1、はじめに これまでカジノゲームを多く紹介してきた。主要なテーブルゲームとマシンゲームはほとんど紹介したと思うが、それらに属さないギャンブルもカジノにはある。その中でも代表的なギャンブル、ホィール・オブ・フォーチューンとスポーツブックを紹介してカジノゲームの項を終えることにする。 (掲載した写真はうまく撮れていないので、またカジノに行ったときにもう少しましな写真を撮ってきます。) 2、ホィール・オブ・フォーチューン 別名ビッグ6と呼ばれるこのゲームは映画にもよく登場し、カジノ内でも特に目立つ存在である。華やかに飾られた大きな車輪状の輪をディーラーが手で回す。上部に堅い馬皮のストッパーがあるので回転は徐々に遅くなって止まる。その時、馬皮のストッパーの先端にある針が示した数字が当たりとなる。 ルールはいたって簡単である。ホィールには1、2、5、10、20、40と7種類ほどの数字のスポットがある。前にあるテーブルにもそれと同じく1、2、5、10、20、40と数字のついた賭ける場所が7ヶ所くらいあるので賭けたい数字の部分にチップを置く。40の部分はホィールの中で2ヶ所しか無くそれぞれ独立している。ここにJokerとFlagと書かれている場合もある。プレイヤーが賭け終わるとディーラーがホィールを回して止まった数字が当たりとなる。しかし、このゲームの配当は他のカジノゲームに比べるとかなり悪い。以下に配当と控除率を示す。
ラスベガスの一般的なレイアウトはスポット54ヶ所、平均控除率は15.67%であるが、さまざまなタイプがある。 このゲームは取っつきやすく時間つぶしには最適だが控除率が悪いのでこれで儲けようとか思わないことである。スロットマシンでメガバックスを当てようと金をつぎ込むよりは良いかもしれないが。。。(笑) しかし、それでもこのゲームで時間つぶしをしたいという人向けにアドバイスをしてみる。 1と2のスポットは全体の70%あるので、1と2に同額(たとえば$10)賭けると、1が当たった場合は損得なし、2が当たった場合は$10の配当となる。堅実派向きの賭け方である。また2と5に同額を賭ければ40%の期待値で2が当たった場合同額、5が当たった場合は4倍の配当になる。その他の組み合わせもあるが、いずれも期待値はかなり低くなる。深追いしないことが肝心といえる。 いずれにしても配当は悪いが誰でも簡単に参加できるので初心者向きの楽しいゲームではある。 3、スポーツブック スポーツブックは一口で言えば場外馬券売り場である。ただし、それと違うのは競馬以外にもプロ野球、バスケットボール、フットボール、ボクシングなどあらゆるプロスポーツ、いや場合によってはアマチュアのスポーツにも賭けることができる。 競馬にしてもあちこちで開催されている競馬レースを同時に買え、いずれの中継放送も場内のテレビ画面で見ることができる。他のスポーツにしてもさまざまな賭け方ができるし、将来おこなわれるレースにも賭けることができる総合的場外馬券売り場と言える。 この馬券売り場はカジノによってスポーツブックとかレース・スポーツとか呼ばれており、ラスベガス、リノ、タホ、アトランティックシティの主要なホテルにある、きわめてアメリカ的なギャンブル施設である。
写真で見られるように広い場内には椅子とテーブルが多数あり、壁にはところせましとテレビスクリーンが並んでいる。客は馬券などを購入してよそへ行くもよし、場内でレースの模様を観戦するもよし、当たれば即座に配当金を貰える。窓口での馬券の買い方は「競馬場名、レース番号、賭けの種類、馬番、賭け金の額」の順で言わないといけない。初心者また英会話の苦手な向きには敷居が高いかもしれない。
施設の説明は以上だが、なぜ『ブック』というのか、少々説明してみる。 ラスベガスでブックというと書物の意味ではなく、この施設のことをあらわす。ブックという動詞は主としてスポーツ行事への賭けを受け付け記録することを意味し、この作業に従事する人々を「ブックメーカー」と呼ぶ。 このスポーツブックの先物賭けで有名なのはロンドンのブックメーカーである。俗にクレージーベットと呼ばれるように、ありとあらゆるものに賭けることができ、その賭けを受けることで有名である。例えばマイケル・ジャクソンとその妹は同一人物とか、ネス湖の怪獣がいつまでに姿を現すか、などなど。珍談奇談が数多い。 |