塚本惠一 著 ［詰碁世界第７号（2000年10月発行）掲載］
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（コスミの筋） １図１図は２の二の石をポン抜いた形ですが本図のように周囲を白に封鎖されても２眼を確保して生きています。 石を斜めに並べると眼が作りやすいというのが死活の基本の一つです。自分の石から斜めの位置に打つコスミの筋のいくつかを紹介していきます。
黒１のコスミで２の所と３の所が見合いです。
こんな形でも黒１のコスミが筋にあたります。左右に１眼ずつ確保していることを確かめてください。中央に打って左右に眼を作る筋を「眼を分ける筋」とも言います。
黒１はカケツギですが、これも斜めに打つコスミの一種です。 碁経衆妙にカケツギで生きる形がいくつか出題されていて、「生きるにはハネカケ」という俗言まで生じています。
詰碁ではカケつぐしかないという場合があっても、実戦ではサガリが得になる場合が多いわけです。念のため。
殺しにいく詰碁でのコスミの筋は攻め合いに関係するものが多いようです。 黒３のコスミの狙いは眼あり眼なしです。
黒１のコスミが盤端のマジックとでも言うべき好手です。白２のツギに黒３のトビで白の腹中の黒石が左方に連絡してしまうのです。 変化図の白２から白４なら、黒５から黒７で攻め合い勝ちです。 今回のテーマは「コスミの筋」でした。 |
