これらはロッテ優勝記念の雑誌またはDVDです。 ロッテはパリーグ2位から勝ち上がって優勝したわけだが、これについて1位の王監督が負けてから「1位は待たされて不利だ」と言ってから巨人ブランドに寄りかかる評論家たちが一斉にソフトバンク、さらに日本シリーズが始まるまで待たされた阪神に同情する論が盛んになった。あたかもロッテの優勝は勢いだけのような物言いだ。 とんでもない話である。 プレーオフ制度は昨年から始まり、昨年もリーグ2位の西武が優勝した。シーズンが始まる前から分かっている制度で、それを皆が了解して戦ってきたのである。王監督が本当に1位が不利と思ったなら最初から2位または3位を狙えば良かったはずで、それをせず必死に1位を取りに行ったのは1位には明確な有利点があるからだ。 1、シーズン5ゲーム差で1勝のアドバンテージ 2、全試合ホーム球場(応援もさることながら球団には全収入が入る) 3、2位3位のチームは勝ち上がるためにエース級の投手を使ってしまい、ソフトバンクとの最初の2戦は3、4番手の投手を使わざるを得ない。 4、連戦して勝ち上がるから勢いがつくというが、その分疲れる。待っているチームは休養しながらじっくり相手を研究する時間がある。 4は阪神にも当てはまる。阪神首脳陣は日本シリーズまで何をやっていたのだろうか? 勢いというが、今年の韓国シリーズはちょうど阪神と同じ立場の(プレーオフまで2週間待たされた)サムスンライオンズが4連勝で優勝している。要は阪神・ソフトバンク贔屓の評論家たちが見つけ出した言い訳である。 もっとも、私としても今のプレーオフ制度が良いとは思わない。セパ両リーグで同じ日程、制度で行われるのが望ましいのは言うまでもない。 |
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こっちはついでに買った本。(笑) 昔からのプロ野球ファンというのは巨人ファンかアンチ巨人かに大別される。当然私はアンチなので、巨人帝国の崩壊は当然とはいえ喝采を叫んでいる一人である。 これらの本を読んで今更ながら巨人の試合がいかに優遇されているかを知った。 1、巨人だけは(TV中継の関係から)デーゲームをほとんどやらない。(他のチームの1/8ほど) 2、巨人は地方試合が少ない。あってもほとんどドーム球場である。 3、セリーグの日程は巨人に有利に組まれている。遠征移動距離は他チームより圧倒的に少ない。(特に夏場) さらに巨人贔屓の審判の問題など取りざたされているがこれはおいておく。 これらの優遇措置、加えて金持ち球団に有利な自由獲得枠制度、FA制度にも関わらず近年の巨人の状態はまさに落日の帝国である。 ”奢れる人も久しからず”(平家物語)・・・合掌 |
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こっちはベストセラーになっているバレンタイン監督の話。サラリーマンに売れているようである。 真ん中は知る人ぞ知る1988年の近鉄対ロッテの試合の想い出。連勝すれば優勝する近鉄と最下位ロッテのダブルヘッダー2連戦である。 当時最下位チームを応援していた私も、この試合経過には興奮したものだ。 右は1979年広島-近鉄の日本シリーズ、どちらが勝っても初優勝という3勝3敗で迎えた第7戦9回裏、広島1点リードの近鉄の攻撃は無死満塁。ここから江夏の奇跡の投球が始まる。 江夏の21球として有名な名場面を再現した「スローカーブをもう一球」はぜひ読んでほしい本です。 |