1、はじめに キノの起源は古い。紀元前1000年頃に中国で誕生したといわれる。いわゆるクジに賭けるものでヨーロッパで流行したロッテリー、日本の富くじも同種のゲームである。アメリカの西部開拓時代、鉄道建設に従事した中国人の間で遊ばれていた「中国クジ」(Chinese Lottery)がキノの原型とされる。中国クジは孔子の論語に現れる漢字120字の書かれた球がランダムに出てくるものである。これに対してキノは1から80までの数字を書いた球が機械によって20個ランダムに出てくるもので、どの数字が出てくるかを当てるものである。 ゲームとしては非常に単純であり、最低$1または$2から買うことができるため手軽なギャンブルとして女性やお年寄りに人気がある。レストランでもプールでも券を買うことができ、結果はカジノ内のいたるところ(ホテルの部屋でも)で知ることができる。
2、ゲームの流れと買い方 キノは簡単なゲームである。1~80の数字が書かれた80個のボールの中から20個のボールがランダムに出てくる。参加者は自分の選んだ数個の数字が何個当たっているかによって払い戻しを受ける。選ぶ数字は1個から通常10数個(カジノによって12個~15個くらいが上限)である。参加者は上図のように投票用紙に印を付け、キノラウンジのカウンターで賭け金を渡す。レストランなどではキノランナーと呼ばれる専属の係員に依頼する。投票すると正式のキノチケットをもらい結果を待つことになる。 結果は電光掲示板に掲示されるので当たればキノラウンジに行って払い戻しを受ける。この払い戻しの期限は買い方とカジノによっても異なるのでキノチケットに書いてある期限に注意する必要がある。 なお、投票用紙への記入であるが、左図のように一度に何種類もの投票もできる。 例えばこの図で1/8とは8個の数字の組み合わせ1通り、4/6とは6個の数字の組み合わせを4通り、6/4は4個の数字の組み合わせ6通り、4/2は2個の数字の組み合わせ4通りを予想するという意味である。 3、賭け方の種類と控除率 以下に、いろいろな賭け方とそれに対するカジノの控除率を表にまとめた。配当は$1買った場合の払戻金。
4、キノで遊ぶための考え方 上の表にあるように、当たった数によっては何万ドルもの配当を手にできるが、払い戻しの上限が法律によって決まっているため、多くの数字を選んだ場合には確率に準じた配当にはならない。よって7、8個までの数字を選択するべきである。 しかし、キノの控除率(ハウスアドバンテージは)は相当大きいので、このゲームは時間つぶしや気分転換にちょっと遊ぶという程度にとどめるべきである。1勝負が15分ほどなので、投票した後飲み物でも飲みながらのんびりと過ごすのも良いかも知れない。 MGMのキノラウンジ |