純麻雀

純麻雀は麻雀界で知らぬ人のない「浅見 了」氏が考案した新ルールです。やってみるとこれほど面白い麻雀はありません。
ちまたで主流のリーチ麻雀から偶然性をできるだけ省き競技性を極度に追求したものとなっています。
以下のルールを見ればお分かりのようにこれで賭け麻雀などはとてもできません。麻雀を賭け事としか見ていない人は麻雀がこれほど面白いものであったかと、目のウロコが取れる思いをするでしょう。

以下に純麻雀のルールを転載します。純麻雀について詳しくは浅見さんのサイトをご覧ください。



純麻雀規則(H15/06/16現在)


第一章 用具

第1条 牌
 風牌4種・三元牌3種・万子9種・筒子9種・索子9種。以上34種類・各4枚。

(1)牌の過不足
 競技中、判明した場合、気付いた時点で即時中断。当該局を無効(ノーコンテスト)とし、中断した局から再開(同じ東家でやり直し)。判明以前の得失点は有効。

第2条 点棒
 競技者1名につき、百点棒10本/五百点棒2本/千点棒3本/五千点棒3本/一万点棒1本、計三万点。

(1)点棒の過不足
 着席後、各自所持点を確認する。以後、競技中過不足が判明しても現状を有効として進行。

第3条 起家マーク
 起家はゲーム開始に際し東風位を表示する。以後、各風位戦開始に際し風位を告知するとともにマーク表示をする。

(1)誤表示
 風位表示の如何を問わず、正順位の風位が有効。
 風位の錯誤は、気付いた時点で訂正。

第二章 基本

第4条 競技
 競技者4人による四風16局戦。

第5条 着席
  4人が任意に着席、任意の競技者が風牌各1枚をよく混ぜて一列に伏せ、他の3人が左回りに任意の1枚を取得。東風を得た者はそのまま座し起家=東家となる。以下、左回りに南家・西家・北家と座し、輪荘順とする。

第6条 壁牌
 17敦井桁式。東家前の壁牌右端が第1敦。以下、右回りに第2敦~第68敦。

第7条 崩牌
 不注意により壁牌を損壊したもの。

(1)小崩牌
 修復が容易なもの。
[1]処置
 修復してノーペナルティでゲーム続行。

(2)中崩牌
 正規位置が判然としない程度の崩牌。
[1] 処置
 対局者の了解を得て、おおよその位置に修復。該当者はその局の吃・ポン・立直権喪失でゲーム進行。

(3)大崩牌
 大幅で修復不可能な崩牌。
[1] 処置
 壁牌を築き直して再ゲーム。該当者は再ゲーム局を和了権喪失でゲーム進行。

第三章 進行

第8条 ゲームの開始
 築城後、対局者同士が開始宣言(挨拶)を交わした時点。

第9条 起家
 初順位の東家。

(1)東家
 和局、または流局の場合は輪荘(次風位者が東家)。大崩牌、錯和の場合は再ゲーム。
[1] 東家間違い
 判明時点で直ちに中断、正規の東家に戻して再開。和了発生後の判明であればその局を有効とし、そのまま進行。

第10条 取牌
 配牌/自摸/吃/ポン/栄。

第11条 配牌
 まず東家が第1敦、第2敦の計4枚を取得。以下、風位順に両敦づつ取得。これを3回繰り返した後、東家は第25敦上段牌、および第27敦上段牌を取得。以下、風位順に1牌づつ取得。

(1)配牌間違い
正規の個所以外から配牌を開始したもの。
[1]アガリが発生する前に気がついた場合は、不問で配牌からやりなおし。アガリが発生した後は、そのアガリを有効として次ぎ極へ進行。

第12条 自摸
 摸の意志を持って手を上げた時が開始、摸牌を手牌に加えた時が完了。
 東家は全員の配牌完了後、和了を宣言するのでなければ任意の1牌を打す。その打牌に吃/石並/栄がなければ次位者は第25敦下段牌を取得。以下同様に進行。但し吃/石並があった場合、次の摸打は吃/石並者の次位者。

(1)誤自摸
 誤順位の牌を取得したが、打牌前に指摘を受けたもの。
[1] 処置
 正順位牌を取得し直し、吃/ポン/立直不可(アガリは可)でゲーム進行。
 ただし打牌が完了した後、誤自摸の疑義が生じた場合は、不問でそのまま進行。

(3)先自摸
 正順位のツモ牌であるが、上家の打牌完了前に取得したもの。
[1] 処置
 他家のポンがあれば、牌を戻して進行。他家のポンがなければ、牌は戻さず進行。先ツモ者はアガリ放棄(吃/ポン/立直も不可)で進行。

第13条 打
 打の意志を持って牌を持ち上げた時が開始、牌が河に触れた時が完了。

(1)制約
 打牌に対する制約(食い換え、現物切り)は無い。

第14条 1局の終了

(1)和局
 和了者が手牌を公示し、対局者が確認した時点。

(2)流局
 最終打牌に栄宣言の無いことが判明した時点。

(3)崩牌局
  大崩牌が発生した時点。
[1] 処置
 壁牌を築き直して再ゲーム。
 該当者は、再ゲーム局アガリ放棄(吃/ポン/立直も不可)で進行。ただし打牌選択権は有する。

第15条 無効局(ノーコンテスト
 牌の過不足局、またはマシントラブル/地震など、プレーヤーの責によらない崩牌局。

第16条 1ゲームの終了
 北風戦終了時点。

第17条 局数過不足
 超過は判明時点で即時終了。その時点の持ち点により成績評価。
 外的理由(停電等)による不足は、西風戦入局前であれば不成立(ノーゲーム)。以後は成立(その時点の得点により成績評価)。
 個人的理由(急な疾病・所用等)による不足は、中断時点に関係なく対局者1勝/該当者1敗、順位1114、対局者+10000/該当者-30000として成績評価。

第四章 発声行為

第18条 優先順位
 複数プレーヤーによる同時発声は、発声順に拘わらず、栄/ポン/吃の順で優先。後発声不問。ただし次順位ツモ者がツモ牌を手牌に加えた後の発声、または後順位発声者が対象牌を手牌に加えた後の発声は無効とし、ノーペナルティで進行。

(1)同時吃/石並
 優先順位により、ポン優先。ただしポン取り消しの場合、ポン発声者を空ポン(誤ポン)とし、吃を有効とする。ただし吃も取り消しの場合、吃発声も空吃(誤吃)とする。

(2)同時栄
 上家優先。ただし上家が空栄(誤栄)、または錯和であった場合、下家の栄和成立。この場合、上家の空栄、または錯和は不問。両者空栄、または錯和の場合、両者の空栄、または錯和成立。

(3)ダブル発声
 1人のプレーヤーが異なる発声を連続して発生したもの。
[1] 処置
 チーロン、ポンロンは、その時点でのアガリ不可。以降、吃/ポン/立直権喪失でゲーム進行。その後のアガリは可。
ロンチー、ロンポンは、その時点でのチーポン不可。以降、吃/ポン/立直権喪失でゲーム進行。その後のアガリは可。

第19条 吃
 上家の打牌が完了したとき、「吃(チー)」と発声した後、吃牌を取得する。自己の右側の地に該当順子を副露した後、打牌。

(1)公示法
 七萬六萬八萬

(2)副露間違い
 次順位者の打牌後は訂正不可。

(3)ツケ牌
 次順位者の打牌後は訂正不可。以降は、そのツケ牌を有効として進行。

(4)空吃(誤吃)
 “チー”以外の発声、あるいは吃と発声したのち、取り消したもの。
[1] 処置
 該当局の吃・ポン・立直権喪失でゲーム続行(アガリは可)。

(5)錯吃
 吃牌を取得して打牌した後、不正規な吃であることが判明したもの。そのまま進行。

第20条 石並
 対局者の打牌が完了したとき「ポン(ポ ン)」と発声し、ポン牌を取得する。自己の右側の地に該当刻子を副露した後、打牌。

(1)公示法
  一筒一筒一筒 二筒二筒二筒 三筒三筒三筒
  上家より 対門より 下家より

(2)副露牌間違
 次順位者の打牌後は訂正不可。

(3)ツケ牌
 次順位者の打牌後は訂正不可。以降は、そのツケ牌を有効として進行。

(4)誤発声
 ポン以外の発声。

(5)空石並(誤石並
 ポン牌を取得し、打牌する前に取り消したもの。
[1] 処置
 該当局の吃・ポン・立直権喪失でゲーム続行(アガリは可)。

(6)錯石並
 ポン牌を取得して打牌した後、不正規ポンであることが判明したもの。そのまま進行。

第21条 立直
 自己の打順のとき「リーチ」と発声。打牌を横向きにして捨て牌順に並べる。

(1)条件
 門前清。手牌の内実(聴牌、振り聴、ノー聴)不問。
 次順位者の摸牌後、または立直牌に対し他家のチーポン発声があった後は取り消し不可。

(2)誤発声
 “リーチ”以外の発声。
[1] 処置
 該当局の吃・ポン・立直権喪失でゲーム続行(アガリは可)。

(3)空立直
 次順位者の摸牌前、または立直牌に対し他家のチーポンがある前であれば取り消した可。
[1] 処置
 該当局の吃・ポン・立直権喪失でゲーム続行(アガリは可)。

第22条 1巡
 自己の打牌から次回の自己の自摸の直前までの間。

(1)同巡
 最初のアガリ可能牌以外では栄和不可。

第23条 和了
 手牌が和了の形式に達し、和了宣言がなされたもの。

(1)構成
 1雀頭4面子/七対子/十三幺九。

(2)栄和
 他家の打牌が河に着いたとき「ロン」と発声、手牌を明示して得点を申告。

(3)自摸和
 摸牌を手牌に加えたとき「ツモ」と発声、手牌を明示して得点を申告。

(4)得点
 アガリおよび申告点に疑義がなければ、諾意を表明して精算。

(5)精算訂正
 崩牌後は訂正不可。

(6)振り聴
 自摸和のみ。

(7)空栄 / 空摸和
 アガリ宣言し、手牌公開前に取り消したもの。
[1] 処置
 該当者はアガリ放棄(吃・ポン・立直も不可)でゲーム続行。ただし打牌選択権は有する。

(8)錯和
 和了していないのにアガリ宣言し、手牌を明示したもの。
[1] 処置
 該当者は手牌を立て直し、アガリ放棄(吃・ポン・立直も不可)。以後ツモ切りでゲーム続行。

第五章 錯行為

第24条 原則
 一時不再理を原則とする。

第六章 点数

第25条 得点
(1)点数表
ロン(ツモ) 役 数 ロン(ツモ)
  600(200オール) 0翻 6翻  15000(5000オール)
 1500(500オール) 1翻 7翻  18000(6000オール)
 3000(1000オール) 2翻 8翻  21000(7000オール)
 6000(2000オール) 3翻 9翻  24000(8000オール)
 9000(3000オール) 4翻 10-役満  27000(9000オール)
12000(4000オール) 5翻 大役満 30000(10000オール)
(2)公示
 原点を上回る得点は、自己の右側の地に公示(点数表示卓の場合は必要ない)

第七章 和了役

第26条 和了役(▽門前役/▼一翻食い下がり)

一 翻
 ▽(1)自摸和  ▽(2)平和(数牌のみの1雀頭4順子。アガリ方不問)
 ▽(3)一平行  ▽(4)七対子  ▽(5)立直 (6)断幺九 (7)三連刻 (8)翻牌

二 翻
 ▼(1)一通  ▼(2)三色同順  ▼(3)全帯幺九  ▼(4)同三順 (5)小三元
   (6)対々和  (7)三暗刻  (8)三風刻 (9)三同刻  (10)連風牌

三 翻
 ▼(1)純全帯 ▼(2)混一色 ▼(3)両平行  (4)混老頭

六 翻
 ▼(1)清一色

役満貫
 (1)大三元  (2)四暗刻  (3)小四喜 (4)緑一色

大役満
 (1)字一色 (2)大四喜 (3)清老頭 (4)九蓮宝灯(九門張でなくても可)
 (5)国士無双(1枚でも幺九牌を打していれば振り聴)

第八章 成績

第27条 評価
(1)メイン評価
 勝率(トップの和/規定ゲーム数)
 表示法=勝率@ゲーム数

(2)サブ評価
 グレード(順位率)=(順位の和/規定ゲーム数*1000)
 表示法=順位率@ゲーム数

(3)参考評価
 プラス率(プラス数の和/規定ゲーム数)
 表示法=プラス率@ゲーム数

(4)勝敗凡例
順位 1234 1222 1233 1224
XXX XXX XXX XXX
順位 1134 1133 1114 0000
○○XX ○○XX ○○○X △△△△

純麻雀

対局風景。正面はこの麻雀の提唱者、浅見 了氏

写真ではちょっと見にくいが、浮いた分の点棒は卓上に置いてある。したがってトップとの差が幾らか、一目で分かる。


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