本棚の本
《体質変化の記録・2》
以下の記録は、我らの祖先が、この世界へ移住して
おおよそ50年の後より、人体に現れた
不可思議な体質変化について記すものである。

『体質変化による影響』

『体質変化』を確認した後の時代に
『異界の月』の膨張を確認。

体質が変化する事によって
命に別状は無いと判断された。

しかし、後の検査の結果『負の想念』ではなく
『害周波』が直接放出される体質に
なっていることが判明。

『異界の月』の膨張を防ぐため
一般市民に『魔法禁止令』が発令される。

魔法の使用を禁止する法令が出されても
微量の『害周波』の放出は治まらず
『異界の月』の膨張は、今なお進行している。

また『魔法体質児』の誕生による『害周波』の問題も
解決不可能と結論された。

        メルヴィール王室編纂