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1、パラメータの増減量
- さきに、く〜よんさんが調査された、「ステータス補助魔法効果によるパラメータの増減量」は、そのキャラが本来持つパラメータに対する割合変化でした。その効果を簡単にまとめると・・・
効果 | | 対象 | | 割合(倍率) |
ステータスアップ | | ATT,DEF,MAG | | 5/4=1.25 |
ステータスアップ | | AGI | | 3/2=1.5 |
ステータスダウン | | ATT,DEF,MAG | | 3/4=0.75 |
ステータスダウン | | AGI | | 1/2=0.5 |
ヘモジー | | ATT,DEF | | 3/4=0.75 |
毒 | | ATT,DEF | | 17/20=0.85 |
石化 | | DEF | | 3/2=1.5 |
同一のパラメータ項目で、アップとダウンは同時にかからず、後からかけた方の効果が発揮されます。
そのため、効果の同時発生(重ねがけ)は・・・
攻撃力(ATT) | : | Up or Down、ヘモジー、毒 の3つ |
防御力(DEF) | : | Up or Down、ヘモジー、毒、石化 の4つ |
魔力(MAG) | : | Up or Down |
敏捷度(AGI) | : | Up or Down |
の種類となる。魔力と敏捷度に関しては、重ねがけとはいえませんけど。
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2、ST異常・ウィークエネミーの効果
- さて、ST異常・ウィークエネミーの効果を付加できるのは、アークの「ウィークエネミー」、トッシュの「紋次斬り」の2つだけですが・・・、このウィークエネミー効果はもともとのパラメータを参考にする割合変化ではありません。
このウィーク−エネミー効果の概要は、敵を、約4分の1のLvでのパラメータにしてしまう、という効果である。
その詳しい内容はこちら
- キャラのLvを激減させる特殊能力である(影響をうけるのは、4つのパラメータにのみ)。
- そのLv設定式
(弱Lv)=(元Lv)÷4(小数部分切り上げ)
- この弱LvとキャラのCLASSに基づき、4つのパラメータ記録値を再計算(記録値公式より)。
- モンスターの場合でも、補正をせずにそのまま
(有効値)=(記録値)÷5
- 結局、この有効値が、変化後の値として設定される(置き換わる)。
- ステータス画面で確認できる±○(この場合、普通はマイナスになる)
(±○)=(変化後有効値の整数部)−(変化前有効値の整数部)
- ただし、実際のLvが下がっているわけではないので、経験値は通常通り獲得できます。その一方で、Lv差に依存する防御率、回避率、命中率も実際のLvに依存するので注意。
調査例1・・・アヌビスLv72・73(バルバラードの封印の遺跡)
敵のLvの減少具合と、その弱ったLvの能力値になっているかどうか。
アヌビス(ライトフレイル:ATT+3装備)
| ATT | DEF | MAG | AGI | | ATT | DEF | MAG | AGI |
Lv72(使用前) | 38+3 | 32+0 | 17+0 | 19+0 | Lv73(使用前) | 39+3 | 32+0 | 18+0 | 19+0 |
Lv72(使用後) | 38-23 | 32-20 | 17-9 | 19-12 | Lv73(使用後) | 39-24 | 32-19 | 18-10 | 19-12 |
変化後表示値 | 15 | 12 | 8 | 7 | 変化後表示値 | 15 | 13 | 8 | 7 |
(武器外し) | 12 | 12 | 8 | 7 | (武器外し) | 12 | 13 | 8 | 7 |
記録値・有効値 |
Lv18(記録値) | 61 | 63 | 43 | 36 | Lv19(記録値) | 63 | 65 | 44 | 37 |
÷5(有効値) | 12.2 | 12.6 | 8.6 | 7.2 | ÷5(有効値) | 12.6 | 13.0 | 8.8 | 7.4 |
Lv72の使用後のパラメータが、Lv18の時の有効値の整数部(=表示値)と、
Lv73の使用後のパラメータが、Lv19の時の有効値の整数部(=表示値)とそれぞれ一致していることから、
(弱Lv)=(元Lv)÷4 (小数部分切り上げ)
は、まちがいなさそうである。
調査例2・・・リッチ(Fullドーピング)
高Lvに加え、ドーピングまでしている場合は、どのように変化するのか。
※ATTについて・・・装備武器は「ボーパルサイズSS(専用化)(Lv15/ATT63)」であるが、そうであれば
437+63(=500)
と表記されるはずである。だが、最終段階で500→499の上限修正が起こるため、
(±○)=(変化後有効値の整数部)−(変化前有効値の整数部) にしたがって、
(±○)=499-437=+62 となる。
リッチ(ボーパルサイズSS:ATT+63装備)
| ATT | DEF | MAG | AGI |
Lv227(使用前) | 437+62 | 468+0 | 624-125 | 51+0 |
Lv227(使用後) | 437-356 | 468-452 | 624-592 | 51-37 |
変化後表示値 | 81 | 16 | 32 | 14 |
(武器外し) | 18 | 16 | 32 | 14 |
記録値・有効値 |
Lv57(記録値) | 90 | 83 | 161 | 71 |
÷5(有効値) | 18.0 | 16.6 | 32.2 | 14.2 |
ご覧のようにすさまじくパラメータが減少している。弱Lvのパラメータ算出の都合上、ドーピングなどによる加算数値は一切削られる。ドーピング効果があっても、それを無視して弱体化するので、AMGでプレイヤー同士の対戦時に使用すれば、Lvの激減効果・ドーピング効果剥奪の2重の効果により、もはや戦力にならなくなる。敵モンスターには、ドーピング状態で出てくるものはいないものの(HPを除く)、Lv激減効果が強烈なためやはり戦力外となる。
調査例3・・・ヂークベック(Fullドーピング)
ドーピング効果剥奪の際立った例。
ヂークベック(装備なし)
| ATT | DEF | MAG | AGI |
Lv1(使用前) | 499+0 | 499+0 | 499+0 | 51+0 |
Lv1(使用後) | 499-498 | 499-498 | 499-498 | 51-50 |
変化後表示値 | 1 | 1 | 1 | 1 |
もともとLv1なので、Lv激減効果はまったく機能しないのですが、ドーピングした数値が・・・。もはや、笑うしかない・・・。実際にやってみると「ステータス画面のグラフバーが真っ赤になってビビった」そうです。
ドーピングしていない普通のヂークにかけても、効果はありませんよ。
調査例4・・・グリーンスライムLv4(インディゴス下水道)
極端に弱い奴にかけると、その計算過程から影響がないのでは、と思い立って調査。
グリーンスライム(ファング:ATT+3装備)
| ATT | DEF | MAG | AGI |
Lv4(使用前) | 4+3 | 5+0 | 4+0 | 2+0 |
Lv4(使用後) | 4+3 | 5+0 | 4+1 | 2+1 |
変化後表示値 | 7 | 5 | 5 | 3 |
(武器外し) | 4 | 5 | 5 | 3 |
記録値・有効値 |
Lv1(記録値) | 20 | 25 | 25 | 15 |
÷5(有効値) | 4.0 | 5.0 | 5.0 | 3.0 |
なんと、強くなってしまいました(爆)。ウィークエネミーなのに・・・
序盤に出てくるモンスターが弱いのは、Lvが低いだけでなく、記録値→実効値の段階で、大きなマイナスの補正を受けているためである。そこにウィークエネミーをかけると、Lvこそ若干下がるものの、マイナス補正を受けないので、結果的にパラメータが上昇することになる。
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3、ウィークエネミーと他のステータス補助魔法との重ねがけ
- 結論から言えば、重複されずウィークエネミーの効果のみが発動しているようです。
キャラクターのステータス異常アイコンには複数の効果が次々表示されるものの、ステータス画面で確認できるパラメータの変化は、ウィークエネミーによる効果単独のものと同じです。パラメータ変化の過程としては
割合変化 → ウィークエネミー効果による書き換え
の順で処理されているようで、いったんは割合変化のパラメータを出しているものの、結局書き換えられるため無駄に終わっているようです。もっとも単独でも恐るべき変化をもたらしますが・・・
- Special Thanks
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tani様、七菜茶様、く〜よん様、B-Co様をはじめ、2004-10-11,12のチャットに参加されたみなさまに調査協力をしていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
特に、リッチ・ヂークベック(Fullドーピング)のDataを提供してくださいましたtani様、グリーンスライムLv4のLvupしない状態での効果発生Dataを提供してくださいました七菜茶様に感謝いたします。
また、普段何気ない会話を楽しむ場であるチャットで突如「数学地獄(爆)」を出現させましたが、これを容認してくださいました参加者に(傍観も含めて)感謝いたします。
なお、HNは掲示板でのものにさせていただきました。
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