1、はじめに ダイスを使う賭博は人類の文明史と共に存在した。古来さまざまなダイスゲームが登場したが、ダイス3つを使う賭博は日本のキツネチョボをはじめ、東南アジアで多く遊ばれ、さまざまなゲームがある。大小もこれらから派生したもので、アジアのみならずヨーロッパやアメリカに渡って各国で独自に発達した。名称もさまざまで、アジアでは大小(ターサイ)、英語名ではシック・ボー(Sic Bo)、またアメリカではミシシッピー川を運行する船上カジノでチャカラック(Chuck-A-Luck)と呼ばれた。 現代のカジノではマカオの大小が基本となり、韓国、オーストラリアなど各国で独自の工夫と改良が加えられている。
2、基本ルール 3つのダイスを振って出る目は全部で216通りある。このゲームではそれらの出目に対して何種類もの賭け方があるが、テーブルレイアウトに賭ける場所の配当率が書いてあるので分かりやすい。ダイス3つの合計が大きいか(11~17)小さいか(4~10)に賭けるのが基本であり、これがゲーム名の由来である。ただし大・小に賭けて3つとも同じ目の場合(6/216)は負けるから、その分がカジノの控除分(ハウスアドバンテージ)となる。 その他の賭け方にはゾロ目に賭けるもの、合計数に賭けるもの、1~6のどの目が出るかに賭けるものなど多くのバリエーションがあるが、大・小、偶数・奇数に賭ける以外は控除率が悪いのでメインに賭けるべきではない。 3、賭け方の種類と控除率 以下に、韓国式、マカオ式、オーストラリア(豪州)式の賭け方とそれに対するカジノの控除率を表にまとめた。
*2:1つのダイスが出た場合の配当、2つのダイスの場合は1対2、3つのダイスの場合は1対12 4、勝つための考え方 上の表にあるように、賭け方によってカジノの控除率が大きく変化する。また国によっても控除率はかなり違う。したがって賭けるとしたら、大・小または偶数・奇数、韓国の7と14、豪州の2つのダイスの組み合わせなど、控除率のできるだけ低い賭け方を選ぶべきであろう。 |