本棚の本
『サフィー 第1巻 〜2人の剣士〜』

彼女がなぜサフィーと呼ばれるのか
知る者は少ない。

瞳がサファイアのようなブルーだから
と言う者もいれば、
心が宝石のように冷たいからと噂する者もいる。

彼女のレイピアは風よりもとらえにくく、
太陽の存在よりも確実だった。

男の剣士にまじっても
彼女の技は見劣りするばかりか、
逆に輝きを増すようだった。

そんな女剣士サフィーが
唯一好敵手と認めた人物がいた。
バルハラの剣士ブラッド。

この2人の剣士の名声は王族にまで届き、
彼らの剣は恐れを知らなかった。
お互いが出会うまでは・・・。