じゅんじゅん

1、じゅんじゅんの歴史
 ポーカーとも花札とも異なるこのゲームがどのような経緯で成立したものか定かではない。戦後全国的に遊ばれるようになり、そのため地方やグループによって多くのローカルルールがある。このへんはトランプのナポレオンと同様である。
 じゅんじゅんの名称の由来は手札の(10,10)からきたものと思われる。

2、道具
 通常はトランプから黒(A~10)、赤(A~10)の20枚を抜き出して使用する。カード数が少ないので5人前後で遊ぶのが面白いようである。

3、基本のルール
 まず親(配り手)を決めカード20枚をよくシャッフルしてから、参加者各自に2枚づつ配る。この手札の強さで勝負することになる。
 手札の強さは以下のとおり

  ・数字の大きい方が強い(10>9>8>...>A)
  ・黒が赤より強い

 この他に手役となる組み合わせがあり、その強さは

  ・ゾロ目…(10,10)>(9,9)>...>(A,A)
    ※例外として誰かが(10,10)である場合は(A,A)が一番強い。
  ・ゾロ目の次に強い特別な組み合わせ
       (4,6)…同色の場合、色が違うときはブタである。
       (10,A)
       (9,A)
       (5,A)
 その他の手役以外の組み合わせはカブと同じようになる。つまり、足した数の下一桁(9~0)が大きい方が勝つ。足した数が同じ場合は、より強い札を持っている方の勝ち。

遊び方は以下のとおり。

 先ず、全員がアンティ(場代)を出す。親は20枚の札を良く切って、時計回りで左隣の人から札を1枚づつ合計2枚を配る。
 親の左隣の人からベット(賭け金を場に出す)する。これに対してフォールド(降りる)、コール(同額の賭け金を出す)、レイズ(さらに賭け金をあげる)するのはポーカーと同様である。ベットとレイズの上限はあらかじめ決めておく。
 賭けが成立(参加者全員が同額を出す)したら、手札をオープンして、勝った人が場に出ている賭け金を全部もらえる。手札をオープンする順序はポーカーに準ずる(最後にコールされた人から開ける)が、最後に同額のコールをした人から始めて逆回りにオープンするというローカルルールもある。また、ブタ(つまり足して0になる場合)の手札で相手を全員降ろした場合はそれを示して、最後に降りた人がボーナスを払うというローカルルールもある。
 勝負に勝った者が次回の親となる。