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《白き魔女の言葉》
彼女の名はゲルド。ティラスイールをあまねく歩き、
不吉な言葉を残して消えた。まだ若く、20歳にも
満たない娘は、その白銀の髪ゆえに、いつしか人々
の間で白き魔女と呼ばれるようになった。

『災いの山は海からあらわれ、都をガレキと化す。』
メナート東海岸沿線から、アンビッシュ全土に残る
ゲルドの言葉である。学者たちは海からあらわれる
山を、地震による新島の発生と解釈している。

『大地が実りを忘れしとき、山は海を越え、
 人々のなげきがこだまする。』ほぼ、メナートの
全土に残る言葉。ここでも山が元凶として語られて
いるが、前者の山とは違い、解釈が不能である。

尚、神秘学者の間では、これらを全く別の視点から
解釈する者もある。2つの言葉に登場する山は同一
のもので、海からの巨大生物襲来と解釈している。