ポーカー(12) in LAS VEGAS etc.
今年は日本ポーカープレイヤーズ協会(JPPA)から日本代表がWorld Series of Poker(WSOP)のメイントーナメント(参加料1万ドルの実質的な世界選手権大会)に出場するので、応援するという口実でラスベガスに行ってきた。
でも、ラスベガスに着いてもいろいろ忙しく(^^)2日目に応援に行こうと思っていたら、2人出場していた知り合いが2人とも初日の夜には飛んでいた。(--;
とまあ、せっかくアメリカまで行ったのにWSOP会場(ホースシュウカジノ)には行かなかったが、あいかわらずポーカーをよくやったので報告する。
[ポーカーの専門用語についてはJPPAのポーカー用語集を見てください]
今回も誰か知り合いがラスベガスに来ていた。いつ来ても知り合いが誰か1人はいる。(笑) 今回はWSOPの時期だからなおさら。
日本から来ている知り合いの大部分はポーカー好きで、そのまた大部分はトーナメント好きである。日本ではライブよりもトーナメントがポーカーの主体となっているからかもしれない。でも、私は前にも書いたがトーナメントは好きではないので前半はライブばかりやっていて、ディーラーのおばちゃんから「長いこと居るわね」と言われてしまった。でも、そのときは7時間くらい座っていたのでたいしたことはない。と思う。。
<ホールデム>(Texas Hold'em)
マンダレイベイで朝からホールデムをやった。ツキもあってちょっと浮いていたときに知り合いのにしさん(N氏のラスベガスポーカー参照)がポーカールームにやってきた。
彼が私の右隣に座ってしばらくして私のスモールブラインド(Small Blind)、彼がボタン(Button)でレイズ(Raise)してきた。お互いによほど良い手でなければ相手が参加していれば降りることは暗黙の了解のはず。
だから私がブラインドのときに彼が参加するのは普通の手ではない。
ところがどっこい、私の手はAcAd。これじゃ降りられないので「AA持ってるよ」というつもりで彼のレイズにリレイズ(Re-raise)してやった。これについてきたのは彼も含めて4人。フロップ(Flop)は
アーリィポジション(Early Position)の私がベット(Bet)して1人降り、次のおっさんがレイズ。にしさんと私がコール(Call)。3人になった。
にしさんが持ってるハンド(Hand)は想像がついたので、この勝負はターン(Turn)以降のカードにまかされることになった。
ターンは 2hとあまり関係ないカード、リバー(River)が Qd。つまりボード(Board)はこのようになっている。
ターンとリバーは私がチェック(Check)しておっさんがベットする展開で、にしさんはリバーで降り、開けてみたらおっさんの手はKK、私の大勝となりました。なお、にしさんはAsKs、つまりフラッシュを引けずリバーまでは降りることもできないハンドでありました。(笑)
<7カードスタッド>(7 card stud)
最近のラスベガスのポーカールームはどこも満員である。昨年、わずか$40のオンライントーナメントから勝ち上がってWSOPメインで優勝し$2,500,000を手に入れたChris Moneymakerのおかげ。
だから、テキサスホールデムのテーブルのメンツは若いあんちゃんが多い。代わりに、7カードスタッドは年寄りばかり。(笑)
以前は7カードスタッドのテーブルのほうが人気のときもあったのだけど、今では年金族のしぶとい爺さんばかりになってしまった。
そのとき私はツキもなく$100買ったチップが$20ほどになり、ポケットにあったチップ$50を加えたけれど、さらに$30ほど減らして、こりゃダメだと思ったときにツキがきた。
いや本当はついてなかったのかもしれない。Kの4カードを作ったのだが、表にKペアが見えてみんなにバタバタと降りられてしまい。ボーナスを貰える条件の$20に満たなかったからである。(なんとか$20にしようと苦心したのだが・・)
「ちぇっ」とぼやいていたときのこと。ひょっこり若いあんちゃんが$200のチップを買ってテーブルに入ってきた。
それまではメンツがけっこう入れ替わっていたが、しぶとい連中ばかりなので 1-5のスタッドのベットはせいぜい$1から$3、よほどの手でマックスの$5ベット。したがってポット(Pot)も$30を超えることはなかった。しかし、このあんちゃんがいきなり最初からレイズ。以降のベットチャンスも必ずマックスベットかマックスレイズ。したがってポットが一気に$50を超えた。しかも、あんちゃんの手は5のワンペア。それも最後に引いたもの。余裕で2ペアのおっさんに持って行かれてる。これを見てテーブルの連中がどう思ったか分かるね。(^^;)
私もあやかりたいものだと思った3ゲーム目。私にポケットQQ、表にAが来た。
私があんちゃんより早く打つ展開なので、私がベット、彼がレイズ、他に2人ばかりついてきて(この状態では可能性があればついて行かざるを得ない)、と、それまでのしぶいテーブルが嘘のような展開になった。(ある意味、あんちゃんの狙い通りかもしれない)
結局この時の私の手は最後にQが来て3カードとなり楽勝。(じゃない、Qが来なければ負けていた。。)
その次のゲーム、私の手は6枚目まではこのようになった。
このゲームに参加したのは私から見て4人目のおっさん、手はJとローカード3枚が見えている。そのうちハートが3枚だからフラッシュかもしれない。もう一人、私の右側の少し若い兄さん。これは明らかにストレート狙い。くだんの若いあんちゃんは当然ついてきて暴れている。
もうみんなの目はあんちゃんのオープンカードばかり見ている。(笑) 彼の手はどうみても2ペアがせいぜい。
私はスペードか8がくれば勝てそうなのでここまできたら行かざるをえない。
と覚悟を決めていたら最後にKsが来たっ♪
あとは余裕でレイズ、リレイズ、リレイズ、リレイズ。あんちゃんは最初のベットで降り、右側の兄さんがレイズして、おっさんがついてくる展開。結果はおっさんが Qハイフラッシュ、兄さんがストレートだった。
その2ゲーム後に、こんどは私にAとQのツーペアが早くでき、最後にAが来てフルハウスになったときもポットはでかかった。あんちゃんが途中2ペアで最後にストレートを引いたためでもある。このときはポットが$100を超えた。♪
私のツキもここまでだったが、もうこの頃にはあんちゃんもチップが$100を切って無茶なレイズもしなくなり、$70くらいになってホールデムをやりに行ってしまった。ちょっと残念。(笑)
しかし、私にとっては福の神であった。
<トーナメント>(Tournament)
明日は帰国するという最後の日、JPPA専務理事のぶるー氏に誘われて、にしさんと共にメスキート(Mesquit)という町に行った。モスキート(Mosquito)は蚊だがこれは乾燥地帯に特有の豆の意味、特産なのかもしれない。ラスベガスからソルトレークシティに向かう15号線を1時間ほど行った田舎町である。しかし、さすがはネバダ州で、小さいとはいえカジノも9軒ある。そのうちのオアシスカジノ(Oasis)で元世界チャンプのリンダ(Linda Johnson、参照)が主催するポーカートーナメントが開催されていた。行くと昨年、今年とリンダと共に来日したジャン(Jan Fisher)がトーナメントディレクターをしていて、我々が来たのに驚いていた。
オアシスカジノホテルのエントランス | ぶるーとリンダ |
何某とジャン | ポーカールーム。向こうの人だかりが決勝テーブル |
オアシスオープンは5月21日から25日まで開催され、この日は$230 Buy-inのリミットホールデム(Limit Hold'em)だった。期間中では一番高額なトーナメントであり私とにしさんも参加して8テーブル合計78人。$5000分のチップを持ち昼の12時開始。$25-$50から始まり、1レベル30分なので、けっこう時間がかかる。
テーブルに座ったらリンダがやってきて日本のポーカー協会会長だと私を紹介した。おかげで下手に飛べなくなり、タイト(Tight)にプレイすることになったのが結果、良かったのかもしれない。
いきなりボタンになってハンドは Ad3d、初回だし通常は参加する手だが降りた。したらボードにダイヤ3枚・・・。まあ、しょうがないとできるだけ気持ちを落ちつかせ、次の JsTdも降り。結局1レベルはQdQsでプレからレイズした1回だけ。(このときは皆が降りた。$230という田舎のトーナメントとしてはけっこうな金額なので皆が自重している。)
私はついていて、面白いようにポケットペア(Pocket Pair)が来た。22、66は降り、77でレイズして誰かがコール。フロップで7を拾ってベットしたら降りられた。
そういうような展開で、結局4レベル($100-$300)の途中まで6、7回参加したがいずれも私の手を開くことはなかった。テーブルの連中にとっては私は unknown player(プレイスタイルが分からない未知のプレイヤー)のままだったのは有利。始めて開いたのは4レベルの終わり頃、私の手は
それでボードはターンまで
フロップからアンダーザガン(Under the gun)のオヤジがベット、私と隣のおっさんとボタンがコール。ターンは隣のおっさんが降りて3人になった。これで負けるとチップが半減するが、ここまで来たら行くしかない。でリバーは 9sっ♪♪
さらにボタンのおっさんが Qハイのフラッシュだったのでたまらない。レイズ、リレイズで$4000ほどの儲け。チップは$10000くらいになってようやく戦える体勢になった。
隣のおっさん(井口という日本人を知っていると言ってた)から「バックドア(Back Door)を狙うのが日本流か?」と言われてしまったが(笑)まあ勝てば官軍である。
そのうちだんだんプレイヤーが飛んで少なくなり2テーブルになった頃、私も一度痛い目にあって(トップペアだったがポケットがいた)チップが$5000になってしまった。10レベル $1500-$3000なので飛び時である。新しいテーブルに移っての初手 JJが来た。迷わずレイズオールイン(Raise All-In)、1人がコールしたので手を開いたら相手はQQだった。(--;
あきらめて立ち上がろうとしたらリバーでJっ!!
こうなったら負けられない、と、がんばっていたらいつの間にか9人になり決勝テーブルに行くことになった。入賞なので参加費のもとは取れる。(^^;)
決勝テーブルでは私は上から6番目。でも7番目のオヤジが9番目を飛ばしたので、順調に私は14レベルで7位に終わり、賞金$760を貰いました。結果はCARD PLAYERという雑誌に載るようである。
もう少し頑張っていれば5番目くらいにはなれたかもしれないが、まあ仕方ない。その後リンダたちが食事をしているレストランに行ってディナーを奢ってもらったのもラッキー^^
その後はにしさんとタッグチームを組んでホールデムとオマハをプレイヤー毎に交換してプレイするトーナメントに出て($125 Buy-In, one re-buy $100)、順調に飛んで(15位くらいか)帰ってきました。
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