【特集】リシャール大佐 独占インタビュー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆王国軍の新星、その実像に迫る◆ 国中を騒がせた《リンデ号》事件。世紀の大犯罪を 解決へと導いたのは、王国軍の新設部署である情報部 の的確な判断だった――今号は読者のご要望に応え、 情報部の創設者であるリシャール大佐への直撃インタ ビューを掲載する。多忙な日程にも関わらず質問に答 えて下さった大佐に感謝したい。
◆情報部の設立は「時代の必然」◆ 本誌:《リンデ号》事件ではお疲れ様でした。 リシャール大佐(以下、大佐):私たち士官は机の前 に座っていただけですよ。本当の功労者は現場で捜 索にあたった兵士たちだと思いますが? 本誌:ご説ごもっとも――では、さっそく最初の質問 です。《百日戦役》ではどのような任務を? 大佐:作戦立案から実際の戦闘、通信連絡、物資調達 に至るまで、あらゆることをやりました。 本誌:その時の戦訓が情報部新設の動機ですか? 大佐:いえ、部の設立は時代の必然なのです。導力技 術が発展し物事の動きは速くなった。我々もそれに 呼応し変化しただけです。 ◆王国軍には「質的な転換が必要」◆ 本誌:将来、王国軍はどうあるべきでしょうか? 大佐:士官が語るべき内容ではありませんが、個人的 な意見を述べるなら―――王国軍はより強固な組織 に生まれ変わる必要があると思います。 本誌:軍備増強の必要があるということですか? 大佐:いえ、そうではありません。量の拡充でなく、 質の転換が必要なのです。組織、装備、すべての面 における質的な転換が―――。 本誌:(ここで時間)ありがとうございました。 ◆記者の印象◆ 率直で気さくな人柄―――リシャール大佐の人物像 は、世間に流布する「エリート」のイメージとは似て も似つかない。情報部設立の手際を見て分かる通り、 ただ頭が切れるだけの人物ではなく、政治的な手腕に も長けている。王国軍に現れた新星、その動向は今後 ますます世間の注目を集めそうだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【文化】学園祭迫る ジェニス王立学園 学び舎のにぎわう季節がやってきた。今年もまもな くジェニス王立学園で学園祭が開催される。展示発表 や各種の模擬店のほか、恒例の生徒たちによる演劇も 予定されている。熱演を期待しよう。 【文化】遺跡探訪 〜ルーアン地方エア=レッテン〜
時代にどうやって建設したのだろうか。興味は尽きる ことがない。現在、遺跡の内部は関所として利用され ている。旅行者用の宿泊施設もあるので、ルーアン観 光のついでに古代のロマンに触れてみるのはいかがだ ろうか。 【速報】孤児院が全焼 昨日未明、ルーアン地方にあるマーシア孤児院から 出火、同施設は全焼した。院長をはじめ施設で生活し ていた子供たちに怪我はなかった。遊撃士協会現地支 部が出火原因の調査にあたっている。 |