1、はじめに このページではこれまでに紹介しなかったゲームを取り上げる。いずれも近年になってアメリカのカジノで遊ばれるようになったゲームであるが、いつまで続くかは分からない。カジノゲームは顧客の人気とハウスの収益との兼ね合いで盛衰するので、これまでにも流行して消えたゲームは数知れない。たとえばRedDog(「カジノの歴史と現況」で紹介)は1960年代からよく遊ばれたが、80年代にはほとんどのカジノから消えたゲームである。 カジノ側も目新しいゲームで客を取り込もうと新ゲームの開発に余念がないので、今後もさまざまなゲームがカジノに登場することであろう。楽しみでもある。 なお、現在のカジノでよく遊ばれているレットイットライド、カリビアンスタッド、3ポーカーなどのゲームはポーカーのページで概要を紹介しているのでそちらを参考にしていただきたい。
2、カジノウォー このゲームは1990年代も後半、20世紀も押し詰まってから登場した。ルールはいたって簡単で、いわゆる丁半博打である。
単純さという意味ではこれほど簡単なゲームは無い。「博打は単純なほど面白く、奥が深い」という考え方からいえば、このゲームは最高のギャンブルゲームとも言える。誰でもテーブルに座ればやれるので、一度博打の心髄に触れてみるのも一興かも知れない。 3、モノポリーポーカー 2000年6月、アメリカ南部のカジノを巡る旅で面白いテーブルゲームを見つけた。題して "MONOPOLY Poker" 。所はミシシッピー州の保養地BILOXIのGRANDカジノ。テーブルにはモノポリーおじさんがステッキを持ってOの文字から手を広げている例の商標が掲げてある。これを遠くから見たときはマシンゲームのモノポリーかと思ったのだが近づいてみて驚いた。完全なテーブルゲームで、ルールはレットイットライドに似ていたが、なんとも奇妙な面白さがあるゲームであった。 なお、2年経った今年(2002年)同じカジノに行ってみたら、このゲームテーブルは無くなっていた。人気が無かったのかもしれない。
ワイルドカード5枚を集めてもジャックポットにならないとか、トークンカードを多く集めても配当が無いとか疑問な点もあるが、きわものゲームとしては面白いゲームであると思う。そのうちに流行るかもしれない。 以降に紹介する4つのゲームは、2002年6月にアメリカ南部のカジノ巡りをしたときに見たものである。南部のカジノは新しいゲームの実験場になっているのかもしれない。 4、ボストン5 テーブルはブラックジャックとほとんど同じで6人ほどが座れるようになっていて、プレイヤーの前には4つの賭け金を置く場所がある。
5、ボーナスポーカー このゲームのテーブルも上記のゲームテーブルとほとんど同じで6人ほどが座れるようになっている。プレイヤーの前には2つの賭け金を置く場所がある。 このゲームはディーラーと勝負するものではなく、自分の手札が一定の強さ以上になったら配当が貰えるもので、2のカード4枚が常にワイルドカードとなる。つまり2があればどんなカードとしても利用できる。
6、Let's Get WILD このゲームのテーブルはボーナスポーカーとほとんど同じで6人ほどが座れるようになっている。プレイヤーの前には3つの賭け金を置く場所がある。 このゲームもディーラーと勝負するものではなく、自分の手札が一定の強さ以上になったら配当が貰えるもので、ワイルドカードは各ゲーム毎にディーラーが表示するカードとなる。つまり表示カードと同数字のカードがあればどんなカードとしても利用できる。
7、Triple Shot このゲームはラスベガスのダウンタウンでは 3Wayと呼ばれて遊ばれている。簡単に言えば1回のゲームでカジノウォーとブラックジャックとポーカーを遊ぼうとするものである。 ゲームテーブルはこれまでのゲームと同様で、プレイヤーの前には3つの賭け金を置く場所がある。
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