本機構は、《環》による干渉を 無くすことによって、人の実存を 守るために設立されたものである。 ここで注意しておきたいのは 《環》そのものに、人を支配する 意志は全く無いということだ。 全ては《環》に頼ってしまう われらの弱さに起因するものであろう。 大いなる至宝は、未熟な魂には 余りにも過ぎた力だったのである。 故に、女神の慈悲と全能は いささかも揺らぐことはないのだ。