1、はじめに ポーカーの起源は中世ペルシャのアスナス(AsNas)というゲームと言われるが、中世のフランスで遊ばれた3枚のカードによるブィヨット(湯たんぽ)であるという説もある。アスナスはA,K,Q.J,10のそれぞれ4種または5種のスーツのカードを各プレイヤーに5枚ずつ配り、4カード→フルハウス→3カード→2ペア→1ペアの手役順位を競うものであり、ブラフ(はったり)も重要な勝負の要素であったと言われる。 その後18世紀末から19世紀初頭にフランスではポケ(Poque)と呼ばれるゲームが流行し、1803年にアメリカがナポレオン皇帝からルイジアナ一帯を買収したのち、ミシシッピ川を運行する船で流行するようになり、フランス語でPoque、ドイツ語でPochenと呼ばれていたこのゲーム名が英語でPokerと呼ばれるようになった。命名者はイギリス人のショナサン・グリーンと言われる。 1840年になって2~9のカードが追加され、現在の1組52枚のカードとなり、1855年にはドローポーカーの原型が考案されている。しかしストレートとフラッシュが手役に加わったのはさらに後で、1860年以降と言われる。 その後南北戦争に従軍する兵士の間で、より賭けチャンスの多い5カードスタッドのスタイルが定着するようになった。さらに20世紀になってハイ&ロウポーカーとローボールドローが見られるようになり、1930年代後半になって7カードスタッドなど、より判断の難しいゲームへと進化し、今ではホールデムが毎年ラスベガスのホースシューカジノで開かれる世界大会の正式種目となっている。 このようにポーカーの変遷はアメリカの歴史とともにあり、ポーカーはアメリカが生んだ世界に誇れるゲームの1つである。 また一方、現代では人間同士の戦いであったポーカーがビデオマシーンに移植されて誰でも遊べるカジノゲームとなり、テーブルゲームでもカリビアンスタッドやレットイットライドなど、判断を必要としないチャンスゲームも生まれている。 2、基本ルール
3、ポーカーの種類 ポーカーには非常に多くのバリエーションがあり、現代では120種類以上のプレイスタイルがあると言われる。しかし大別すればドロー系、スタッド系、ホールデム系、その他の4種類であり、主なものはポーカーのページに紹介してあるので参照されたい。 4、人数による平均勝利ハンド(手役) doyleさんに7スタッドとホールデムの人数別の平均勝利ハンドを計算していただいた。 それぞれ100万回づつシミュレーションした結果である。
この結果によれば、スタッドのほうがホールデムよりも役ができやすい傾向にあることが分かる。 5、戦略、その他 ポーカーはブラフのゲームと言われることが多い。確かにまったくのクズ手でもブラフで勝つこともある。しかしどんな手でもブラフで勝とうとするのは間違いである。良い手が入れば人はなかなか降りてくれず、ブラフばかりしていればチップを真っ先に無くして立ち去るのが関の山である。 また、次のカードに期待してずるずると参加し続ければ、これもチップをおおはばに減らすことになる。 ポーカーは適度の勇気と忍耐が必要なゲームである。生身の人間を相手にするのであるから観察力もだいじになる。古来多くの解説書があるが、日本語で読めるポーカーの教科書としてはj_o_さんの書いた"JO流のPoker"をお勧めする。 さらに各地で開催されているポーカーの大会に参加して腕を磨けば、将来は本場で開かれているトーナメントで優勝できるようになるかもしれない。すべて貴方の努力次第である。栄光はそこに転がっている。(^ ^) |