地下施設の完成があとわずかに迫った頃、 不覚にも我々は、《環》に 『封印計画』の存在を知られることとなる。 同胞の1人が《環》の甘い誘惑に落ち、 その精神に介入されたことが原因であった。 しかし、その同胞が計画の全容を知る立場に なかったことは不幸中の幸いであった。 《環》の目は、《アーネンベルク》と 《デバイスタワー》に向かうことは無く、 湖岸にある地下施設のみを捉えたのだ。