 早い!今度はトッシュだ
トッシュ「○れが正義だ!ジャスピオン!!」
ポコ「正解」
カーグ「お前よく知ってるなあ」
トッシュ「俺はまだ酔っちゃいねぞ〜ヒック」
ポコ「第3問!!」
(イントロ)・・・・・君に
 ピンポン!! 今度はカーグだ
カーグ「○ってきたウルトラマン!!」
ポコ「正解」・・・・とこんな感じでクイズは進んでいった・・・しかしそのたびに個人が勝手に酒を飲むので、
3人はかなりできあがってきた・・・
ヤマモト「こ、この辺で決着を付けようや・・・ヒック」
カーグ「優勝は ヒック もらったぜ!」
トッシュ「俺はまだ・・・ヒック」
ポコ「最終問題!(やったあついに終わる!)」
(イントロ)・・・・・若い
 ピンポン!! 押したのは・・・カーグだ!!
カーグ「戦え僕らの・・・・」ヤマモト「ん?」
カーグ「戦え僕らの・・・・(まずい!言葉が出ない!)」
 ・・・・・・ポコ「正解!!」カーグ「へ?」
ヤマモト「あああああ!!しまったああ、それはGAの導入歌だったああ!!!!」
ポコ「優勝はカーグ選手〜♪」
カーグ「や、やったぜ!!」
ヤマモト「く、完敗だ、あんたすげえよ、賞品といっちゃあなんだがこれをやるよ、ヒック」
カーグ「ああ・・・ってこれ爆弾じゃないかああ!!!!!」
酔っ払いは酒でつぶれたシュウのそばにあった爆弾を差し出した、差し出した本人はそれが何か分からなかったのだ
カーグ「いるかこんなもん!!」 ポイッ
・・・・・・ドッガアアアアアアアアアン!!!
案の定爆弾は爆発し宿と酒場は一瞬にして吹っ飛んだ・・・
リーザ「はあ、やっぱりこうなるのね・・・」とカルピスを飲んだ
                            (続く)
第37話、tani
女将「10万ゴッズになりますー!」
宿の女将さんが引きつった笑みを浮かべながら言った。
酔ったカーグ、トッシュ、ヤマモトの3人のせいで宿の弁償(その他色々)を迫られるハメになった。
その当の3人達は、今は無き宿の残骸の上で「夜風が気持ちいい」「俺はまだ・・・酔っちゃいねえ」等といいながらマグロになっていた。
結局トッシュ組とカーグ達で5万ゴッズづつ払う事となった。
ポコ「どうするの??こんな大金使っちゃって。
   何とか払えるけど、これでまた無一文だよ?」
ルッツ「まぁ何とかなるって。また働きゃいいじゃん。
    それにハンター沙汰にされなかっただけ良いんじゃないか?」
ポコ「それはそうだけど・・。」
トッシュ組子分「あっしらはテスタから分割で払いやす。」
ポコ「いいなぁ、それ。ところでこの人は・・・?」
ヤマモトを指しながらポコがいった。
ルッツ「無理だって。こいつだけはハンターに突き出しとこうぜ。」
ポコ「あっさりしてるね、君・・・。」
ルッツ「しかしそれより困ったのがクラーフ島の件だよな。
    出発明日だし。といってもあと数時間の話なんだけど。」
子分「それだったらそんなに気にする必要は無いっスよ。
   あそこは最近になって観光化されたばっかで遺跡発掘とかの仕事がいくらでも見つかります。
   宿なんかの金は大会の方で出してくれるので土産とか以外では使うことはありませんし。」
ポコ「そうなんだ。少し安心。」
ルッツ「それなら向こうへ行ってから仕事して、それから遊ぼうぜ。
    それならあんまり気にする事無いしな。」
ポコ「そうと決まればさっさと別の宿へ行こー!」(続く)
第38話、B−Co
カーグ達が第2の宿で宴会をしていた頃、
チョンガラはなぜか川の中にいた。

チョンガラ「確かこの辺に飛んだはずじゃが・・・。
      ・・・おお!あったわい!!!」

チョンガラが見つけたのは、川に飛び込んだ精霊石であった。

チョンガラ「これを売れば大もうけじゃ!!!?
      ・・・なんじゃ、この感覚は・・・!???
      ・・・・・・・・・・・・フッフッフッ・・・!!!
      ・・・そう、この俺は絶(中略)対に負けんの
      だぁ(中略)〜〜!!!!!!!!!!!」


数時間後、空港にて・・・


カーグ「うぅ・・・まだ頭が痛い・・・。」
ポコ「飲みすぎなんだってば・・・。
   宿は1つ崩壊させるし・・・。」
ルッツ「ギルド仕事で稼いだお金も、全部パーだぜ。」

などと、会話をしていたその時!!

暴走チョンガラ「カァァーーーグゥゥーーー!!!
        覚悟ォォォーーーー!!!!
        この俺は、絶対に負けんの、だァッ・・・!?」
カーグ「ん?攻撃してきたから、つい手が出てしまったが・・・。
    まぁいいか。」
ルッツ「お!凄ぇぜ!!!あの巨大飛行船が、
    俺達だけの貸切なんだろ!?」
カーグ「搭乗手続きも済んだことだし、さっさと乗ろうぜ!」
ポコ&ルッツ「賛成〜!!!」


暴走チョンガラ「・・・乗り移った奴が弱いと、
        全然ダメダメなのね・・・。
        トホホ・・・ガクッ・・・。」

チョンガラ&精霊石 再起不能(リタイア)

第3部 完


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