――《環》の力を利用することは適わない。 都市の外に目を向けた我々は 大地の地下深くに眠る七耀脈にエネルギーを、 そしてその場所に施設の建造を求めた。 だが、我々はすでに 《環》の監視下に置かれていた。 どうやら《環》は、都市の存続を第一とし、 そのために邪魔となる要素は全て 排除するという思考に至ったようなのだ。 それゆえ施設の建造は《環》を欺くため、 七耀脈を観測するという名目で進められた。