始めに光と闇があった。
光のバルドゥスと、闇のオクトゥム。
相反しながらも不可分の存在。
その永き相克の果て
大地と精霊ドゥルガーが現れた。
精霊は大地に命を吹き込み
最後に人を創った。
光と闇、そして精霊の加護の下
人は繁栄を続けていった。
しかし、人は幼く不完全な存在。
自らの益を求め、過度に大きくなるその営みは
大地に混沌をもたらし
神々の秩序をも歪めてしまった。
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光は世界の維持を望み、
闇は破壊と再生を求めた。
そして、精霊の調停も空しく両神は相争い
バルドゥスがオクトゥムを封じることで決着をみた。
しかし、光と闇は不可分の存在、
半身を封じたことでバルドゥスの躯は砕け散り
やがてドゥルガーの眷族も眠りについた。
それから幾星霜・・・
神々の眠る地 エル・フィルディンにおいて
争いを続ける二つの勢力があった。
光を奉じるバルドゥス教会、
闇を崇めるオクトゥムの使徒。
人は未だ巣立ちを迎えることなく
神々という名の運命に囚われ続けていた。
これは、ガガーブの彼方で綴られた
人と神々をめぐる物語である。
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