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レオーネ・フレデリック・リヒター作
   歌劇『水底の民』第5章

第5章 1幕『人の責務』
 人はいつから罪を背負ったのだろう。
 おお、私を盲目の羊と呼ぶな。
 幸福を求める旅人は、いつしか罪人となったのだ。

第5章 2幕『技の民』
 固く口を閉ざし、記憶の中に留め給え。
 すべての人が忘れても
 そなたたちだけは、そのわけを留めよ。

第5章 3幕『器を継ぐもの』
 海に沈めよ、海原の塔を!
 水底に沈め、水底の歴史とするがいい。
 沈めし器は儚き夢の墓標ならん。