ピン転がし

1、ピン転がしの歴史
 ピン転がしの歴史は現在のところ把握していない。比較的近年に手慰みの一つとして開発されたものかと思われる。

2、基本のルール
 このゲームに親は居ない。順番を決め、全員が順にサイコロを振っていって1の目を出した者が勝者である。道具はサイコロ1個あれば良い。どんぶりを使っても地面に転がしても良い。

 具体的に説明しよう。まず最初の者が基本の賭け金を場に置く。それからサイコロを振る。1以外の目が出たらその数字に対応した金額を場に出さなければいけない。例えば基本が100円なら3が出た場合さらに300円を場に出す。次に右隣が基本の100円を出しサイコロを振る。6が出れば600円である。こうして1の目が出るまで場の金額は膨らんでいく。運良く1の目を出した者は場に貯まった全額を獲得できる。
 非常に単純だが熱くなる博打である。1の目が出なければ場の金額はどんどん膨らんでいく。誰かが1の目で勝った後に続けて1の目を出しても何にもならない。自分の出した基本金額を得るだけである。このゲームは誰かが泣きを入れるか、最初に決めた回数を遊んだら終了である。

 この他に、出した目に関わらず順に一定額を支払ってサイコロを振るルール、また、あらかじめ決めた回数サイコロを振って1が出なければ、後は賭け金を出さず1が出るまで順に振るというルールもある。
 また、場に賭け金が無くなると、基本の賭け金を出す代わりに全員がアンティ(参加料)を出すというルールもある。