− 目次 −
序文 経済史と分析の方法
1.《導力革命》以前のルーアン経済
航海技術の発展による都市の変貌
商業の発展と第3階級の台頭
2. 貴族制の廃止と地方経済
寡占体制の崩壊
<上巻序文>
経済史とは、人々の営みの1つである経済活動を歴
史的に振り返り、その発達の過程と未来とについて考
察する学問である。
《導力革命》以後の世界は、経済の力学によって導
かれて来たと言っても過言ではない。輸送技術の飛躍
的な進歩と生産性の向上は、大陸規模での物と人の流
れを生み出し、諸国家間の利害はより明確な構図をと
もなって我々の前に姿を現すようになった。
本書は《導力革命》以前から順に歴史をたどり、リ
ベール王国、分けてもこのルーアンを中心に、地域経
済の発達について分析を進めていくものである。
|
|