レオーネ・フレデリック・リヒター作 歌劇『水底の民』第6章 第6章 1幕『罪を背負いしもの』 おお、彼らは遠き場所に旅立った。 あの青き世界へ。残されし者たちは知っている。 業を背負ったのは、彼らばかりではない。 第6章 2幕『ゆらぎの果て』 同胞を想い、今宵もささやかなる調べを奏でよう。 濁りも力もなき調べ。 懐かしみ、気遣う、それ故の価値かな。 第6章 3幕『月を見よ!』 青き世界に浮かぶ月よ。 黒き焔を纏いし太陽は深き地の底に沈めた。 海原の塔は水底の中にある。 再び、黒き焔が天空に浮かぶことあれば 心の月を見るがよい。 おお! 天空を照らす、闇の太陽の黒き光よ! 月を見よ! されば救われん! |